【自維連立の信を問う】真冬の総選挙へ…高市総理“解散意向”を与党幹部に伝達 立憲・公明は新党結成も視野に 街で聞く「政治に求めること」【news23】
“真冬の総選挙"となりそうです。14日夕方、高市総理が衆議院を解散する意向を与党幹部に伝達しました。それを真っ先に明らかにしたのは、連立相手の、日本維新の会の吉村代表でした。野党では、新党結成を探る動きも。
【写真で見る】維新・吉村代表が会談後「自民・維新連立の信を問う」“異例中の異例”の対応
「通常国会の早期に衆院解散」 与党幹部に伝達
ーー解散は通常国会冒頭の23日か?
高市早苗 総理
「先ほど(自民党の)鈴木幹事長や日本維新の会の代表の方々がお答えしたとおり」
高市総理がついに自らの決断を明かしました。
日本維新の会 吉村洋文 代表
「高市総理から通常国会の早期において解散をすると伝達を受けた」
自民党 鈴木俊一 幹事長
「早期に解散をすると。その決意を示された」
13日、地元の奈良で首脳会談を行った韓国の李在明大統領と趣味のドラムを演奏する様子を公開した高市氏。
14日には世界遺産の法隆寺を自ら案内し、“親密ぶり”をアピールしました。その後、官邸へと戻った高市氏。
この約3時間後、大阪から足を運んだ日本維新の会の吉村代表や自民党の鈴木幹事長ら、与党の幹部3人が官邸に入りました。
総理と木原官房長官も入れた5人で会談を行い、高市氏が自ら今月23日召集の通常国会の早期に衆議院を解散する意向を伝えたといいます。
会談の後初めに口を開いたのは維新・吉村代表「自民・維新連立の信を問う」
1時間を超えた会談の後、初めに口を開いたのは吉村氏でした。
吉村代表
「連立政権になってまだ信を問うていない。自民・維新の政権、そして連立合意の内容について信を問いましょうと高市総理とお話をさせていただいた」
自民の鈴木幹事長も…
鈴木幹事長
「前の選挙は自公政権のもとでの選挙であって、自民党と維新の会での政策合意の内容等について、しっかり進めるにあたっても国民の皆さんの審判を得る必要がある」
2人は揃って“自民・維新の連立について信を問う”ことが解散の大義に当たると強調したのです。
維新は一部の選挙区で自民と対決する予想となっていますが…
吉村代表
「ともに戦いましょうということを話しました。それが新しい連立の形でもあると僕は思っています」
鈴木幹事長は選挙の勝敗ラインについて、「与党で過半数」と明言しました。
その選挙日程について、今回の会談では明かされなかったといいますが、複数の政府与党関係者によりますと、1月27日公示・2月8日投開票を軸に調整が進められています。
ーー(解散は)23日ということ?
高市総理
「早い時期ということでお話をしたかと思います」
ーー投開票日は2月8日?
高市総理
「…」
高市総理は詳しい言及を避けましたが、19日(月)に記者会見を行い、解散の理由や選挙日程などについて説明する見通しです。
早期解散に野党は反発 立憲・安住幹事長「税金の無駄遣い解散」
解散について野党は…
立憲民主党 安住淳 幹事長
「税金の無駄遣い解散でしょ。高市さんの勝手な都合で600億(円)使うってことでしょ。物価対策の4月の予算どこいったんですか。言ったことは全部みんないい加減で噓だったって話じゃないですか。戦います」
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「政局よりも政策を最優先に、特に経済政策を最優先に取り組んで欲しかったなというのが正直な思い。もっと手取りを増やす経済政策を国民にしっかりと訴えていきたい」
公明党 斉藤鉄夫 代表
「国民生活をないがしろにした大義なき解散だと思う」
共産党 小池晃 書記局長
「『党利党略』を通り越して高市総理本人の『個利個略』だと言われても仕方ないのでは」
参政党 神谷宗幣 代表
「総理なりに足場を固めて国内政治をしっかりやっていこうとお考えなのかなと今は受け止めている」
野党を巡っては、早速動きが。
立憲・公明 新党結成も視野に調整
立憲民主党と公明党が総選挙に関連して、新党結成も視野に調整に入ったことがわかりました。15日にそれぞれ党の会合を開き、今後の方針について決定する見通しです。
14日の日経平均株価は、初の5万4000円台で取引を終えました。
衆院解散の検討を受け、高市政権の「積極財政」を柱とした経済対策が一段と加速するとの観測からです。
“早期解散”総選挙へ あなたが政治に求めることは?
喜入友浩キャスター
「解散から投開票まで短期決戦となる衆議院選挙。街の人は何を思い、何を望むのでしょうか」
40代 会社員
「どうなんですかね。すぐ何かあった時に解散っていう言葉が出る。いまは順調に行っているような気がするので、このタイミングで解散っていうのは“メリットなのかどうなのか”は率直に感じる」
そんな男性が今、政治に求めているのは…
40代 会社員
「安心感(物価高で)生活も苦しい中で、国民目線からまた政治の国会の中での目線に高市さんもなっているのかなって。安心できる生活、安心できる日本の暮らしを目指していってもらいたいという意味でこの“安心感”という言葉を使った」
30代 会社員
「給料上げてほしいです。海外に旅行に行ったときも円安で損したなって感じがしたので、早く日本の円も上がってほしい」
40代 3人子育て中
「子育て支援を期待しています。少しでも子どもが育てやすい環境なり政策なり。子どもにかけるお金がたくさん出ると大変なので」
こちらの女性も…
40代 主婦
「子どもの未来に光を。子どもがどんどん少なくなっている状況で、子どもにとってより良い環境がどんどん作りにくくなるのを肌身で感じる。そこは同じ女性として一番期待したい。就任した直後から、志高く早々と何か仕事をこなしていく決意。頼りがいがあると感じる」
60代
「スピード。やっぱり止まっている場合じゃない。失敗したらすぐやり直すくらいのスピード感とか責任感とかで進めてほしい。せっかく連立を組んで『何をやったのか?』『何があったのか?』っていう維新だって、きちんと胸襟を開いて話せば良いのではというのもある」
50代 会社員
「信を問うということで良いのではないかと思う。政治のみずからの意向は示しているので、それが良いのか、悪いのか。国民に問うて、その結果を受け止めればいいと思う」
与党幹部に伝達 そのとき何が?
小川彩佳キャスター:
高市総理が衆院解散の意向を伝達したということで14日夜に会談が与党内で行われましたが、どんなことが話し合われたのか、情報は入っていますか。
TBS報道局政治部 中島哲平 官邸キャップ:
1時間以上にわたって行われた会談ですが、今後の選挙協力などについて話が行われたようです。自民党と日本維新の会が連携している姿を、どのように有権者に見せられるのかなどが話し合われたようです。具体的なことが決まったわけではありません。
小川キャスター:
この会談の後、解散について明かしたのは総理ではなく維新の吉村代表でした。これはかなり異例のことですよね。
中島哲平 官邸キャップ:
どのような調整が行われたのかは明らかになっていませんが、解散はまさに総理の専権事項で、究極の政治判断の一つです。それを総理の口から最初に言うのではなく、連立を組む与党の代表が明かすというのは異例中の異例だと思います。会談の中でどのように対外的に発信するかということも話し合われたのではないかと思います。
小川キャスター:
どんな狙いがあったと考えられますか。
中島哲平 官邸キャップ:
高市総理は解散について、日本維新の会や自民党に特に相談することなく、官邸主導で決めたところがあって、与党内からもかなり不満の声が上がっていたようです。そういうこともあって与党から発信する場を設けた可能性もあるかとは思いますが、具体的なことはまだわかっていません。
小川キャスター:
選挙が行われる見込みですが、気になるのがその大義です。この大義をどう説明するつもりなのでしょうか。
中島哲平 官邸キャップ:
高市総理は来週月曜日に記者会見を開き、経緯について説明するということです。
今の議席は自公政権で得た議席なので、連立を組み替えた新しい自民・維新の連立政権や政策合意などについて、国民の信を改めて問うべきだと、それが大義だと言っています。
また、ある官邸の幹部は、石破政権から高市政権に変わり責任ある積極財政など政策の方針も大きく変わったこともあり、国民の信を問う必要がある。あとは、今年に入って国際情勢も変わってきているので、どの党に任せるべきかを国民に改めて問う必要があると考えているようです。
“早期解散” 鈴木幹事長や麻生副総裁にも伝えず…自民党内でも反発
藤森祥平キャスター:
官邸幹部の人はかつてないほど大義があるとおっしゃっているようですが、国民はそう思ってるんですかね。
トラウデン直美さん:
タイミングは今なのかという気はどうしてもしてしまいます。方向性が決まって既に動き始めた感じがあったのに、それを止めてまで選挙をするのかと思いますが、高市総理としては、支持率が高い今、選挙をすれば自民が勝てそうだということなのでしょうか。
中島哲平 官邸キャップ:
当然選挙に負けると思って解散することはないと思います。自民党の調査でも、選挙をすれば単独過半数も狙えるのではないかという数字が出ているという話もあります。ある意味高市総理は勝負に出たのではないかと思います。
藤森キャスター:
幹事長や最大の後ろ盾と言われていた麻生副総理にも伝えないで、今回解散を決めたそうですが…
中島哲平 官邸キャップ:
党の責任者である鈴木幹事長、そして高市総理が総理になった立役者でもある麻生副総裁に相談することなく解散を決めたことに対しては、党の執行部からもかなり不信感があります。自民党の中でも、物価高対策が最優先と言っていたにも関わらず、新年度予算の成立よりも解散総選挙を選んだことに対して、かなりしらけたムードだという話を聞いています。
トラウデン直美さん:
選挙で勝てたとしても党内で不和が起こってしまったら、その先安定した政権を続けられるのかというのは気になりますが、いかがですか。
中島哲平 官邸キャップ:
自民党の中でも今回選挙で勝ったとしても禍根を残すだろうと、安倍元総理のときの選挙戦を模しているという見方をしている人もいますが、安倍政権のときはもう少し緊密に連携をとりながら丁寧に政権運営というのを行っていたため、そこはかなり違う状況です。
選挙で勝っても党内の不満は高まったまま、もし大勝することなく多少の勝利の場合、高市総理の求心力が急速に低下するという見方も党内から出ています。
立憲・公明 新党結成も視野に 高市総理周辺の受け止めは
藤森キャスター:
立憲民主党と公明党が新党結成を視野に動いているというのは、前々からあった動きなのでしょうか。
中島哲平 官邸キャップ:
水面下ではそういう話があったようですが、新党を結成するという話については、私達も急に出てきた話だという印象はあります。
藤森キャスター:
高市総理の周辺ではどう受け止めているのでしょうか。予想外ですか。
中島哲平 官邸キャップ:
公明党と立憲民主党が選挙協力はできたとしても、地方レベルでは今でも自民党と公明党の連携が取れているところがあります。自民党のある閣僚経験者は「自分の地元では、公明党と連携が取れている。今回の選挙でも、元々公明党は選挙協力は人物本位と言っていたので、自民党と公明党で地方レベルで協力できる」と今でも自信を見せています。
小川キャスター:
どんな活発な動きが今後出てくるのか。まずは高市総理がどんな言葉でこの解散を説明するのかですね。
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<プロフィール>
中島哲平
TBS報道局政治部 官邸キャップ
与党キャップ・防衛省や外務省担当など歴任
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行