【ニューイヤー駅伝展望】トヨタ自動車は22年&23年世界陸上代表の田澤廉が復調 V達成時と同じ2、3区の強さがアドバンテージ

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2025-12-28 12:00
【ニューイヤー駅伝展望】トヨタ自動車は22年&23年世界陸上代表の田澤廉が復調 V達成時と同じ2、3区の強さがアドバンテージ

2026年最初のスポーツ日本一が決まるニューイヤー駅伝 inぐんま(第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会。群馬県庁発着の7区間100km)。2年前優勝のトヨタ自動車は田澤廉(25)が復調し、11月に10000m日本記録(27分05秒92)を出した鈴木芽吹(24)と強力コンビを形成する。2年目の吉居大和(23)、湯浅仁(24)の2人も成長が著しい。服部勇馬(32)、西山雄介(31)のマラソン日本代表経験コンビも、後半区間で力を発揮しそうだ。どの区間でもトップに立つことができるメンバーだが、2年前と同じように2区と3区で大きくリードをすれば、トヨタ自動車が独走する可能性がある。

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■ニューイヤー駅伝(1月1日)の区間と距離、中継所
1区 12.3km 群馬県庁~高崎市役所
2区 21.9km 高崎市役所~伊勢崎市役所
3区 15.3km 伊勢崎市役所~三菱電機群馬工場
4区 7.6km 三菱電機群馬工場~太田市役所
5区 15.9km 太田市役所~桐生市役所
6区 11.4km 桐生市役所~伊勢崎市西久保町
7区 15.6km 伊勢崎市西久保町~群馬県庁

田澤が復活し、鈴木と駒大OB強力コンビに

故障(左ひざ下の神経障害)で24年は1試合しか出ることができなかった田澤が、「本来の自分を取り戻す」という今季の目標をクリアした。シーズン前半は5000m3レースに出場したが、「5000mを走る感覚を失うことを避ける」のが目的で、レースの結果よりも練習を継続することを優先してきた。そしてシーズン後半に「1本合わせる」と狙った八王子ロングディスタンス10000m(11月22日)で、27分31秒90と自己記録に約9秒と迫った。同じレースで駒大の1学年後輩の鈴木が、27分05秒92の日本新をマークしたが、自分もできると感じられたという。

「一緒に練習もできていますし、今年はスピードの質が足りないのではないかと感じていたので、その部分のアプローチができれば日本記録や26分台も行けると思っています」。

前回のニューイヤー駅伝は故障の影響で出場できなかったが、入社1年目の24年大会は3区で区間6位だった。区間上位選手と大きなタイム差はなく、2区の太田智樹(28)からトップでタスキを受け、2位チームと58秒差をキープして4区に中継。トヨタ自動車の8年ぶり優勝に貢献した。

当時の田澤は腰痛を抱えていた時期。5km過ぎから痛みが出て全力を出せなかった。「それでも区間6位はダメですね。ある程度走れると自分で判断して出ましたから、6位はダメです」。

今はヒザ下の神経痛も腰痛も、不安はなくなっている。八王子で本来の自分を取り戻したが、ピークではなかった。「今年はスピードより距離を練習で踏んできました。10000mより駅伝の方が強いと思います。八王子は2年ぶりの本気で合わせた10000m。ダメージは大きかったのですが、疲労が抜けたらニューイヤー駅伝はもっと面白い走りができると思います」ロードに強い田澤の復活が期待できる。

吉居大和と湯浅仁の中大OB2年目コンビも注目

吉居も八王子で27分21秒45と、鈴木には約15秒差をつけられたが田澤には約10秒先着した。2週間前の中部実業団対抗駅伝では3区(12.2km)で区間6位。トヨタ紡織に敗れた一因となった。

「八王子は駅伝の2週間後でトラックの感覚をつかめるかわからなかったので、27分30秒を切れたらいいかな、と考えていました。思ったよりタイムが出たことは良かったのですが、(同期入社の)芽吹と同じくらいの自己記録更新で、差は詰まっていません。近くに強い選手がいると思うと喜べませんが、勝負をしていくことができるタイムではあるので、これからの勝負を考えています」。

ルーキーだった前回のニューイヤー駅伝は、1区で区間12位。区間賞の長嶋幸宝(21、旭化成)に13秒差を付けられた。学生駅伝より終盤まで先頭集団に残っている選手が多く、「簡単に勝ちきれない」と感じた。9km過ぎのアップダウンも、自動車専用道路で試走ができず「準備不足だった」という。

「自分では今回も1区が一番可能性が高いと思っていますし、準備はできています。3区の可能性もありますが、そこが来ても問題ありません。力を出し切ります」。

今季のトヨタ自動車の新戦力として、湯浅の名前がライバルチームからも挙がっている。吉居とは中大でも同学年で、4年時の箱根駅伝は4区で区間3位。前回のニューイヤー駅伝は6区で区間2位だった。

2月の延岡西日本マラソンに2時間09分43秒で優勝し、2時間7分台を狙った9月のベルリン・マラソンは2時間13分02秒に終わったが、11月の八王子ロングディスタンス10000mは27分47秒89と自己記録を20秒以上更新した。中部実業団対抗駅伝では最長区間の4区(15.5km)で区間2位。トップを走るトヨタ紡織の選手を前半は追い込んだという。

トヨタ自動車の佐藤敏信総監督は、湯浅への期待を次のように話した。「ロードに強く単独走でも強いので、後半区間向きの選手ですが、中部の4区のような走りもできます。駅伝は最初にガーンと突っ込んで、その後も耐える走りが必要なケースが多くあります」。湯浅の起用区間は後半の5~7区が有力だが、1~3区候補選手の状態によっては前半区間起用の可能性もある。

2区&3区の合計タイムでは2年連続トヨタ自動車がトップ

2年前から2、3、4区の区間距離が変更になり、2区が最長区間に、3区が15.3kmと距離が増した。1区と5区にも区間の特性や、チーム状況に合わせてエース級が投入されるが、2区と3区の2区間にエース、準エースを起用するチームが多い。その2区間の合計タイムでトヨタ自動車は24年、25年とも出場選手中トップで、2年連続3区終了時にトップに立っていた。

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24年:トヨタ自動車1時間44分53秒(太田1時間01分40秒+田澤43分13秒)
2位・旭化成1時間45分43秒、3位・Kao1時間45分43秒
25年:トヨタ自動車1時間45分11秒(鈴木1時間02分03秒+太田43分08秒)
2位・旭化成1時間45分34秒、3位・安川電機1時間46分07秒
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太田が故障でエントリーされなかったが、前回2区の鈴木、2年前に3区の田澤が今回の有力候補。田澤は自身の出場区間を「2区か3区」と予想していたので、最長区間がどちらになるかはわからない。いずれにしても駒大OBコンビで3年連続2、3区合計タイム1位を十分狙うことができる。

だが2、3区がこの2人とは限らない。吉居は3区の可能性に言及していたし、湯浅も前述のように前半からハイペースで入る走りができることから、1~3区起用の可能性がある。ベテラン田中秀幸(35)の1区という案も、スタッフが話していたし、西山や服部も若い頃は、最長区間や3区を区間上位で走っている。

鈴木、田澤、吉居の中で、練習で向かい風に強さを見せる選手がいれば、後半区間にジョーカー的に起用される可能性がある。そのときは多くのチームが意表を突かれることになるだろう。ただ、意表を突く区間エントリーをした場合も、「前半から主導権を握れる配置」(熊本剛監督)をする。トヨタ自動車は3区終了時に、3年連続トップに立つつもりだ。

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)

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