母の日の『カーネーション』猫には危険!持ち込み厳禁な理由と起こり得るトラブル

2025-05-08 11:00

母の日といえば『カーネーション』ですが、猫にとっては要注意なお花です。それはなぜなのか、どのような危険性があるか。詳しく解説いたします!

猫に『カーネーション』が危険な理由

カーネーション

もうすぐ母の日ですね。カーネーションを贈りたいと思っている方も多いと思います。しかし、カーネーションは猫にとっては危険な花です。まずは、その理由を紹介いたします。

『サポニン』と相性が悪い

カーネーションには『サポニン』という成分が含まれています。その毒性はユリほど強烈ではないものの、人間のように無害とはいきません。

実際に食べてしまうことや舐めてしまうことはもちろんのこと、触れても悪影響が出てしまいます。

『ナデシコ科』の植物には要注意

カーネーションは『ナデシコ科』に属する花です。つまり、ナデシコ科の植物全般において注意が必要になります。

例えばナデシコ・カスミソウ・ハコベなど。これらの花々は、可能であれば持ち込まないのが理想です。

カーネーションによって何が起こるの?

造花を見つめる猫

猫がカーネーションに触れたり、食べてしまった場合、何が起きてしまうのでしょうか。実際に起こり得るトラブルを紹介いたします。

皮膚炎

カーネーションに含まれるサポニンは、触れると皮膚炎を起こします。その主な症状は『かぶれ』です。

特に、皮膚が弱い体質の猫・皮膚炎の既往歴がある猫・アトピー性皮膚炎を持っている猫は要注意です。元々の皮膚トラブルがさらに悪化してしまう恐れがあります。

仮に皮膚が丈夫な猫でも軽い症状を呈するため、花に対する好奇心が強い猫のそばには置かないようにしてください。

万が一カーネーションに触れてしまい、その後体を痒がる様子が見られたら動物病院へ連れていきましょう。

下痢や嘔吐

カーネーションに触れた場合は皮膚に影響を及ぼしますが、直接食べるもしくは舐めてしまった場合には、『消化器系』に悪影響を及ぼします。

具体的には次のような症状が現れる可能性があるので気をつけてください。

  • 食欲の低下…胃の不快感や消化不良により食欲が落ちてしまう
  • 下痢…腸内環境が乱れ下痢をする。下痢が続くと脱水症状も現れる
  • 嘔吐…消化器系がダメージを受けるため食べたものを吐いてしまう

尚、ある程度吐き出すことで毒性による影響が緩和されることがあります。自己判断で吐き気止めや下痢止めなどは使用せず、必ず動物病院にて診察を受けてください。

その際に嘔吐物の内容(どんなものを吐いたか)、嘔吐の頻度はどの程度だったのか、花はどの程度食べてしまったのかなどの情報があると診断がスムーズになります。

対処法と治療法

診察を受ける猫

カーネーションを誤飲した場合、動物病院では次のような処置が行われます。

催吐処置・胃洗浄

催吐処置は薬で異物を吐かせる方法です。花びらが少し、という程度であれば吐けない可能性もありますが、それなりの量を食べてしまった場合は適応となります。

嘔吐を繰り返しても快方に向かわない場合は、まだ体内にサポニンが残っている可能性が疑われます。そこで行う処置が胃洗浄です。

一旦胃の内容物をチューブによって抜き取り、その後で胃の内部を綺麗に洗います。原因物質を一掃することで改善を図る治療法です。

異洗浄では全身麻酔が必要となるため、大量に食べてしまった場合が適応となります。

点滴による補液や栄養補給など

食欲低下や下痢の症状が深刻な場合は、点滴による水分補給や栄養補給、胃の粘膜を保護する薬などを投与します。

消化器系が弱った状態では薬も含め、口からの摂取が困難になります。よって、点滴からの補充が好ましく、最短ルートで成分が行き渡ります。

回復するまでは安静に

症状が重い場合は入院が必要になります。そのまま帰宅する許可がおりた場合も、獣医さんの指導の元、安静にしなければなりません。

食事の再開はいつからか、どの程度安静にする必要があるかなど、指示を仰いでください。

まとめ

母の日

猫にとって最も危険度が高い花は『ユリ』です。カーネーションはユリと比較すると毒性が穏やかなほうではあります。とはいえ、油断は禁物です。

皮膚が弱い猫はもちろんのこと、体力が弱い子猫や高齢猫がいるご家庭でも注意が必要です。贈り物としてカーネーションは避けておいたほうが無難でしょう。

どうしてもカーネーションは候補から外せないという場合は、ガラスで保護されたタイプのプリザーブドフラワーなどを検討してみると良いかもしれません。植物を贈る場合、猫が入らない部屋に飾ってもらうよう伝えておくことも大切です。

万が一、愛猫の身にトラブルが起きてしまった場合は慌てずに動物病院を受診してください。適切な対処と治療を施すことで、解放に向かう可能性はかなり高いといえます。

まずは飼い主さんが冷静になり、状況を整理したうえで獣医さんの指示を仰いでください。

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