「夢であって欲しい」パラレル大回転・失格の斯波正樹、板の下半分がフッ素で陽性と説明「自分で板を触ってなくて...誰も疑いたくはない」

■ミラノ・コルティナオリンピック™ スノーボード男子パラレル大回転予選(8日、リビーニョ・スノーパーク)
【画像】男子パラレル大回転 斯波正樹、1回目で失格...板からワックスのフッ素の成分「何がどうなったのか知りたい」
スノーボード男子パラレル大回転予選が行われ、日本代表の斯波正樹(39、TAKAMIYA ZAO ONSEN)が、1回目を滑り終えたあとに失格となった。予選後のインタビューで「板からワックスのフッ素の成分が出てしまったということで、失格になりました」と自身で説明。無念の予選敗退となり「何がどうなったのかを知りたい」と率直な思いを口にした。
1回ずつ滑った後にワックスの中に禁止物質が入っていないかどうかを機械で検査すると話した斯波は「その禁止物質が何かっていうとフッ素なんですけど、フッ素が近年禁止物質になって、そのフッ素検査で予選1本目の後に陽性が出てしまって」と状況を語った。
「板の半分から上はゼロで、フッ素が塗られてなかったんすけど、半分から下がフッ素で陽性が出ちゃって。検査をする担当の人も10回から15回やってくれたって言ってたんですけど、それでも陽性が出たということで、失格になってしまったっていうのが今の現状です」と説明した。
その原因については分からず。「僕は自分で板を触ってなくて、全部スタッフの方に任せてるのでワックス塗ったりするのを。そのスタッフがフッ素を塗るっていうのはまず考えられなくて。スタートワックスって言ってスタートのときに塗るワックスもあるんですけど、それでは陽性が出なかったので、何かしらの別のワックスが板の中に染み込んじゃってる状態。その板もずっと使ってる板で、今年のレースボードなので。なぜ半分から下がフッ素の陽性が出てしまったのかが本当にわからない状態です」。
「各国ワックスをかける“ワックスキャビン”というのがあるんすけど、そこに、もしかしたら防犯カメラがついているかもしれないので、誰のことも疑いたくはないんですけれど、ある特定のスタッフがそこを出て、鍵を閉めた夜の10時半ぐらいから朝まで誰かが入ってないかっていうのは、もしカメラがあれば調べてもらっているという状況です」
思いもよらなかった出来事に「たくさんの方々の支えでここに来られているので、本当に申し訳ない気持ちで今いっぱいで、それが今の一番の感情ですね」と悔しがった。「ちょっと今これ夢なのかなっていうふうに思ってるくらい、ちょっと体にも力が入らない感じではあるので。夢であって欲しいなと思うんですけど、多分違うと思いますね。夢じゃなく現実だと思うので、今後に関してはまだもう少し考えたいと思います」と落胆。
「言葉にならない」となかなか気持ちを切り替えられない中、「もちろん誰も疑いたくはないっていうのは大前提としてあるんですけど、でもやはり全容解明、なるべくできる限りしたいなとは思ってます」と思いを打ち明けた。
18年平昌五輪以来、2大会ぶり2度目の五輪を果たした斯波。赤コースでの1回目、スタートは完璧に合わせたが、第2旗門で少しバランスを崩してしまった。そこからなかなか立て直せずに44秒68でフィニッシュ。
だが2回目のレース前に、1回目がDSQ(失格)と判定されて、2回目は滑ることが出来なかった。