渡部暁斗、集大成のラストランで日本は6位入賞 20年に及ぶオリンピックへの挑戦に終止符【ノルディック複合 団体 】

■ミラノ・コルティナオリンピック™ スキー ノルディック複合団体スプリント(日本時間19日、テーゼロ・クロスカントリー競技場)
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スキー・ノルディック複合の団体スプリントで、今季限りで引退を表明している渡部暁斗(37、北野建設SC)と山本涼太(28、長野日野自動車SC)の日本は6位に入った。渡部は今大会、個人NH(ノーマルヒル)では11位。日本時間17日に行われた個人LH(ラージヒル)では19位となった。この日に行われた団体スプリントで、渡部の20年に及ぶオリンピックへの挑戦が終わった。
ノルディック複合の「団体スプリント」は、1チーム2人で構成される。前半のジャンプでは2人の合計ポイントをタイム差に換算し、スタート順を決める。後半のクロスカントリーは2人のリレー方式で行い、各々7.5kmを走る。
渡部は2006年のトリノ五輪に初出場すると、14年のソチ五輪、18年の平昌五輪の2大会連続で個人NH銀メダルを獲得。前回の北京大会では個人LHと団体で銅メダルを獲得した。今回のミラノで6大会目の出場となる。
雪が舞う中、前半のジャンプに臨んだ日本は、渡部が119mのジャンプ、2人目の山本涼太(28、長野日野自動車SC)は125.5mを飛び、合計231点。トップ・ドイツと21秒差の3位につけた。
後半のクロスカントリーは1.5㎞のコースを10周する。2人によるリレー方式で行われ、1周ごとに交互に滑り、1人あたり5周を滑る。1位・ドイツと21秒差、2位・ノルウェーと13秒差の3位でスタートした日本。トップバッターの渡部は1周目の終盤でフィンランドとオーストリアに追いつかれ、5位で山本にバトンタッチした。
2周目の山本は前を行くフィンランドとオーストリアに食らいつき3位集団を形成。5位のまま渡部につなぐ。3周目に入ると3位グループがトップのドイツとノルウェーに追いつき、先頭集団は日本の渡部を含め5チームに。
雪も徐々に激しくなり、アップダウンとカーブが続くコースを必死に滑走する渡部。7周目に入りペースが上がり、一時遅れたが、終盤で再び追いつき5位で山本へつなぐ。8周目の途中でドイツが転倒。すぐ後ろを走っていた山本が巻き込まれ、転んでしまうアクシデント。これで山本は遅れ6位で渡部へバトンタッチし、9周目に突入した。オリンピック最後の走りを見せた渡部は6位のまま、ラスト1周を山本に託し、6位をキープしたままフィニッシュ。ゴールした後輩を渡部が出迎え、金メダルにはノルウェーが輝いた。
レース後、渡部は「いいジャンプはできなかったんですけど、クロスカントリーはスキーがすごく滑ってくれて、久しぶりにワクワクして走ることができました」と、満足した様子。「最後いいオリンピックだったなと思います」と笑顔を見せ、中継のカメラに向かって「本当に皆さん今まで応援ありがとうございました。もうそれだけです本当に。感謝の気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。
【ノルディック複合 団体スプリント 結果】
金 ノルウェー 41分18秒
銀 フィンランド 41分18秒5
銅 オーストリア 41分40秒3
4位 イタリア 42分21秒5
5位 ドイツ 42分24秒1
6位 日本 42分54秒7