犬が『反省している』ときにみせる仕草や行動5つ 愛犬をしつけるときの適切な対応まで解説

2026-01-23 11:00

愛犬と快適に暮らすためには、人間社会の中で暮らすためのルールを覚えてもらう必要があります。そこで大切になるのが、しつけです。飼い主さんは、「そんなことしちゃだめ!」などと真剣に教え、愛犬も反省しているような様子を見せます。ところが、何度も繰り返すことも。犬が反省しているように見える仕草や行動の意味、しつける時の適切な対応についてまとめました。

犬も反省する?

粗相の後始末をする飼い主を見つめる犬

犬には、人間の価値観や道徳感は理解できません。そのため、トイレ以外の場所で排泄をしたり、家具を傷つけたり、来客に向かって吠えたりすることを、悪いことだとも迷惑をかけているとも思っていません。ただし、困らせてやろうといった悪意もありません。

犬の行動の背景には罪悪感も悪意もないため、飼い主さんが一所懸命に言葉や身振りを使って叱っても、犬はなぜ怒られているのかを理解できません。つまり、犬が人と同じ意味での「反省」をすることはないだろうと考えられます。

では、犬が叱られている時にいかにも「反省しています」といったような仕草をするのは、なぜでしょうか。次章では、犬が叱られている時に見せる、反省しているような仕草や行動と、その心理についてご紹介します。

犬が叱られているときに見せる反省の仕草や行動

うつむく犬

1.じっとしている

飼い主さんから叱られている間中、犬は恐怖や不安を感じています。そして、この恐ろしい時間を少しでも早く終わらせたくて、できるだけ飼い主さんを刺激しないようにとじっとしています。

じっとしている時の犬は、おそらく飼い主さんの足元に伏せたり、うつむいたり、顔を背けたりして、決して視線を合わせようとしないでしょう。これには「もう怒らないで、落ち着いてください」という意味があります。

このように、ストレスの原因となる相手や自分自身を落ち着けるために行う仕草や行動は「カーミングシグナル」と呼ばれており、愛犬のストレスや感情を読み解くためのサインとしてよく知られています。

2.お腹を見せる

叱られている最中に、ゴロンと仰向けに横たわってお腹を見せることがあります。「一緒に遊ぼうよ」というサインとして知られている仕草ですが、これには「降参です!」「逆らうつもりはありません」という意味もあります。

犬同士では、相手に敵わないと思った犬がこのポーズで降参を表明すると、実際の喧嘩に発展させずに解散するというルールがあります。飼い主さんに対しても、「早くお説教をやめてください」というサインだと考えられます。

3.そっと離れる

愛犬が壊した家具や粗相などに気づいた飼い主さんが、叱ろうとして愛犬に近づこうとしたところ、そーっと姿を隠していなくなってしまったという経験があるのではないでしょうか。近づいてくる飼い主さんの表情や歩き方などから「怒ってる!」と察知し、過去の経験から「叱られるに違いない」と予測した末の行動だと考えられます。

4.上目遣いで見つめる

叱られている最中に、飼い主さんの足元からそっと上目遣いで見つめている仕草も、飼い主さんを刺激しないようにする行動の一つですが、同時にそっと飼い主さんの様子を伺っているという一面もあります。

そのうちあくびをすることもあります。「真面目に聞きなさい!」とさらに腹が立つかもしれませんが、あくびもカーミングシグナルの一つです。いつまでも終わらないお説教に、「もうやめてください!」と白旗をあげたサインです。

5.飼い主さんの手などを舐める

しばらくじっと叱られ続けた後に、そっと近寄って飼い主さんの手や足を舐めることがあります。これも飼い主さんをなだめようとしている仕草で、「わかったからもうやめて!」という気持ちの表れです。

愛犬を適切にしつけるためのポイント

指を刺されて困った顔をする犬

犬には高い学習能力があります。都合の悪い結果をもたらすことはやらなくなり、良い結果をもたらすことは積極的にやるようになります。現在のしつけの理論は、犬のこの習性をベースに考えられています。

叱る際のポイント

犬に「こういうことをすると嫌な目に遭う(叱られる)」と理解させるために重要なポイントは、タイミングです。叱りたい行動の直前または直後に「ダメ!」と叱ります。それ以外のタイミングで叱っても、犬は自分の行動が叱られているとは思わないため、何の効果も見られないでしょう。

叱る機会を減らす

してほしくない行動を「やめさせる」もっとも有効な方法は、「できないようにする」ことです。大切なものは手の届かない場所に保管する、トイレの設置場所を変えるなど、生活環境を改善することで防げる場合も多いです。まずは「できなくする」方法を考えてみましょう。

叱るより褒める

「できなくする」代わりに「やって良い」ことを教えることも大切です。良い行動を促し、ちゃんとできたらすぐに、しっかりと褒めましょう。愛犬は「こうすると良いことがある(褒められる)」と覚え、積極的にその行動をするようになります。

望ましくない行動への対応

ご褒美は、褒めるときの効果を高めます。叱るときにも、効果的な罰を与えることで、「してはいけない」ことを明確に伝えられます。ところが、飼い主さんは「罰」のつもりでも、犬にとっては「ご褒美」になっていることも多いため、注意が必要です。

かまって欲しくて問題行動を起こしている場合、「こら!」と怒られることがご褒美になってしまうのです。こういう場合は「無視」することです。愛犬の行動に反応しないことで、犬に「こんなことをしてもかまってもらえない」と理解させることができます。

まとめ

伏せたまま叱られる犬

犬が叱られているときによく見せる反省しているような行動は、実は人間の感覚の「反省」とは異なり、「もう怒らないで」というヘルプサインだということがお分かりいただけたでしょうか。

元々人と同じ常識やルール、道徳感を持たない犬に、人と同じ基準で良し悪しを判断しろという方が無理な話です。いくら家族の一員でも、しつけのときには「犬の習性」を考慮しながら、効果的な褒め方・叱り方を実践できるようになりましょう。

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