異例の早さでインフル流行入り…なぜ夏に?夏バテや熱中症と誤認で感染拡大のリスクも…ワクチンはいつから【Nスタ解説】
いま、全国的にインフルエンザの感染者が増えており、新学期早々、学級閉鎖となった学校も出ています。
なぜ、この時期に感染が広がっているのでしょうか。
【写真で見る】早まるインフルエンザの流行 ワクチンはいつ打てばいい?
夏なのに…インフルエンザが全国で流行入り 各地で学級閉鎖も
井上貴博キャスター:
厚生労働省はインフルエンザの全国での流行入りを発表しました。特に感染者が多いのが青森、岩手、関東、九州、沖縄となっています。
各地では学級閉鎖も起きています。
山形県鶴岡市の小学校では、児童168人のうち15人の感染が確認され、学年閉鎖となりました。
岩手県奥州市や北上市でも複数の小学校で、広島市でも高校で学級閉鎖となっています。
近年のインフルエンザの全国での流行入りの時期を振り返ると、コロナ禍が明けた2024年は、11月ごろから増え始め、ピークを迎えました。
2025年は早まり、9~10月にかけて増えましたが、2026年はさらに前倒しとなっています。
インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長は、「早く流行ると流行が大きくなり、長期化する傾向がある」と指摘しています。
今の時期に流行のピークを迎えるかどうかは専門家もわかりませんが、仮に今ピークを迎えたとしても、もう一度ピークが来ることも考えられるということです。
いずれにしても状況が大きく変わりつつあります。インフルエンザについて何か感じることはありますか。
会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
流行が早まるのにワクチンが早まらないので、何の対策もできないですよね。
なぜ夏に流行?冬のインフルとの違いは? 夏バテや熱中症と似た初期症状も
井上キャスター:
「冬のインフルエンザ」と「夏のインフルエンザ」は何が違うのでしょうか。
基本的には同じですが、夏のインフルエンザは「夏バテ」や「熱中症」と初期症状が似ています。そのため、インフルエンザと気づかず、他者に感染させてしまうこともあるそうです。
「自分は健康だ」「これはインフルエンザではない」と思って出社や登校を続けてしまうと、重症化リスクの高い小さな子どもや高齢者に感染させてしまう危険性があります 。
また、体温が下がりにくく、汗をかきやすいので、水分・塩分が不足しがちになるため注意が必要です。
夏に流行する理由として考えられるのは、北半球が夏のときには南半球は冬のため、外国人観光客の増加により、地球全体を年中、さまざまなウイルスが行き交っていることが挙げられます。
さらに、猛暑で換気が不十分になりがちということも考えられます。熱中症のリスクもあるので難しいところですが、このような理由から夏にも流行しているのではないかと言われています。
早まるインフルエンザの流行 ワクチンはいつ打てる?
井上キャスター:
気になるのは、ワクチンを接種できる時期です。
日本ワクチン学会の時田章史医師によると、基本的には世界の流行状況を見ます。どのような株が流行っているのかを見て、その株に合わせて防御できるワクチンを開発していくのが5月下旬です。
その後、9月中旬以降に順次出荷をして、9月下旬以降に順次接種を開始します。
取材した倉持医師によると、「インターパーク倉持呼吸器内科」では早ければ9月10日から接種が始まるということで、早い医療機関ではこの時期から接種可能になるということです。
日本ワクチン学会の時田医師は、「10月に入るまでワクチンはなかなか病院には届かないのが現状」と話しています。
ワクチンはいつ打つのがベスト?効果の持続期間は?
井上キャスター:
日本ワクチン学会の時田医師によると、ワクチンは接種から効果が出るまで約2週間かかり、その効果は5か月ほど続くそうです。その後は徐々に薄れていきます。
そのため、「いつ効かせたいか」のタイミングから逆算して接種することが必要です。
ワクチンを打つタイミングについて、時田医師は「可能なら早く打ったほうがいい。特に子ども(13歳未満)は2回接種が必要なので、より注意が必要です」と話していました。
また、「効果が切れたらワクチンはもう1回打っていいのか?」という疑問に対し、「打っても問題はない。ただ、2~3月はワクチンが残っていない可能性もあるので注意が必要」ということでした。
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<プロフィール>
池澤摩耶
会社経営者・投資家
元外資系投資銀行のトレーダー 2児の母
著書に「子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育」など