モバイルバッテリーなぜ発火?政府も回収義務化検討へ 家庭でできる対策と次世代“発火しないバッテリー”【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-10-31 20:38

相次ぐリチウムイオン電池による火災。こうした事態を受け、政府は、来年度にもモバイルバッテリーなど、小型家電の回収を義務化の対象に加えることで検討に入りました。
燃えにくい次世代型バッテリーなど、モバイルバッテリー対策について見ていきます。

【実験の様子】「ナタで切断」「突き刺す」も発火しなかった次世代バッテリー

内部に燃えやすい「電池」と「液」で、よりリスクの高い状態

南波雅俊キャスター:
モバイルバッテリーの火災はニュースなどにもなっていて、燃えなくても熱を帯びて膨らんできたという経験をした人もいるかもしれません。

燃えにくい次世代型バッテリー、あるいはモバイルバッテリーの対策について見ていきます。

これまで多く使われてきたモバイルバッテリーの発火はなぜ起こるのかを、関西大学化学生命工学部の石川正司教授に聞きました。

石川教授によると、モバイルバッテリーの内部には▼「リチウムイオン電池」と▼「電解液(有機溶剤)」が入っているということです。

「リチウムイオン電池」は、モバイルバッテリーに使われていますが、電池自体が不安定な素材で、燃えやすいそうです。

電池内部の「電解液(有機溶剤)」は、灯油やシンナーなどと同じ石油類だそうで、60℃~80℃で引火します。

燃えやすい「リチウムイオン電池」に加えて、「電解液(有機溶剤)」も引火しやすいので、さらに発火リスクが高まるということです。

燃えてしまう要因には、以下のような理由があります。

●暑さ・熱
炎天下のなかに置いておくと、熱がこもり、危険が高まります。

●ダメージ
落とすなどの衝撃を受けると、その部分が破損します。内部も破損してしまい、ショートして燃えてしまうリスクが高まります。

●粗悪品
内部の電解液に、本来水は入っていませんが、そこに水分などの異物が入ることでガスが発生し、膨張して燃えてしまうこともあるそうです。

切断しても突き刺しても発火しなかった“次世代型”

南波キャスター:
身近になるからこそ、リスクを下げる次世代型のモバイルバッテリーというものがあります。

▼エレコム「ナトリウムイオンモバイルバッテリー」(9980円)

電池がナトリウムイオンというものを使っていて、iPhone16を1.4回分充電できる容量のものです。

ナトリウムイオンは素材が安定しているため、発火しにくくなります。

「有機溶剤」は入っていますが、燃えやすいものと燃えにくいものが合わさって、さらに燃えにくくなるということです。

他にもあります。

▼プラタ「新世代固体電池モバイルバッテリー」(4800円) 5000mAh
※番組調べ

モバイルバッテリーは衝撃で発火しやすいものですが、実験してみるとナタで切断しても煙を上げたり、発火したりすることはありませんでした。

さらに、ペンチで傷をつけたり、鋭利なものでバッテリーを突き刺したりしても発火しませんでした。

内部がゲル状で覆われていて、電解液の中の燃えやすい物質も覆っているので、簡単には発火しないという仕組みになっているそうです。

回収方法にも変化 モバイルバッテリーや加熱式たばこなどが法律に追加検討

南波キャスター:
そんなモバイルバッテリーですが、回収方法にも変化が出てきます。

2026年度にも、▼モバイルバッテリー、▼加熱式たばこ・電子タバコ機器、▼ポータブル電源など4品目が、小型家電リサイクル法に追加が検討されています。

この法律は、携帯電話など28品目をリサイクルを目的としており、自治体ごとにリサイクルボックスやごみステーションで回収できるようになります。

山内あゆキャスター:
これはすごく助かりますよね。どこに捨てたらいいのかわからなくて、販売店に「預けてください」というふうにボックスに書かれていても、「うちの近くには無い」というようなことがありました。

日比麻音子キャスター:
回収の作業にあたられる人の安全を守るためにも大切ですよね。

南波キャスター:
これまでは燃えないごみで出せていた自治体もあったので、そういった意味では明確になるというのはプラスですよね。

バッグの中に密閉はNG 家庭でできる対策は

南波キャスター:
家庭でできる対策について、関西大学化学生命工学部の石川教授に聞きました。

●密閉されたバッグに入れない
熱がこもってしまい、熱くなってしまうので、バッグは開けておいた方が良さそうです。

●フル充電しない
バッテリー自体にかなりの負担をかけていて、劣化しやすくなるので避けましょう。

万が一、発火したときに備え、燃えやすいところの布団などの近くには置かないようにすることも対策だということです。

  1. 全日本実業団ハーフマラソンエントリー発表、不破聖衣来は国内初のハーフ、パリ代表の樺沢和佳奈、女子10㎞には山本有真
  2. 【天気解説】“最長寒波”大雪ピーク越えるも雪崩・落雪に注意 太平洋側は広く晴れ 九州や中国地方は一部にわか雨
  3. 大谷翔平「愛する妻真美子、娘、そしてデコイへ 私のそばにいてくれてありがとう」英語で感謝のスピーチ デコイはMVD賞獲得
  4. 【 GACKT 】 「人生を豊かにするための 思考のアップデート方法」明かす 「極めるべきなのは “感情に流されない素早い選択と決断” これの精度」
  5. 新宿・歌舞伎町の「トー横」周辺で少年少女32人を一斉補導 14歳の女子中学生が“オーバードーズ”で救急搬送 別の女子中学生は約600錠の睡眠導入剤所持も 警視庁
  6. 「飲んでいないです」飲酒運転で2歳男児含む家族3人を死亡させた罪に問われた男 被告人質問で改めて飲酒否定 前橋地裁
  7. 【 白血病 】ネイボールさん インフル罹患で「40.5°C」の発熱 「身体中が痛い」「寒かったり熱かったりで身体がつらい」
  8. 走行中の特急列車内で車掌を切りつけたか 63歳男を逮捕 高知県のJR土讃線
  9. 群馬・藤岡市の山火事 消火活動続く 雨ほとんど降らず林野火災注意報も
  10. 「接待強要が続いて恐喝までされるようになった」贈賄容疑で化粧品協会代表理事を書類送検 東大大学院教授“違法接待”事件
  1. スノーモービルで山に入り遭難していた約10人 全員の無事確認 青森・平川市
  2. 札幌で記録的な大雪 鉄道・バス運休で7000人が新千歳空港で一夜明かす
  3. 【 工藤静香 】 イモトアヤコを笑顔で祝福 「スーパー40だね おめでとう」「一月中にお祝いできて嬉しい」
  4. 【速報】埼玉・川口市の住宅で火事 高齢者1人逃げ遅れとの情報も 2棟に延焼 消防車など19台態勢で消火活動
  5. 福井県知事選 元外務省職員・35歳の石田嵩人氏が初当選 現職で全国最年少
  6. 【速報】東京・瑞穂町の住宅で火災 1人救助1人逃げ遅れとの情報も 東京消防庁
  7. 【 浜崎あゆみ 】 「長かったインフル終わり トレーニング復活したら身体扱いやすくなってきたー」「来週からはがっつりクリエイティブ脳もプラスしてくぞー」
  8. 【速報】日本化粧品協会代表理事を贈賄容疑で書類送検 東大大学院教授収賄疑い事件 教授の部下だった元特任准教授も収賄容疑で書類送検 警視庁
  9. 「やっと外に出られた」大量の雪で列車動けず…5時間にわたり立往生 乗客82人が車内に取り残される
  10. 「飲んでいないです」飲酒運転で2歳男児含む家族3人を死亡させた罪に問われた男 被告人質問で改めて飲酒否定 前橋地裁
  11. 新宿・歌舞伎町の「トー横」周辺で少年少女32人を一斉補導 14歳の女子中学生が“オーバードーズ”で救急搬送 別の女子中学生は約600錠の睡眠導入剤所持も 警視庁
  12. 東京電力HDが新たな経営計画を発表 福島第一原発の廃炉などの資金確保と企業価値向上へ