犬の『うつ病』初期症状6選 心の病にかかってしまう要因や治療法まで

2025-08-14 20:20

愛犬の元気がない、食欲不振が続く、それは「うつ病」のサインかもしれません。今回は、犬のうつ病の初期症状から、その発症要因、そして効果的な治療法までを詳しく解説していきます。

犬の「うつ病」の初期症状6選

しょんぼりしている犬

1.食欲の低下

犬がうつ病の初期段階にある場合、食欲に顕著な変化が見られることがあります。これまで大好物だったおやつやフードにも興味を示さなくなり、食べる量が著しく減ったり、全く食べなくなったりすることも。

また、食事の時間になっても元気なく、食器の前で座り込んだまま動かない、あるいは食べるのを途中でやめてしまうといった行動もうつ病の兆候です。これは、心の健康が損なわれ、食への喜びを感じにくくなっているサインと捉えることができます。

2.活動力の低下

犬のうつ病の重要な兆候として、活動力の低下が挙げられます。以前は活発に遊んでいた犬が、ボール遊びや散歩に誘っても興味を示さず、寝ている時間が増えたり、じっと動かずにいることが多くなります。

元気がない様子が続き、呼びかけに対する反応も鈍くなるのも危険信号です。これは、精神的な抑うつ状態により、活動への意欲が失われている状態を示していることがあります。

3.行動の変化

うつ病の犬は、普段の行動にさまざまな変化を見せます。飼い主から隠れるように引きこもる、特定の場所からほとんど動かないといった行動は、不安や無気力感の表れです。

また、撫でられたり触られたりすることを嫌がるようになる、あるいは、物を破壊する、過剰に自分の体を舐めるといった行動が見られることもあります。これらは、心のバランスが崩れた結果として現れる、ストレスや自己表現の形と考えることができます。

4.排泄の変化

犬のうつ病は、排泄行動にも影響を及ぼすことがあります。これまできちんとトイレでできていた排泄を、頻繁に失敗するようになる、あるいは決まった場所以外で粗相をするようになることがあります。

これは、ストレスや不安、あるいは意欲の低下によって、トイレの習慣が乱れるためです。また、排泄の頻度が増減したり、排泄時に明らかに不快そうな様子を見せたりする場合も、心の不調が身体的なサインとして現れている可能性があります。

5.鳴き声の変化

うつ病の犬は、鳴き声にも変化が見られることがあります。普段はあまり吠えない犬が無駄吠えを頻繁にするようになる、あるいは、逆に普段よく吠えていた犬が全く鳴かなくなることがあります。

寂しさや不安からくる分離不安が原因だと、鳴き声が増えたり、意味もなく甲高い声で鳴き続けたりするケースもあれば、感情の起伏が乏しくなり、要求吠えなども含めて声を発しなくなるケースもあります。これは、精神的な状態が声の表現に影響を与えているサインです。

6.ボディランゲージの変化

犬のうつ病は、ボディランゲージに明確な変化として現れます。元気な時のように耳をピンと立てたり、尻尾を振ったりすることが減り、耳が寝ている、尻尾が下がっている、あるいは股の間に巻き込んでいるといった姿勢を多く見せるようになります。

また、目を合わせようとせず、視線をそらしたり、うつむきがちになったりすることも。全体的に姿勢が低く、覇気がないように見えるのは、精神的な落ち込みを体が表現している状態です。

犬が「心の病」にかかってしまう要因

ふてくされる犬

犬がうつ病などの「心の病」にかかってしまう要因は多岐にわたります。最も一般的なのは、環境の大きな変化です。

引っ越しによる住環境の変化、新しい家族(赤ちゃんや別のペット)の迎え入れ、あるいは同居していた家族(特に飼い主)との死別や別れは、犬にとって強いストレスとなります。また、留守番時間の増加による孤独感も大きな要因です。

身体的な疾患による痛みや慢性的な不調が精神面に影響を与え、うつ状態を引き起こすこともあります。運動不足や遊びの不足による欲求不満、あるいは過去の虐待や災害といったトラウマ体験も、犬の心の健康に深い傷を残すことがあるようです。

特定の犬種が遺伝的にうつ病になりやすい傾向があることや、認知症の初期症状としてうつ病に似た行動が見られる老化も要因として挙げられます。

犬の「うつ病」の治療法と対策法

診察を受ける犬

犬のうつ病の治療法と対策法は、まずその原因を特定し、身体的な病気が背景にないかを獣医師に確認することから始まります。健康上の問題が除外されたら、行動学的なアプローチが中心となります。

まず重要なのは、生活環境の改善です。規則正しい生活リズムを確立し、十分な運動と散歩の時間を確保することで、犬のストレスを軽減し、心身のバランスを整えましょう。また、適度な遊びを通じて狩猟本能を満たし、知的な刺激を与えることも効果的です。

飼い主との穏やかなコミュニケーションを増やす一方で、過度な甘やかしや、逆に過剰な叱責を避け、犬に安心感を与えるようにしてください。

重度の場合や、飼い主だけでの改善が難しい場合は、獣医行動学専門医などの専門家による行動療法や、獣医師の指導のもとでの薬物療法が必要となることもあります。

まとめ

困り顔の犬

犬のうつ病は、食欲や活動力の低下、行動や排泄の変化、鳴き声やボディランゲージの異変など、さまざまな初期症状として現れます。環境の変化、ストレス、身体的な不調などが主な要因です。

早期発見と、獣医への相談を含む適切な治療法や生活環境の改善を行うことで、愛犬の心の健康を取り戻し、再び笑顔で過ごせるようサポートしていきましょう。

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