サフランの香気成分サフラナールに食後の中性脂肪上昇を抑制する効果を発見

2026-09-02 03:45

サフラナールが、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えることが、近畿大学と八世屋の共同研究により明らかになりました。

研究の概要

近畿大学の研究グループは、大分県竹田市の八世屋との共同研究により、サフランの香気成分である「サフラナール」が持つ生理機能を解明しました。本研究成果は、これまで活用が限定的だったサフランの花弁などの未利用部位を、機能性食品素材として活用する可能性を示しています。

研究成果掲載日:2026年8月30日(日)
掲載誌:Natural Products: Chemistry, Pharmacology and Nutrition

サフラナールの作用と活用可能性

マウスを用いた実験において、サフラナールを投与したところ、オリーブ油摂取後の血漿トリグリセリドの上昇が有意に抑制されました。解析の結果、サフラナールは脂肪分解酵素を阻害するのではなく、胃から腸への食物排出速度を遅くすることで、脂質の小腸への移行を緩やかにし、吸収を抑えることが示唆されました。なお、サフランの色素成分であるクロシンやクロセチンには、同等の吸収抑制作用は認められませんでした。

また、サフランの部位ごとの精油成分を分析した結果、香気成分であるサフラナールは、従来利用されているめしべ(精油全体の16.4%)よりも、花全体(同34.0%)に高い割合で含まれていることが判明しました。この結果は、収穫後の加工処理の省力化や、未利用部位である花弁の高付加価値化につながる重要な知見です。

まとめ

今回の研究により、サフラナールが食事性の脂質吸収を抑制する機能性食品素材として活用できる可能性が示されました。今後は臨床的意義の評価や、さらなる詳細な作用機序の解明が期待されます。

関連リンク

https://www.npracademy.com/npcpn/articles?month=2026-08

https://www.kindai.ac.jp/meikan/823-morikawa-toshio.html

https://www.kindai.ac.jp/meikan/819-kakutani-kouji.html

https://www.kindai.ac.jp/meikan/383-marumoto-shinsuke.html

https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/prti/

https://www.kindai.ac.jp/antiaging/

https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/jrc/