「国家情報会議」新設へ 政府の“情報力強化”で何が変わる? 政権に“不都合な情報”でも... 高市総理「忖度してはならない」 権力強大化の歯止めは?【サンデーモーニング】

安全保障環境が厳しさを増し、世論を動かす「情報戦」が国境を越えた脅威となる中、国会では、さまざまな課題も見えてきました。
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高市陣営による“中傷動画”の疑惑めぐり…総理「印象付けは心外」
立憲民主党 石橋通宏 議員(28日 参・厚労委)
「誹謗中傷動画を作って、一斉に大量に拡散させて世論誘導する。対立候補や政党をネット上でネガティブ情報を満載にさせて、一方で自陣営はポジティブ情報を満載にして、世論を誘導・偽造する。まさに今、その疑惑・疑念を高市総理陣営の公設秘書に対し持たれている」
28日、高市総理が問われたのは、自民党総裁選や衆院選で高市氏の陣営が、対立候補らを誹謗中傷する動画をSNSで拡散させたとする疑惑。
週刊文春の記事では、「LINE」や秘匿性の高い通信アプリ「Signal」を使って、高市氏の公設秘書と動画を制作した男性がやりとりしたとされる具体的なメッセージの内容が紹介されていますが…
高市総理(28日 参・厚労委)
「記事にあったようなやり取りについては、確認もできなかったし記録もない。確認できないことが、まるであったかのように印象づけられるのは大変心外」
高市総理は、“秘書にも聞き取りをし「やるはずがない」と言われた”などとして疑惑を否定しています。
総理トップの「国家情報会議」を新設 政府の“情報力強化”で何が変わる?
ネットでの動画拡散などで世論を動かす情報操作のリスクが高まるなか、今、政府が力を入れるのが情報収集能力の強化。
高市総理(26日 参・内閣委)
「重大な危機を未然に防ぐためには、情報部門がしっかりと支えていくことができる体制を整えることは極めて重要」
総理をトップとする「国家情報会議」などが新たに作られるのです。
外国勢力からの偽情報の拡散に対抗したり、友好国との機密情報を共有したりするにも、情報機関の整備は不可欠だとされますが、野党からは...
立憲民主党 杉尾秀哉 議員(26日 参・内閣委)
「国家情報会議ができれば、総理を頂点としてピラミッドができる。権限が強大になる」
れいわ新選組 伊勢崎賢治 議員(26日 参・内閣委)
「政府に批判的な国民への監視を恒常化・拡大する組織へ変貌させない保障をどのような制度で担保するのか」
高市総理(26日 参・内閣委)
「政府を批判するデモ・集会、それに参加したことのみを理由として、参加者の動向を調査したり、分析対象とすることは想定されない」
政権に“不都合な情報”はどう扱うか… 総理「忖度してはならない」
情報収集の実務を担う「国家情報局」が、“時の政権にとって不都合な情報”をどう扱うのかも問われています。
れいわ新選組 伊勢崎賢治 議員(26日 参・内閣委)
「国家情報局は、政権にとって不都合な真実を調査した場合、それを隠匿して総理閣下の手足であり続けるのか。真実を報告して自らの長である総理閣下と対峙するのか。どちらを向いて仕事をするのか」
高市総理(26日 参・内閣委)
「仮定のご質問、なかなか難しい問いです。“私にとって不都合な情報”を捉えたときには、政策決定機関に対して情報機関は伝えなければならないし、忖度をしてはならない」
伊勢崎議員は「仮定の話」として、“外国とつながる団体が組織力を背景に政権与党の選挙活動に浸透し、国益判断を歪める事態”が起こり得ることを指摘したうえで...
れいわ新選組 伊勢崎賢治 議員(26日 参・内閣委)
「これはじつは(旧)統一教会問題を念頭に置いている。国家情報局の最初の任務として、この問題に照準を当てることを期待している。インテリジェンス(情報機関)が真に国益を守るのであれば、国家の意思決定を内側から歪める権力中枢の病理に向けられてこそ真価が問われる」
権力側への抑止としても問われる情報機関の真価。
一方で政府与党は、さらに、CIAのような「対外情報庁」の創設や、いわゆる「スパイ防止法」の制定も視野に情報力の強化を目指しています。