猫が発症しやすい『がん』4つ 主な特徴や表れる症状、予防法まで解説

2026-01-29 17:00

猫も人間と同じようにがんを発症することがあって、猫の命を奪う大きな要因としてあげられます。そこで今回は、猫が発症しやすいがんの種類やその特徴、表れやすい症状、予防法について詳しく解説します。愛猫の健康を守るために…ぜひ参考にしてください。

猫が発症しやすいがん4種類それぞれの特徴・症状・予防法

診察される猫

猫が発症しやすいがんには、以下の4つが挙げられます。

1.リンパ腫

リンパ腫はリンパ球が異常に増殖する血液のがんです。

消化器型、縦隔型、多中心型、節外型と様々なタイプがあり、発生部位によって症状が異なります。ちなみに猫の場合は、消化管型の割合が多くを占めるとされています。

症状は食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢などが見られることが多く、特に猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染している猫では発症リスクが高まると言われています。

化学療法による治療が一般的で、完治は難しく、寛解を目指しますがその確率も高くはありません。

予防法としては、発症リスクが高くなる猫白血病ウイルス、猫エイズウイルスに感染しないこと。感染猫との接触を避けるためにも、家の中で飼育するようにしましょう。

2.扁平上皮がん

「扁平上皮がん」は皮膚や口腔、体の粘膜表面にある扁平上皮細胞ががん化する病気です。

紫外線への曝露も主要な原因の一つと考えられており、耳介や鼻、眼瞼などに発生し、とくに口の中に好発します。

初期症状としては、患部の赤みや潰瘍、かさぶたなどが見られ、進行すると組織の破壊が進み、痛みや出血を伴うことも。

口腔内に発生した場合は、よだれが増える、食事が困難になる、口臭が強くなる、顔の形が変わるなどの症状が現れます。

治療法としては外科的切除が第一選択です。ただしがんが口の中にあり、切除が難しい場合は、生命の基礎となる「食事」ができなくなってしまうため、余命宣告される場合もあります。

予防法としては、紫外線に当たりすぎないように注意する(とくに白色の猫)などですが、それでも100%防ぐことは難しいため、日ごろからスキンシップを通して早期発見をできるようにしましょう。

3.乳腺腫瘍

エリザベスカラーを付けた猫

猫の「乳腺腫瘍」は乳腺組織に発生するがん(いわゆる乳がん)で、特に未避妊のメス猫で発症リスクが高い傾向があります。

犬の場合は約半数が良性とされますが、猫の場合はその約80%から90%が極めて悪性度の高い「がん」であり、発見したときにはすでに肺やリンパ節に転移していることも少なくありません。

初期症状は乳首の周りにできるほどの小さなしこりで、痛みがないため見逃されがちなのも怖いところ。くわえて成長スピードが非常に速く、あっという間に病気が進行してしまいます。

乳がん特有の症状はなく、転移していた場合にそれと伴って症状が現れるので、見つかったときには転移しているケースも多いのです。

予防法としては、避妊手術が挙げられます。とくに生後6ヵ月のうちに避妊手術を行うことで発症リスクを大幅に下げられることがわかっています。

なお診断には細胞診などが用いられ、治療は外科的切除が中心ですが、必要に応じて化学療法が検討されます。

4.肥満細胞腫

「肥満細胞腫」は、免疫に関わる肥満細胞が腫瘍化したもので、猫では主に皮膚にできる「皮膚型」と、まれに脾臓や肝臓などの内臓に発生する「内臓型」があります。

皮膚にできる場合は単発または複数のしこりとして見られ、悪性のものも存在します。

症状は、皮膚型の場合、顔や耳介にぷっくりしたできものができたり、脱毛などの症状が現れると皮膚炎に見えたりもします。

内臓型の場合は悪性の場合が多く(とくに脾臓)、食欲不振や体重減少、嘔吐などの症状が現れ、転移しているとそれに伴った症状が現れるケースも多いです。

原因は不明なので、これといった予防策がありません。できることとすれば、早期発見に努めることで、スキンシップを通して異常な点を見つけたり、健康診断を受けるといった対策が挙げられます。

治療は外科的切除が一般的です。再発や転移リスクに応じて放射線治療や化学療法が検討される場合もあります。

まとめ

キャリーバッグから出される猫

猫のがんは種類によって進行が早く、見つかったときには手遅れというケースも少なくありません。そのため猫に多いがんについて知っておくことは、非常に大切といえるでしょう。

では今回解説した4つのがんの要点を、以下のポイントで振り返りましょう。

  • リンパ腫:血液のがん。消化管型が多く、FeLVやFIV感染で発症リスクが上昇。完全室内飼育で感染予防を。
  • 扁平上皮がん:紫外線が原因のひとつになり得て、口腔内や耳、鼻に発生。白色の猫は特に注意が必要。
  • 乳腺腫瘍:未避妊のメス猫に多く、猫では約80〜90%が悪性。生後6ヵ月以内の避妊手術で発症リスクを大幅に低減。
  • 肥満細胞腫:原因不明のため予防は困難。発生部位にもよるが外科的切除が一般的。

がんとの闘いは、早期発見ができればそれだけ治療の選択肢が広がります。愛猫の健やかな毎日のために、定期的な健康診断と日ごろの観察を今日から始めてみてください。

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