店頭から消える“色彩”…ナフサ問題「流通の目詰まり」 野党は“買い占め”に政府介入求めるも高市総理は否定的 補正予算めぐり論戦、ガソリン補助金見直しの行方は?【サンデーモーニング】

ホルムズ海峡の封鎖から既に3か月。ナフサ不足で指摘される「流通の目詰まり」にどう対応すべきなのでしょうか。買い占めを規制する政府の介入について、高市総理は否定的な考えを示しました。
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終わらぬ“ホルムズ危機” ナフサ不足で消える色彩
鮫島薫乃リポーター
「鹿児島市の喜入基地にホルムズ海峡を通過したタンカーが到着しました」
6月3日、2隻目の通過となった原油タンカーがようやく日本に到着。
中東情勢の悪化に伴い原油の確保が見通せないなか、影響は身近に迫っています。
白黒パッケージの箱ティッシュにお菓子。店頭では、次々と“色”が消え始めていますが、その原因は原油から精製される「ナフサ」の不足です。
ナフサ不足の問題は「流通の目詰まり」買い占め規制の必要は?
4日に開かれた補正予算案の審議でも、最大の焦点は「ナフサ」でした。
高市総理
「何がどこで目詰まりが起きているかは判明しております」
日本中が直面する「ナフサ不足」。高市総理は、問題は“流通の目詰まり”であり、「日本全体として必要な量は足りている」としたうえで...
高市総理
「在庫量が他のナフサ関連製品と比較して少ない。特に塗料やシンナーが大きな問題になっています。原料であるトルエンやキシレンを、例年の需要の1.8倍の供給が可能となるようにしました」
塗料やシンナーの原料はナフサ由来だけではなく、ガソリンの中にも含まれています。これを抽出して石油の元売りから直接供給することで、最大で例年の1.8倍の供給を可能にすると明らかにしました。
ナフサの目詰まりについて、野党側は買い占めや売り惜しみをしている業者に対し、商品の流通を規制する法律で政府が直接介入する必要性を質しましたが...
高市総理
「おそらく値上がりを待って在庫を抱えている、また、売り惜しみをしている問題があります。ただ企業にも在庫を持つ権利はありますので、国が強制という形で在庫をはき出してくださいとか、在庫を抱えている企業名を公表するとか、そういった手段であってはいけないと考えています」
「予備費」も議論に…中東情勢の「見極め」か「白紙委任」か
審議では、補正予算案の約97%が「予備費」であることも議題にのぼりました。
予備費は、不測の事態に備えてあらかじめ使い道を決めない費用ですが...
高市総理
「中東情勢は不透明ですから予備費という形になりますけれども、これ(予備費)は必要な対応策について、今後の状況を見極めながらタイムリーに対応するものである」
中道改革連合 小川淳也代表
「国会には白紙委任してください。財政⺠主主義の否定とも言える。本来は、国会ひいては国⺠に、何に、いくら使い、そのことによってどのような効果を目指すのかを明示して(予算)審議を求めるべき」
財政難で「ガソリン補助金」見直しも検討か
国会の審議を経ずに、政府が使い道を決めることができる予備費。
その主な使い道として念頭に置かれているのが、ガソリンの販売価格を170円/L程度に維持するための補助金ですが...
自民党 鈴木俊一幹事⻑(5月25日)
「いつまでも財政的に今の水準で(補助を)行い続けるのは、中々困難なところもある」
財源の持続性などから、見直しを求める声は与党幹部から相次いでいます。野党からも...
中道改革連合 小川淳也代表
「ガソリン価格を引き下げるための交付金は、当面の短期的措置としてはやむを得ない。しかし、そろそろ振り返らなきゃいけない時期を迎えていますよね。4年間で9兆円投じてきた。(ガソリンの)消費抑制は働かない、財政負担は増すばかり」
高市総理
「中東情勢いつまでこういう状況なのか、価格の動向、これまだ読めません。支援単価も含めて、支援のあり方は柔軟に考えさせていただきます」
高市総理はガソリン補助金の見直しを検討していく考えを示しました。
与党のほか国⺠⺠主党などの賛成多数で5日に成立した補正予算。ガソリン補助金はいつまで続くのでしょうか。