天皇陛下66歳に 被災地に心寄せる 記者会見で歴代天皇の歩みに思い馳せ 誕生日写真では“五輪マスコット”を手に

天皇陛下は23日、66歳の誕生日を迎えられました。新たな写真などが公開されたほか、陛下が事前に行われた記者会見では、これからも被災地に心を寄せ続けることを誓われました。
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五輪マスコットを手に
宮内庁は23日、陛下の誕生日にあたり、新たな写真などを公開しました。陛下が皇后さま、愛子さまと「ミラノ・コルティナ冬季五輪」の公式マスコット「ティナ」「ミロ」を手に笑顔を見せられています。ご一家は連日、テレビで観戦されていたということで、皇后さまと愛子さまはマスコットを指し「表彰式でメダルを獲得した選手に手渡されていましたね」「かわいらしいですね」と話されていたといいます。
側近によると、撮影時に競技に関する話題にも及んでいて、詳細な内容は不明ながらも、撮影日はフィギュアスケートの「りくりゅう」ペアが金メダルを獲得した日でした。
「雅子と被災地に心寄せる」節目の1年
天皇誕生日に先立ち、皇居では、陛下による記者会見が行われました。
冒頭、「今年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年の節目の年にあたります」と述べ、「今思い出しても胸が痛みます」「これからも雅子とともに被災地に心を寄せていきたい」と話されました。
さらに、若い世代が震災の経験をつないでいることが心強いという文脈で、愛子さまの去年の石川県訪問に触れ、「愛子にはこれからも被災地の人々に心を寄せていってもらいたい」と期待を寄せられました。
また、日本の災害・疫病の歴史において、歴代天皇が果たしてきた役割に触れ、自身も天皇として国民に寄り添うことを誓われました。
皇后さまと愛子さまへの感謝
家族への感謝も述べられました。
「雅子と一緒に色々な方とお会いすることで、皆さんのお話がより深まり、様々な気づきが得られるように感じています」「お互いへの感謝と家族の絆を感じながら日々を過ごすことができることを幸いに感じています」とし、「愛子と3人で過ごす時間は私たちの生活を和やかで楽しいものにしてくれるだけでなく、愛子が日々の生活の中で経験する一つひとつのことが親である私たちにとっても新たな学びへとつながっていると感じます」と話されました。
愛子さまの日本赤十字社での生活については、「愛子から聞く話は、いわゆる社会人を経験したことのない私にとっては一つひとつが新鮮で、いわば“未知の旅”のように感じられ、とても興味を覚えます」と表現されました。
「戦後80年」振り返り
去年、両陛下は、硫黄島、沖縄、広島、長崎などに足を運び、供花・拝礼されました。そのことを振り返り「戦中・戦後に人々が味わった悲惨な体験や苦労を、後の世代に伝えていくことが大切」と述べられました。さらに、慰霊の場に愛子さまも同行されたことに触れ、「愛子にとっても、戦争の悲惨さや平和の尊さを改めて感じることができた1年だったのではないかと思います」と振り返られました。
皇室の役割
秋篠宮さまが、「全体的な公的な活動の規模を縮小するしか今はないのではないか」と示されたことを受け、記者団はその文言を引用し「皇室全体の活動のあり方や皇室の役割、時代に即した新しい公務」について陛下の考えを質問。
これに陛下は、「世の中の現在の状況、過去の歴史も踏まえた上で、理解し、さらには将来の姿を把握することにも努めながら、時代の風を的確に感じ取り、その時々にふさわしい公務のあり方を考えていくことが大切なのではないか」と、制度への直接の言及は避けた上で「皇室のあり方や活動の基本は、国民の幸せを常に願い、国民と苦楽をともにすること」と述べられました。
2026年は、被災地訪問や、縁の深いオランダ・ベルギーへの公式訪問などが調整されていて、象徴天皇として国内外でさまざまな務めを果たされる一年となります。