猫の『お尻から液体が出ている』のはなぜ?考えられる4つの原因と対処法

2025-07-28 16:00

愛猫のお尻から液体が出る。何かにおう。そんなアクシデントに見舞われたときに考えられる原因をご紹介!対処法についても詳しく解説いたします。

お尻から液体が!考えられる4つの原因と対処法

お尻を向ける猫

猫はセルフグルーミング(毛繕い)によって、全身の毛を清潔に保つことができます。

長毛種の場合は飼い主さんによるケアを必要とするケースもありますが、短毛種であれば本来お尻が汚れたままになることはありません。そんな猫のお尻から液体が出てくる場合、何らかのトラブルが潜んでいる可能性があります。

ここでは考えられる原因を4つ紹介いたします。あわせて対処法についても解説していくので、いざという時に役立ててください。

1.肛門腺の分泌液が出ている

排泄する猫

猫のお尻には、肛門を中心に4時と8時の方向に肛門腺という袋があります。ここには分泌液が溜まっており、排便と一緒に放出される仕組みになっています。

排便中にサラサラとした黄色の液体、もしくは茶色い液体が出ている場合は正常なので問題ありません。

また、強いストレスや興奮状態にいるときや、子猫の場合は甘えたいときにも分泌液が出てくることがあります。やはりサラッとした液体であればそれほど心配する必要はありません。

ただし、ストレスが長期にわたると他の不調を招く恐れがあります。安心して過ごせる環境をしっかり整えてあげましょう。

2.肛門腺炎・肛門腺破裂

診察を受ける猫

先ほど紹介した肛門腺の分泌液が排便時に排出されず、袋の中に留まり続けると肛門腺炎が引き起こされる場合があります。

さらに炎症が進むと肛門腺破裂といって、膿が放出されると同時に肛門腺付近の皮膚がただれてしまいます。ここまで来ると病院での処置が必要になります。

未然に防ぐ方法としては肛門腺絞りを行うことが有効です。ただし、炎症が疑わしい場合は必ず動物病院を受診してください。

肛門腺にトラブルが生じた際の初期症状は排便後にお尻を擦ることです。これに加えて肛門腺付近が腫れている、排便時に痛みがあるなどの症状が出てきます。さらに進むと血液や膿が出てきます。

日頃からお尻周辺をよく観察し、違和感があれば獣医さんに相談してください。尚、肛門腺破裂は何の前触れもなく一気に発症するケースもあります。慌てずに診療につなぐためにも、最寄りの夜間診療を調べておくと安心です。

3.軟便や下痢による粘膜の放出

トイレの観察

軟便や下痢が生じる場合、透明な液体が混ざっていることがあるかもしれません。これは粘膜便といって、腸の粘膜が剥がれ出ている状態です。

この液体自体に問題があるというよりは、軟便や下痢が続く状態に問題があります。放置するとさらに体調が悪化してしまうので、診察を受けてください。根本の原因を探り、適宜治療を行うことで快方に向かうでしょう。

早期発見が功を奏するケースが多いので、些細な軟便でも注意深く様子を見るようにしてください。

4.子宮蓄膿症

猫のエコー検査

メス猫の陰部から膿や血が混ざった分泌物が出ている場合は、子宮にトラブルが起きている場合があります。

具体的には子宮蓄膿症といい、子宮内部に生じた感染症によって膿が溜まる病気です。

症状の出方としては、急激に体調が悪くなるケースと、じわじわと不調が出てくるケースがあります。さらに膿も出てくる場合(開放型)と、出てこない場合(閉鎖型)に分かれます。

猫の場合は開放型が多いとされており、閉鎖型は一見すると分かりにくいですが、いずれにせよ子宮蓄膿症は緊急疾患の一つです。何となく元気がない・食欲がない・嘔吐する・発熱などの症状がSOSになります。また多飲多尿もサインの1つなので、これらの症状が見られたら診察を受けるようにしてください。

子宮蓄膿症に関しては、生後6ヶ月頃を目安に避妊手術を受けることで防ぐことができます。繁殖を望まない場合は手術を検討してみてください。

何らかの事情(心臓や呼吸器系に持病があるなど)によって避妊手術が困難な場合は、定期健診を受けておくと安心です。

まとめ

不機嫌な猫

愛猫のお尻から突如、謎の液体が出てきたら驚くでしょう。そういう時は一旦落ち着いて、どのような液体がどの部位から出ているか観察してみてください。

明らかに悪臭が漂っている、血や膿のようなものが出ている場合は動物病院を受診してください。筆者の愛猫は今年、肛門腺破裂を経験しました。

愛猫の場合は食欲不振や元気の消失という症状が目立っていたため、「まさかそんなことが」というのが正直なところです。受診した際に発熱があり、胃腸炎の初見が見られ、12歳という年齢を考慮したうえで入院させました。

2日後に院内で急展開を迎え、手術を受けて事なきを得ました。このように突然というケースもあるようなので、皆様も気をつけてくださいね。どんなに些細なことでも、気になることがあれば獣医さんに相談してください。

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