【戦後80年】天皇皇后両陛下と愛子さま 長崎訪問初日終えられる 平和への思いを次世代へ…「愛子も改めて原爆被害の実相を肌で感じる」

戦後80年にあたって天皇皇后両陛下と愛子さまが原爆犠牲者の慰霊などのため、きょう(12日)から長崎県を訪問されています。
初日のきょう、両陛下と愛子さまは平和公園を訪れ、原爆の爆心地に建てられた慰霊碑に白い花をたむけられました。
両陛下がそろって平和公園で供花されるのは皇太子・皇太子妃のとき以来29年ぶりで、愛子さまにとっては初めてです。
その後、ご一家は原爆資料館を訪問。放射線の影響に関する展示では、被爆者らが不安を抱えて生きてきたことなどを説明されると、愛子さまは「心に傷が残るんですね」と静かに述べられました。
「戦後80年」の今年、両陛下は、4月に小笠原諸島にある硫黄島を、6月には沖縄県(愛子さまも同行)と広島県を訪問し、各地で戦没者を慰霊されています。
両陛下が戦没者を慰霊される地方訪問、いわゆる「慰霊の旅」は、発表されている中では今回の長崎県が今年最後になります。
あす(13日)は、県内の養護施設で被爆者らと懇談される予定です。
そして先ほど、初日を終えての両陛下の感想が宮内庁から公表されました。
以下、全文です。
初めて3人そろって長崎県を訪れることが出来、うれしく思います。
きょうは午後に平和公園を訪れ、原爆落下中心地碑で花をお供えし、80年前の原爆投下により、犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、これまでの長崎の人々の苦難を思い、平和への思いを新たにしました。
長崎原爆資料館では、実物資料や写真の展示、また井上館長の説明などから伝わってくる原爆被害の悲惨さや、被爆された方々が受けた差別・偏見に深く心が痛みました。またジオラマを用いた説明を通じて、被爆前後の長崎市街や被害の状況などについて、理解を深めることができました。
その後、被爆された方々のお話を伺い、皆さんが経験された苦難の一端に触れ、そのご苦労をしのぶとともに、皆さんがこれまでの辛い体験を自ら語ることを通じて、平和の大切さを伝えておられることに深い敬意を抱きました。
被爆された方々の体験を伝承する活動をされている若い方々ともお話をしました。戦後80年が経ち、被爆を体験した世代が減りつつある中で、こうした若い人々の活動を通じて、被爆された方々のご苦労を次の世代に語り継いでいくことは大変意義深いことと思いました。
初めて長崎県を訪れた愛子も、改めて原爆被害の実相を肌で感じるとともに、苦難を乗り越えてこられた長崎の人々の強い平和希求の思いを深く心に刻んでいます。
夕刻、大石長崎県知事から長崎県政の概要と県が現在取り組んでいる諸施策についてもお話を伺い、県が多くの離島・半島地域から構成されていることを踏まえ、遠隔教育や遠隔医療の充実に取り組まれていることなどについて理解を深めることができました。
今日は暑い中、多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに感謝いたします。