台湾への武器売却「議論する」トランプ氏が13日に訪中へ 米中首脳会談を前に高市総理とベッセント財務長官が会談…日本の立場に理解求めたか【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-05-13 00:42

日本を訪れているアメリカのベッセント財務長官が高市総理と会談しました。トランプ大統領の中国訪問を前に何が話し合われたのでしょうか?

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米中首脳会談を前に…緊張感走る北京市内

記者
「北京市内の通りでは、歩道に柵が設置されています」

街は厳重な警備がしかれていました。

首脳会談のため、13日に北京を訪れるトランプ大統領。

ホワイトハウスの関係者によると、実業家のイーロン・マスク氏やアップルのティム・クックCEOなどアメリカの大企業20社近くのトップも同行します。

台湾への武器売却「議論する」

トランプ氏は訪中に先立ち、「習主席は、私以上に台湾について持ち出すだろう」と、米中首脳会談で台湾について意見を交わす考えを示しました。

――米国は台湾に武器を売り続けるべきか?

トランプ大統領
「それについては習主席と議論する。習主席は売却を望まないだろう。話をするつもりだ」

トランプ政権は2025年12月、台湾に対する総額111億ドル規模の武器売却を発表し、中国側が反発しています。

トランプ氏は、「習主席とすばらしい関係を築いている」と話し、自らの大統領在任中は緊張が高まることはないとの考えを改めて示しました。

さらにSNSで、「素晴らしい国・中国への旅をとても楽しみにしている。両国にとって素晴らしいことが起こるだろう」と投稿しています。

高市総理がベッセント財務長官と会談 日本の立場への理解求めたか

米中首脳会談を前に来日しているのがベッセント財務長官です。

12日午前中には、片山財務大臣と4月に政府・日銀が実施した為替介入について議論。

午後4時からは高市総理と約15分間、会談を行いました。

財政金融政策のほか、米中首脳会談についても協議。日中関係が悪化する中、高市総理は、日本の立場への理解を求めたものとみられます。

――米中首脳会談で要望を受けたことは?

ベッセント財務長官
「トランプ大統領の訪中について話しましたし、日米の関係の重要性も話しました」

――総理からの要望は?

ベッセント財務長官
「ないです」  

そして12日夜、ベッセント氏は、メガバンクのトップや楽天の三木谷社長らが出席した夕食会に参加。各分野での日米協力のあり方などについて意見が交わされたとみられます。

ベッセント氏は、13日には韓国を訪問し、その夜、北京入りする予定です。

「中国は武器売却を望んでいない」トランプ大統領 台湾問題で中国に譲歩?

小説家 真山仁さん:
トランプ大統領は今、イラン情勢で手いっぱいで(米中首脳会談で)中国と踏み込んだ話をする余裕はないのではないでしょうか。

小川彩佳キャスター:
そうした中、トランプ氏は、アメリカから台湾への武器の売却について、「中国の習主席が売却を望んでいないので、首脳会談で話す」としていて、中国側に譲歩の姿勢を見せているともとれる発言ですが、どう見ていますか。

小説家 真山仁さん:
中国からすればアメリカ側が(台湾に武器を)売ろうとしていることは、「勝手にやればいい」ということなのかもしれないし、逆にトランプ氏は「中国から頼まれたから」「中国のためにやめる」と、中国に貸しを作ろうとしたのかもしれません。

しかし、交渉上手な中国からすると、非常に幼稚だと見られている可能性もあります。

意外と(武器輸出について)質問されなかった、台湾の話をしなかった可能性が高いのかもしれません。

(相手国から)質問されないと答えられないということを、堂々と言ってしまっている。自ら能動的に話をしてないということではないでしょうか。最近、トランプ氏はこういうことが多い印象です。「イランがこういうだろうからこういう」みたいな、もう途方にくれているとしか思えません。

小川キャスター:
そうした中で日本としても、頭越しに米中で日本の国益に大きく関わることが進んでしまうのではという懸念もあります。

小説家 真山仁さん:
アメリカも中国も台湾も、高市総理の発言に対して許してあげるというスタンスにはなっていません。ベッセント財務長官の発言は、「日本の出る幕はない」と突き離されたように感じます。

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<プロフィール>

真山仁さん
小説家
防衛費倍増で揺れる政権を描いた「アラート」
最新作は「ウイルス」