首相官邸のネズミ捕り主任 「15年間、活躍を続けるLarry」と、「その前任猫」 英国

2026-01-11 06:00

英国首相官邸で「ネズミ捕り主任」としての勤務を15年間続けているLarry。その愛らしく落ち着いた性格はSNSでも大人気です。しかしその前任猫Sybilは、Larryと違って官邸になじめず、わずか半年で退職していました。

6ヵ月で「退職」したネズミ捕り主任猫

かわいい白黒猫

画像はイメージです

英国首相官邸「ダウニング街10番地」には、過去に代々「ネズミ捕り主任」として仕えた猫たちがいました。しかし1997年に引退したHumphrey以降は、このポストがずっと空席になっていました。

やっと2007年9月になって、メスの白黒猫Sybilがやってきました。当時の首相ゴードン・ブラウン氏と妻は、広報担当者を通じて「Sybilがいることを喜んでいます。この猫は敷地内を自由に歩き回ることができるのです」と声明を出しています。数ヵ月後には大量のファンレターがSybilあてに寄せられるようになりました。

ところがSybilはダウニング街になじめなかったようで、約6ヵ月後に静かな地域に住む知り合いの家に引き取られていきました。その後2009年7月、この猫はロンドンで病気のために亡くなったと考えられています。

首相官邸のネズミ駆除が課題に

官邸入り口の外観

画像はイメージです

2011年1月、ダウニング街からの夕方のテレビニュースに「ネズミが階段を駆け抜ける姿」が映し出されました。しかも1度だけではありません。官邸のネズミ駆除は喫緊の課題になったのです。

当時デービッド・キャメロン首相の広報担当者は「庁舎内に猫を欲する声が多い」ことを認めました。これを受け、さっそく動物保護団体「Battersea Dogs and Cats Home」が、「里親を待っている猫たちがいる」と名乗りを上げたのです。

当初は乗り気でなかったキャメロン首相でしたが、2011年2月14日公式に猫のスタッフ職員を採用しました。「Battersea Dogs and Cats Home」の候補者リストから選ばれたのはLarryです。最終決定はキャメロン首相の2人の息子が行ったといわれています。

15年間活躍を続けるLarry

官邸前をパトロールするLarry

画像はイメージです

メディアはさっそく猛烈な勢いで取材を開始しました。翌日の午後にLarryがキャリーに入れられてダウニング街に到着し、官邸内に入るようすがテレビで大々的に報道されました。

同団体は取材に応えて「Larryはとても社交的で、注目されて人間とふれ合うのが大好きなので、この仕事はぴったりです。狩猟本能もしっかり残っている猫ですから」と述べています。

Larryは推定3歳から5歳ほどで、その年の1月初旬にロンドンの路上で保護された野良猫でした。路上生活ではしばらくの間厳しい経験をしたようで、「少し乱暴者ですが、とても愛情深く社交的で、建物内の賑やかな生活様式に十分適応できる自信があります」(同団体)ということでした。

Larryは公務員ではなく、「オフィスで飼われている猫」という位置づけなので、餌や獣医治療などの経費は官邸の職員たちが負担しています。官邸周辺のほぼすべての建物に出入りが許され、好きな場所で眠ることができます。さすが、巷で「Larry卿」と呼ばれるだけのVIP扱いですね。

長年報道陣やテレビの注目を浴びているLarryですが、まったく臆するようすを見せずに平静を保ち続けてきました。SNSにもたびたび登場し、人々を笑顔にする活躍ぶりです。

15年間現役を続けるLarry。高齢になった今でも「引退」ということばはまったく眼中にないようですね。

出典:Downing Street Cats

関連記事

ストレッチが大好きな『ネコ』→飼い主さんが伸ばしてあげると…まさかの光景が35万再生「お顔がかわいいw」「永遠に見てられる」と話題
猫が「んー」と鳴く理由と気持ち
おやつを見せると『ハンモックの穴から顔を出した猫』→舌を出して…まさかの『表情』に9万いいねの大反響「妖怪ww」「絞りだされてるw」
2階の部屋をネコたちのために開放した結果→大喜びして……微笑ましすぎる光景が29万再生「メジャー押さえてるw」「すっごい楽しそうw」
猫が一緒に寝てくれない6つの理由と一緒に寝る方法

  1. 関東でもゲリラ雷雨 “台風も影響” 北陸に記録的大雨を降らせた前線が南下 あすにかけ広い範囲で大気不安定に…警戒を
  2. 【中継】石川・羽咋市 倒れた電柱や道路の陥没 多くの家屋で浸水の被害…続く雨で「どこで寝れば良いか」との不安の声も
  3. 東京都でインフルエンザの流行シーズン入り 例年より1か月以上早く
  4. 【 草間彌生(97)さん 死去 】松本幸四郎さんが追悼「これは戦いです。と先生が言われたことを強烈に覚えています」
  5. 東京・北区の小学校火災 新校舎の“2031年使用開始”を目指す 区長が会見で
  6. 多くの住宅で床上浸水に…壁や車には“水の痕” 石川・羽咋市 断続的な雨が続く被災地では今も約70世帯が孤立との情報【中継】
  7. 氾濫した上庄川「50年ぶりではないか…」住民の声も ブロック塀が田んぼに崩れ落ちる被害 富山・氷見市から現場中継
  8. 「ボンネットの上まで水が…」川の氾濫で枯れ草などが流れ着き泥だらけの家屋も 住宅や車への浸水相次ぐ 石川・羽咋市から高柳光希アナウンサー現地中継
  9. 土砂崩れで神社倒壊か 参道から水… 道路一面に粘りけがある泥に流されてきたままの木も  石川・宝達志水町から現場中継
  10. 「乗りたくて買った車だから」一時2700台が路上に…千葉豪雨で水没 損保4社で計1万3887件の自動車保険請求 リモート査定でいち早い保険金支給も
  11. 【速報】気象庁 レベル5をレベル3大雨警報に切り替え見込みと発表 石川・富山 引き続き土砂災害に厳重警戒を
  12. 【中村江里子】年に1度の人間ドック「衰えていくのをただただ指をくわえて見ていたくない!!」「ここ10年でコツコツ続けていた運動がやっと数字にも表れてきました」