「裁量労働制」ってどんな働き方? “生産性向上”か“長時間労働”か…高市総理が見直し検討指示 柔軟な働き方などの実現へ
高市総理はきのう、柔軟な働き方などの実現に向け、「裁量労働制」の対象の見直しなどを検討するよう指示しました。高市政権「肝いり」の裁量労働制見直し。私たちの働き方に影響はあるのでしょうか?
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高市総理
「裁量労働制につきましては、濫用防止措置を前提に制度対象のあり方について見直しの検討を進めてください」
柔軟な働き方などの実現に向け、きのう高市総理は上野厚生労働大臣に対し、裁量労働制の対象の見直しなどを検討するよう指示しました。
裁量労働制とは、実際に働いた時間ではなく、企業と労働者であらかじめ決めた時間を働いたとみなし、賃金を支払うもの。
現在は、弁護士やデザイナーなど20の職種が対象の「専門業務型」と、経営に関する企画や立案などを担う人が対象の「企画業務型」で分かれていて、制度の対象を拡大するかどうか議論が進められています。
朝食の準備をしているのは、裁量労働制で働く浅川さん(仮名・30代)。ウェブサイトのデザイナーをしていて、この日は自宅でリモート勤務です。
裁量労働制で働く浅川さん(仮名)
「行ってらっしゃい(夫を見送る)。今から仕事始めます」
裁量労働制の1日に密着しました。
『AM8:30業務開始』
この日は午前中、AIを活用するための動画編集などを実施。仕事の進め方は大体、自身の裁量で決めています。
裁量労働制で働く浅川さん(仮名)
「ミーティングには出ないといけないが、それ以外は比較的自由に仕事してます。1日のスケジュールを組みやすいです」
裁量労働制では、「みなし労働時間」で賃金が支払われ、浅川さんは1日8時間で設定されています。
裁量労働制で働く浅川さん(仮名)
「(Q.きょう仕事は落ち着いている)落ち着いています。昨日までが忙しかった」
この日は午後1時に1時間の休憩をとり、近くの惣菜店で昼食を買いました。
午後2時、仕事を再開。社員同士でAI導入のオンラインミーティングを行い…
『PM5:30業務終了』
退勤ボタンを午後5時半にクリック。この日の実労働時間は8時間で、「みなし労働時間」と同じでした。
浅川さんは、忙しい日は1日11時間以上働くことも。一方で、仕事に余裕がある時は6時間勤務の日もあります。どちらも支払われる賃金は原則、同じです。
裁量労働制で働く浅川さん(仮名)
「会社的に必ずやらなければいけない仕事もありますし、逆に自分がもっとクオリティを上げたい場合は残業することもあります。仕事が終われば趣味の時間が持てるということを意識して仕事ができるので、おのずと効率化を目指している」
浅川さんの会社の労務担当は。
ピクスタ労務担当 高林海気さん
「(業務量の)調整ができるような協力体制は会社として整えておく必要があると思う」
裁量労働制をめぐっては、経団連が生産性の向上に繋がるなどとして対象の拡大を求めていますが、労働者側の連合が「長時間労働を招きかねない」「働く人の命と健康に悪影響を及ぼすリスクがある」と反対しています。
高市総理は現場の実態や労使双方の立場を踏まえて検討を加速するよう指示しています。