猫の『良い飼い方』と『ダメな飼い方』で異なるポイント5つ 愛猫の幸せを左右する分かれ道とは…?
日本では現在、約500万世帯が猫と暮らしていると推計されています。猫との関係性は家庭によってそれぞれ違いますが、いずれの場合も、飼い主が選ぶ行動には愛猫の生活の質に関わる良し悪しのポイントがあります。「良い飼い方」と「ダメな飼い方」、あなたは良い飼い方をしていますか?これらの違いを知って、より適切な飼育環境づくりにつなげましょう。
猫の「良い飼い方」と「ダメな飼い方」で異なるポイント5つ

猫を飼う上では、かわいがる気持ちだけでなく、猫の習性や健康状態に合わせた管理が重要です。同じように見える日常の行動でも、ささいな違いで猫への影響は大きく変わります。
飼育するうえで特に差が出やすい5つのポイントを紹介します。
1.食事管理
猫には嗜好性だけでなく、年齢や体格に合わせたフードを適量で与えることが必要です。
食欲旺盛な猫は、規定量以上に際限なく欲しがることもありますが、適正体重を守るためには、食事をコントロールすることが良い飼い方の基本です。もちろん、食べ物だけでなく飲み水も新鮮なものを用意し、いつでも飲める状態にしておくことが大切です。
一方、猫が欲しがるままに食事やおやつを与えたり、猫に適さない食べ物を与えたりするのは、猫の一時的な満足を満たすだけで適切とはいえません。猫の食事管理は健康のために必要です。
2.トイレ環境
住環境は家庭によって異なるため、猫の理想のトイレ環境を完璧に再現することは、比較的難しいものですが、少なくとも猫が安心して排泄できる清潔なトイレを整えていることは、良い飼い方の見本となります。排泄物をこまめに取り除き、トイレ本体や周辺も定期的に清掃することが必要です。
いつ見てもトイレが汚れていたり、人の通りが多く猫が落ち着けない場所や騒音のある場所に設置されていたり、あるいは猫が食事をする場所の近くに置かれていたりするのは、衛生面でも猫の習性としても問題です。清潔さだけでなく、設置する場所にも目を向けることが大切です。
3.健康管理
愛猫を大切に思う飼い主は、健康管理をとても重視します。ふだんから猫の様子をよく観察して、食欲や体重、行動の変化などを確認することで、体調の異変に早く気づけるようにしています。また、必要に応じて動物病院で健康診断や予防接種を受けることも欠かさないでしょう。
もし、健康管理を後回しにすると、病気の発見が遅れることがあるだけでなく、慌てて治療を始めても治りが悪くなることもあります。特に猫は不調を隠す傾向があるため、意識して猫の状態を知ろうとすることは必要なのです。
4.生活環境
猫が生活するために、広い空間は必要ありませんが、体を動かしたり安心して休んだりできる環境は必須です。爪とぎや隠れ場所、高い場所などを設けることは、猫が自然な行動を取りやすくし、精神的な安定を保つためにも必要です。
反対に、猫が自由に過ごせない環境に一日中閉じ込めておくような環境は、どんなに良い食べ物を与えているとしても、良い飼い方とはいえません。運動不足は、重大なストレスにつながり、病気を引き起こすこともあるのです。猫が安心して体を動かし、休める環境を整えることが大切です。
5.気持ちの尊重
猫は個性が強いため、単に「猫だから」という理由で、どの猫とも同じように接するのは難しい動物です。よい飼い方をしている人は、猫の性格やそのときの気分を見ながら接します。触られることを好む猫もいれば、距離を保つことを好む猫もいるため、それぞれの反応に合わせた関わり方をしているのです。
一方で、猫の望まない行動に対して頭ごなしに叱ったり、かわいいからと無理やり抱き上げたりするのは、猫が嫌がる行動をくり返しているだけで、飼い主自らがストレスを作り出している飼い方ともいえます。猫の気持ちを尊重する必要があります。
猫の幸せな暮らしを支えるために意識したいこと

猫の飼い方においては、すべての行動が正しさと誤りで割り切れるわけではありません。同じ接し方であっても、猫の性格や健康状態、置かれている環境によって、適切な対応は変わります。猫はそれぞれ性格や好みが異なり、すべての猫に同じ接し方が合うわけではないからです。
しかし、猫が幸せに暮らすために、飼い主が大切にしたい基本的な考え方はあります。それは、猫の健康を守り、猫が「猫らしく」過ごせること、そして一匹一匹の個性や気持ちを尊重することです。
理想ばかりを優先するのではなく、猫にとって何が必要なのかを考えながら、猫に合った暮らしを整えていくことが大切です。食事もトイレも生活環境も、基本となる最低ラインを守りつつも、猫の様子を見ながら合わせていくことが愛猫にとっては心地よい暮らしにつながります。
ただし、何から何まで猫の好みにばかり合わせていると、食事やおやつを与えすぎたり、ストレスとなる通院を避けたりして健康管理の面がおろそかになる恐れがあります。
そんなときは、今回の「良い飼い方」の例をガイドラインとして、調整していくようにしましょう。飼い主の思いだけで決めるのではなく、「猫の幸せは健康の上にある」と考えると大きな失敗は少なくなるでしょう。
まとめ

猫の「良い飼い方」と「ダメな飼い方」を分ける共通点は、猫の本能や目線を尊重しているかどうかにあります。
猫のためだと思ってしていたことも、もしかしたらそれが猫のためになっていないということは、あるかもしれません。ときには、意図せず飼い主側の感情を猫に反映させてしまうことも考えられます。
意図せずにダメな飼い方をしてしまわないためにも、猫の健康を守る最低ラインを崩さないようにしつつ、接し方は猫の気分に合わせるといったメリハリのある付き合い方をしていきましょう。
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