【10000m日本選手権】女子は廣中璃梨佳が2大会ぶり4回目の優勝、男子は鈴木芽吹が初V

■第109回日本陸上競技選手権大会・女子10000m(12日、熊本・えがお健康スタジアム)9月に開催される東京世界陸上の代表選考を兼ねた日本選手権10000mが行われ、女子は廣中璃梨佳(24、JP日本郵政G)が31分13秒78で2大会ぶり、4回目の優勝。男子は27分28秒82で鈴木芽吹(23、トヨタ自動車)が初の頂点に立った。
【写真を見る】【10000m日本選手権】女子は廣中璃梨佳が2大会ぶり4回目の優勝、男子は鈴木芽吹が初V
女子は東京オリンピック™7位入賞、2大会連続世界陸上代表の廣中が参戦、久々のトラックレースとなった。雨が降る中、序盤で早くも集団が二つに分かれた。先頭集団は5人になり、ペースメーカーの後ろにぴったりとついた廣中。
3000m通過時点で先頭集団は廣中、矢田みくに(25、エディオン)、兼友良夏(23、三井住友海上)の3人に絞られた。4000m手前で兼友が遅れ始める。ペースメーカーがしっかりとタイムを刻む中、廣中、矢田は5000mを15分40秒で通過。
残り2000mでペースメーカーが外れると、先頭の廣中がスピードを落とし矢田に先頭を譲る。様子を伺いながら廣中、矢田が並走し9000mを通過。残り2周で廣中がペースアップ。矢田も食らいつくが厳しい表情。さらに廣中の腕のふりが大きくなりスパート。一気に引き離しトップでフィニッシュした。世界陸上マラソン代表の小林香菜(23、大塚製薬)もスピード強化のため出場し、33分41秒65で10位に入った。
レース後、廣中は「今回、帰ってこられて嬉しい。最後まで自分らしくスパートがかけられたかな。これからもどんどん廣中璃梨佳の走りを見てほしい」と笑顔を見せた。
東京世界陸上の日本代表条件は参加標準記録(30分20秒00)を突破し、3位以内に入れば代表に即時内定。内定者が出なくても日本選手権の順位が、その後の選考においても最も高い優先度となる。
優勝 廣中璃梨佳 31分13秒78
2位 矢田みくに 31分20秒09
3位 兼友良夏 32分18秒25