「猫の都市」イスタンブールで、もっとも有名になった野良猫 今もその伝説は街角に生き続ける トルコ

2026-01-30 06:00

「独特のポーズで座る姿」が世界的に有名になったイスタンブールの野良猫。亡くなったあとも、人々はこの猫を偲び、リラックスして座る姿をブロンズの像として残しました。伝説になった猫は、いまも人々を惹きつけてやみません。

リラックスして座る野良猫

街の石畳に座る猫

画像はイメージです

イスタンブールは、その豊かな歴史だけでなく、猫を愛する人々が多いことでも知られています。曲がりくねった道を歩けば、屋根の上でくつろいだり、カフェの椅子に丸まって座ったり、ボスポラス海峡で日光浴をしたりする数え切れないほどの野良猫たちに出会えます。

こうした猫の中でも、この都市でもっとも有名になったのはTombiliという名の野良猫です。

ふっくらとした体格のTombiliは、石段に寄りかかって片足をさりげなく投げ出す「独特のリラックス・ポーズ」で、市民や観光客を魅了しました。「Tombili」という呼び名は、トルコでぽっちゃりしたペットへの愛称としてよく使われますが、この猫の丸くて愛らしい容姿にはぴったりの名前でした。 

ネットでも大人気に

イスタンブールの町にたたずむ猫

画像はイメージです

カドゥキョイ地区を縄張りにしていたTombiliは、よくお気に入りの場所に座って、何の心配もしていないかのようにまわりの景色を眺めていました。まさにイスタンブールに住む野良猫に共通する、のんびりとした気取らない魅力を体現した猫だったのです。

数多くの人々が、この猫の象徴的なポーズを写真に撮ってネットに投稿したのも、不思議ではありませんね。

まるで王様のようにくつろぐこの猫の写真は瞬く間に拡散し、世界中の猫好きに共有されました。すぐにTombiliはインターネットで大センセーションを巻き起こしました。この猫は満足とくつろぎ、そして「多くの人が夢見るものの、なかなか実現できない気ままなライフスタイル」の象徴になったのです。

像になってふたたび街角に

Tombiliの像

画像はイメージです(dnd_project - stock.adobe.com)

残念ながらTombiliは2016年8月に亡くなりました。

しかし地域の人々は、この猫が忘れられませんでした。そこで銅像を建てるための署名活動を開始しました。すぐに多くの署名が集まり、2016年10月にはお気に入りだったあの場所にブロンズ像が設置されました。この像は、Tombiliがのんびりとくつろぐ姿勢を完璧に捉えています。

いまやこの像は、観光客や写真家、そして猫好きの人々を惹きつける「名所」になっています。地元の人々はいまでも像の近くに餌や水を置いて、イスタンブールの「街猫を大切にする長い伝統」を守っているといいます。

イスタンブールでは、猫は単なるペットや野良の動物ではなく、文化の一部として住民に大切にされています。愛情を込めて整備された餌やり場、居心地のよいシェルター、あるいは伝説の猫Tombiliの像などはその象徴といえましょう。

もしイスタンブールを訪れることがあれば、ぜひTombiliの像を見てください。隣に座ってまわりの景色を眺めたら、きっとあの伝説の猫のようにリラックスできるはずです。

出典:Meet Tombili: Istanbul’s Most Famous Street Cat And His Iconic Statue

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