“7秒” の恐怖…ドローン攻撃を再現した最先端のAI訓練 戦争におけるAI「間違いなくゲームチェンジャー」日本に問われる“責任”【THEワールドチェンジ】

「音が聞こえてから人に当たるまで約7秒」
戦場の“脅威”ドローン攻撃を再現したAI訓練がアメリカで開発されている。TBSは完全非公開の“極秘”施設に潜入し、訓練を体験。
AIで変わりつつある戦場とは。さらに日本がAIを導入する上で問われる責任を、取材しました。
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生死を分ける「7秒」 AIが再現するドローン攻撃の“脅威”
8月、世界を震撼させた映像がある。
そこにはウクライナ南部・ヘルソン州で野菜を売っていた男性がロシアのドローンに襲われている様子が映し出されていたーー
もしもドローンに襲われたら。
今回、ニューヨークで窪小谷菜月記者がその恐怖を体験することに。
窪小谷菜月 記者
「私の目の前に今、『特殊部隊』と書かれた入り口がありまして、これから中に入りたいと思います」
ニューヨーク郊外の完全非公開の施設。訓練への参加が特別に許された。
爆発の衝撃を体感できるベストを着て、実弾が出ない訓練用の銃を持つ。ゴーグルを装着して、準備完了。
現実とバーチャル空間を連動させ、戦闘を再現するもので、アメリカ軍にも採用されている。
実戦さながら。記者に緊張が走る。
窪小谷記者
「音がしました。ドローンが来たそうです」
「ドローンの音だ」と思った次の瞬間、目の前にドローンが。そして爆発。ベストが激しく振動、戦場では死を意味する。
ドローンの動きは、実際にウクライナなどで行われた戦闘をAIが分析し、再現。
オラマテクノロジーズ代表 アルテミーさん
「実戦ではドローンの音が聞こえてから人に当たるまで、約7秒です。だから訓練では、ドローンが接近するまでの7秒間を確実に再現しています」
再びチャレンジ。
窪小谷記者
「ドローンがまた来たみたいです」
やはり、音が聞こえ始めてから7秒以内ですぐ目の前に。間一髪、味方がドローンを撃ち落とした。
窪小谷記者
「見回して、もう振り返ると、すぐ顔の前にドローンが来てる感じで、避けることもできないぐらい、あまりに速い」
AIは戦争の「ゲームチェンジャー」 日本に問われる“責任の所在”
訓練システムを開発したオラマテクノロジーズの代表・アルテミーさん。実はアメリカ空軍に6年間所属し、実戦経験もある。
オラマテクノロジーズ代表 アルテミーさん
「最前線を知っているからこそ、兵士を生還させることが使命なのです」
現在、日本側にこの訓練システムの導入を働きかけている。
この日は、日本政府ともつながりのある軍事コンサルティング企業と打ち合わせ。
いま、日本の防衛分野への進出を目指す海外のAI企業が増えているという。
ストーンガーデンズ アドバイザリー アジア代表 山川太郎さん
「日本のDOD(防衛省)に採用していただけないかとか、AI絡みのテクノロジーが沢山来ているのは確かです」
この軍事コンサル会社は、アメリカのウォールストリートに本社を構える。
共同創業者のダニエルさんは、AIは戦争における「ゲームチェンジャー」。革新的な存在だと話す。
ストーンガーデンズ アドバイザリー 共同創業者 ダニエルさん
「AIは間違いなくゲームチェンジャーです。計画立案やデータ分析に何百時間もかけていたのが、分単位にまで短縮できるんですから」
そんなAIを日本が導入する際、何に気をつけるべきなのか。
ストーンガーデンズ アドバイザリー 共同創業者 ダニエルさん
「AIを導入する場合は、誰が何を判断して、間違ったとき誰の責任になるのか。そのあたりのガバナンスや、責任の所在を整理することが重要です」
戦争を大きく変えているAI。その力をどう使うのか、そして誰が責任を負うのか。
日本はいま、問われている。