日本に『尾曲がり猫』が多いのはなぜ?考えられる理由やルーツもご紹介

2025-12-21 12:00

尾曲がり猫とは、曲がったしっぽやボンボンのようなユニークなしっぽを持っている猫で、見た目のかわいらしさだけでなく、人々に親しまれ特別な存在とされてきました。今回は、なぜ日本に尾曲がり猫が多いのか、その理由やルーツについて詳しく解説します。

尾が曲がった不思議な猫「尾曲がり猫」とは

カーテンから飛び出ているしっぽ

尾曲がり猫とは、その名の通りしっぽが途中で曲がっている猫を指し、曲がっているものだけでなく、丸まって短くなっていたり、短尾の猫も含まれる総称です。これはしっぽの椎骨(背骨)の一部が変形したり癒合したりすることで生じます。

見た目にはL字型やS字型に曲がっているもの、先端がクルンと丸まっているもの、まるでボンボンのように短いものなど、さまざまな形状があります。ボンボンのように丸まったしっぽは「ボブテイル」と呼ばれ、ジャパニーズボブテイルやアメリカンボブテイルが代表例です。

いずれも遺伝子の変異によるもので、猫の健康や生活に大きな影響を及ぼすことはほとんどありません。

日本に尾曲がり猫が多い理由とそのルーツ

竹のベンチで眠る猫

尾曲がり猫が日本で多い背景には、歴史的経緯があります。16世紀末から17世紀初め、南蛮貿易や東南アジアとの交流を通じて、インドネシアなどから尾曲がりの猫が船に乗って日本に渡来しました。インドネシアからやって来た猫は、もともと日本にいた猫と交配し、尾曲がりの特徴が遺伝的に定着しました。

さらに江戸時代には、長いしっぽの猫は「猫又になる」「不吉」といった迷信や文化的な理由から忌み嫌われ、尾の短い猫や曲がった猫が好んで飼われるようになりました。この結果、尾曲がり猫が定着し、日本特有の猫として目立つ存在になったと考えられています。

尾曲がり猫が多い地域があるってホント?

ストレッチをする猫

尾曲がり猫は日本国内でも地域差がはっきりしており、特に長崎県での割合が突出しています。ある調査によれば、長崎県の猫の約79.0%が尾曲がりで、鹿児島県は約73.9%、宮崎県は約62.7%、熊本県は約62.5%と、九州各県でも高い比率を示しています。

一方、本州や北海道では尾曲がり猫の割合は低く、地域差は明確です。この偏りは、九州地域で尾曲がりの特徴を持つ猫が古くから多く生まれ、交配や繁殖の過程で遺伝的に偏りが生じたことを示唆しています。

特に長崎は江戸時代に海外貿易の拠点であったことから、尾曲がり猫の遺伝的特徴が濃く残っていると考えられています。

このようなことから、長崎県では猫のしっぽは曲がっているのが普通だと思っている人が少なからずいるのだとか。

尾曲がり猫は縁起が良い

3匹の猫のしっぽ

日本では、古くから尾曲がり猫は縁起の良い存在として親しまれてきました。特に鉤のように曲がったしっぽを持つ猫は「鉤しっぽ」と呼ばれ、「幸せを引っ掛けて引き寄せる」「金運を招く」といった言い伝えがあります。

また、短いしっぽや曲がったしっぽは、通常の長いしっぽよりも魔物や悪霊に取り憑かれにくい、あるいは悪運を払う力があると信じられてきました。有名な招き猫のモデルも、多くが尾曲がり猫や短いしっぽを持つ猫であったとされます。

こうした文化的背景もあって、尾曲がり猫は日本の人々に長く愛され、大切にされてきました。尾曲がりの特徴が現代まで遺伝的に受け継がれてきた一因とも考えられるでしょう。

まとめ

外を歩く鉤しっぽの猫

尾曲がり猫は、尻尾が途中で曲がっていたり、ボンボンのようなしっぽだったりする猫の総称で、日本では昔から親しまれてきました。実はその起源は海外にあり、インドネシアから渡来した猫がルーツだと言われています。

しっぽが曲がっていても健康上の心配はほとんどないこともあり、あくまでもその子の個性として受け入れられています。また、鉤しっぽが幸運を引き寄せるという言い伝えもあり、縁起の良い存在として愛されてきました。

こうした歴史的背景と文化的な魅力が合わさり、尾曲がり猫は今も多くの人から親しまれる存在になっています。

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