イマドキ職場忘年会は「本格マッサージ付」や「子連れ参加OK」も【THE TIME,】

2025年師走。そろそろ忘年会を行う会社も多い中、従来の“飲食店での開催”ではない「新しい忘年会スタイル」が様々登場しています。
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社外秘トークもOK「オフィス忘年会」
午後4時。スキンケア製品などを販売する『クラランス』(東京・六本木)のオフィスをのぞくと…
「皆さんの健康をお祈りしましてかんぱーい!!」
約40人の社員たちが、広めの会議室で握り寿司や牛肉の赤ワイン煮込みなど豪華なケータリングとお酒を楽しみながら【オフィス忘年会】。
サンタ帽子をかぶった男性社員は、ほんのり赤ら顔で「本当になんか幸せな気分」と忘年会を満喫。皆さんワイワイ盛り上がっています。
それにしても、なぜオフィスで?
代表取締役社長・小山順子さん:
「それぞれの家庭の事情とかプライベートの事情があるし、“慣れている環境なので結構盛り上がりやすい”」
オフィス忘年会は、社員からも好評です。
「勤務しているところからすぐ来られるので便利」(女性・マーケティング部)
「新製品の話とか“部外に漏らせない話もできる”。普段プライベートの話をあまりしない部署の人と関われるのでそこが良い」(女性・トレーニング部)
一方、会場隣の部屋では、パソコンに向かう社員の姿も。
「一回忘年会を楽しんで、ちょっとまだ仕事が残っているのでガガッとやって、また忘年会に戻る(笑)」(女性・リテール部)
どんなに忙しくても気軽に顔を出せるのがオフィス忘年会の魅力。幹事も人数の確認や忘れ物の管理をしなくてすむといいます。
夜とは違う会話が弾む「ランチ忘年会」
オフィスの会議室で“すき焼き”を囲み【ランチ忘年会】を楽しんでいるのは、スポーツイベントを企画運営する『アールビーズ』(東京・渋谷区)のメンバー。
近江牛を焼く“割烹着姿”の人も、社員です。
利用したのは▼6人前のすき焼き▼料亭をイメージしたのれん・テーブルクロスなどの装飾▼割烹着・鍋・IH・器などが付いたケータリングセット「料亭かいぎしつ すき焼き 6人前」(カヤック/近江牛 日本料理ひょうたんや・3万3000円※送料別)
仕事の合間なので、すき焼きに合わせるのはお酒ではなく水ですが…
「真面目な仕事の話をしつつもランチだからこそ少し柔らかくなって、“夜とは違う会話ができる”」(40代男性・経営企画本部)
「私は“時短社員”だけど、子どもが小さいので“昼だと家庭に影響なく参加できる”」(30代女性・人事総務部)
「子連れ参加」で共働きでも安心
ケータリング会社の『シェフコレ』によると、オフィスでの忘年会は年々増加。「3年前と比べて12月の予約件数は約2.5倍になる見込み」だといいます。
オフィス忘年会が広がるなか、都内のIT関連会社『ピアズ』(品川)では社員に混じって、目の前で職人が握る寿司を楽しむ子どもの姿。こちらは【子連れ参加OK】の忘年会なのです。
「お店だと子どもは座っていないのでゆっくり話もできない。“リラックスしていられる環境”は良い」(40代女性)
「仕事だけじゃなくて“子育ても共感し合える”のはめちゃめちゃ良い。同士みたいな」(40代女性)
社員だけでなく、企業側にもメリットが。
経営企画本部・三木優梨亜さん:
「忘年会に合わせるのではなくて、“働き方に合わせた忘年会を実施する”というところで、“優秀な人材を外に逃がさない”働きをしていると思う」
セラピストによる「マッサージ忘年会」
さらに”あるサービス”と合体したオフィス忘年会も。
都内のIT企業『C2C Platform』(千代田区)のホームパーティ風の忘年会。会話が弾むその横から聞こえてきたのは…
「いやぁ、肩こっていますね~。こっていないところ無いみたい」
なんと、会場脇のソファーに横になりセラピストによる本格マッサージを受ける社員。癒しを求めて、社員達が次々とやってきます。
「すっごく気持ちがいい。来年も頑張ろうという気になる」(40代女性・執行役員)
これは、3年前から行っているという【マッサージ忘年会】。
コーポレート本部・梅澤美帆さん:
「日常的に肩が痛い、腰が痛いと言っている社員が非常に多くて、“忘年会で癒しを提供できたら”と」
料金はセラピスト3名・2時間で6万円。お酒が入っているので施術は「1人15分まで」にしているとのこと。
セラピストを派遣『HOGUGUテクノロジーズ』代表取締役・花岡賢一さん:
「あまり長い時間施術をすると血行が良くなってしまうので、部位を限った形でお疲れの箇所だけ短時間でやる」
師走の風物詩、「忘年会」の新しいカタチが広がっています。
(THE TIME,2025年12月16日放送より)