観光DXの新手法 VR×食×中継で来訪意欲を高める五感観光の実証

2026-04-14 22:00

離れた場所にいながら、その土地の空気や魅力を感じる――そんな体験が、現実の旅行への一歩につながるのかもしれません。

大阪の古民家カフェで行われたあるイベントでは、長崎県の離島をテーマにした体験型プログラムが実施されました。映像を見るだけではなく、現地とリアルタイムでつながり、さらに特産品を味わうことで、まるでその場にいるかのような感覚を味わえる内容となっています。

印象的なのは、こうした体験が年齢を問わず関心を集めている点です。実際に参加した人の中には高齢の方も含まれており、「実際に訪れてみたい」といった声が多く寄せられたといいます。

画面越しの情報にとどまらず、五感を通じて地域を知る――そんな新しい観光のかたちが、少しずつ広がり始めているように感じられます。

画面の中だけじゃない 離島を“体感する”新しい観光のかたち

大阪の古民家カフェで行われた今回の取り組みは、いわゆる映像視聴型の観光体験とは少し異なるものでした。

参加者はまず、360度映像による離島の風景を体験します。視界いっぱいに広がる海や街並みを眺めることで、その場に立っているかのような感覚を味わえる仕組みです。

さらに特徴的なのが、現地とのリアルタイム中継です。映像の中だけで完結するのではなく、現地の人の声や空気感がそのまま伝わってくることで、体験にリアリティが加わります。

加えて、会場では五島列島の特産品である「かんころ餅」も提供されました。視覚や聴覚だけでなく、味覚や香りも含めて楽しめることで、単なる“見る観光”ではなく“感じる観光”として成立しています。

こうした複数の要素を組み合わせることで、その場にいなくても地域との距離をぐっと縮める取り組みとなっていました。

“行ってみたい”で終わらない 体験が行動につながる瞬間

今回の取り組みで特に注目したいのは、体験後の参加者の反応です。

イベントに参加した人へのアンケートでは、満足度は全員が「満足以上」と回答し、さらに「実際に訪れてみたい」と答えた人も全員にのぼりました。単なる興味にとどまらず、次の行動を考える段階まで気持ちが動いていることがうかがえます。

また、募集に対しては定員を大きく上回る応募が集まり、体験そのものへの関心の高さもうかがえます。

印象的なのは、参加者から寄せられた声の内容です。「どうやって行くのか」「交通費はどれくらいかかるのか」といった具体的な質問が多く見られた点からも、体験をきっかけに実際の旅行を検討する段階に入っている人が多かったことがわかります。

“気になる場所”から“一度行ってみたい場所”へ。体験のあり方ひとつで、その距離は思っている以上に縮まるのかもしれません。

年齢を超えて動いた理由 “行きたくなる体験”の本質とは

今回のイベントを象徴するエピソードとして挙げられるのが、高齢の参加者の反応です。

参加者の中には90歳の方も含まれており、体験を通じて「実際に行ってみたい」と感じたという声が紹介されています。デジタル技術というと若い世代のものという印象を持たれがちですが、体験の設計次第で年齢に関係なく心を動かすことができることが見えてきます。

また、参加者からは単なる感想だけでなく、「現地ではどう回るのか」「どのようにアクセスするのか」といった、より具体的な行動に踏み込んだ関心も寄せられていました。

映像を見るだけでは生まれにくい「自分がそこに行くイメージ」が、今回の体験によって自然と引き出されているようにも感じられます。

観光地の魅力を伝えるうえで大切なのは、情報の多さではなく、実際に足を運ぶ自分の姿を思い描けるかどうか。そのヒントが、この取り組みには詰まっているように感じられます。

“体験してから旅する”が当たり前になる日へ

今回の取り組みは、一度きりのイベントにとどまらず、今後は他の地域への展開も視野に入れているとされています。

都市部にいながら各地の魅力を体験できる場をつくることで、遠く感じていた場所が少し身近な選択肢へと変わっていく。そんな流れが生まれつつあるように感じられます。

これまでの観光は、情報を見て興味を持ち、実際に足を運ぶという流れが一般的でした。一方で今回のように、あらかじめ“体験”を通じて感情が動くことで、より自然なかたちで次の行動へとつながっていく可能性も感じられます。

旅に出る前から、その土地の空気を少しだけ知っている。そんな状態が当たり前になったとき、観光のあり方もまた変わっていくのではないでしょうか。

  1. イチロー「ぶったまげたよ」盟友・松井秀喜の新監督就任にエール「こんなに誇らしいことはない、心から頑張ってほしい」
  2. 東京・銀座「GINZA SIX」スプレー事件 中国籍の大学生の男(24)を傷害の疑いで逮捕 犯行時にフェイスマスクを着用 体調不良など30人がけが 警視庁
  3. 巨人・松井秀喜新監督「ワクワクしています」チーム再建へ本格始動 球場入りにファンからは大歓声
  4. 日銀 基調的な物価上昇率“2%目標に事実上到達” 2013年の導入以来初 政策金利は1.25%据え置き
  5. 【速報】自衛官の基本給“引き上げ”へ 衆議院本会議を通過 新たな転勤手当制度も
  6. 【 中川翔子 】シャンソン歌手としてデビューを控え 思い出の場所でリハーサル「たくさん夢が叶ってきた人生だったけど 夢を叶えにいくと決めました」
  7. 東京23区 10月の消費者物価指数、2.6%上昇 2か月連続2%超
  8. トランプ大統領 中間選挙が迫る中、週末の遊説日程を相次ぎキャンセル
  9. 富士山が冬の装いに 気象庁が初冠雪を確認 最低気温マイナス9.4℃まで冷え込む
  10. 東京「吉原地区」にある性風俗店Gの会長とみられる男(78)を逮捕 11年近くで30億以上を売り上げか 売春防止法違反の疑い 警視庁
  1. 【鈴木奈々】公園で意外な人物からナンパされたことを明かす「LINEと住所聞かれました」に反響「さすがです」
  2. 【ごみ清掃芸人】飲料の紙パック「この状態で古紙の日に出していただけると6枚でトイレットペーパーひとロールにリサイクルされます!」【マシンガンズ滝沢】
  3. 【中日・戦力外通告】4選手 松木平 牧野 福田 有馬4投手 これで合わせて15選手(投手7名・野手8名) ドラフトは宮原ら8選手を指名
  4. 中野ブロードウェイで窃盗事件 「試着させてほしい」高級腕時計つけたまま男が逃走 コンビニの防犯カメラに姿…東へ逃げたか
  5. 巨人が2027年コーチングスタッフ発表 松井秀喜新監督を支えるヘッドコーチに高橋由伸氏、清水隆行氏も11年ぶり復帰
  6. 猫への『おやつの与え方』で起こりうる3つのトラブル 注意すべき理由から適切な量や頻度まで
  7. 長期出張から戻ったパパ→愛猫にそっと指を近づけてみたら…思わず笑ってしまう光景に「おもしろすぎるw」「パパ、がんばってーw」の声
  8. 東京「吉原地区」にある性風俗店Gの会長とみられる男(78)を逮捕 11年近くで30億以上を売り上げか 売春防止法違反の疑い 警視庁
  9. 島根・松江市の小学校3校で約300人にかゆみ・嘔吐などの症状 児童10人搬送 給食で「ヒスタミン中毒」の疑い
  10. 超ひらパー兄さん園長(岡田准一)出演! 新TVCM「鉄の鍵盤」篇 10/31(土)より関西地区にて放映開始!!
  11. 工事中に土砂に埋もれ2人死亡 重機で誤って水道管を破損し水止めようと地中に入ったか 愛知・安城市
  12. 韓国で日本人女性殺害 死因は出血性ショックか 全身に多数の刺し傷 韓国籍の30代男を殺人の疑いで拘束