ドイツ生まれの家庭用浄水器メーカーBRITA Japan株式会社(以下、BRITA Japan)は、『BRITA Japan リブランディング発表会』および『あしたを変えるBRITA SHOP』内覧会を2024年3月12日(火) に二子玉川 蔦屋家電 2Fにて開催しました。
同社は、客層を広げ、またよりサステナブルな社会の実現に貢献するため、ライフスタイルブランドとしてリブランディングを実施。リブランディングでは、フラッグシップアイテムとなる新商品の発売、新ロゴの発表、また新プロジェクトとしてモデルの山賀琴子さんを迎えた『あしたを変えるプロジェクト』を展開するなど、様々な取り組みが進行しています。
『BRITA Japan リブランディング発表会』では、はじめにBRITA Japan株式会社 代表取締役社長 マイケル・マギーさんが登壇し、コロナ過をきっかけに世界のブリタ各社の中でも特に飛躍的に売上を伸ばした日本マーケットの状況や、リブランディングの背景や展望を話しました。2020年のコロナ渦の影響で、イエナカの時間が増えたことを背景に浄水器市場は大きく成長。BRITA Japanにおいても、この5年間は毎年増収を記録したそうです。コロナが終息し、イエナカの時間が減るにつれて市場全体としては伸び悩む時期になりつつも、同社では売上を維持している状況とのこと。さらに、世界から見てBRITA Japanは今後もさらに伸長する可能性があるといい、その理由は、「浄水器の必須条件である安全な水道水、インフラが日本は整っていること」、日本のペットボトルの使用量は世界で8位と多く、大型浄水器の使用はドイツが20%なのに対し日本は5%ほど。さらに日本でペットボトルを使っている家庭は全体の47%というデータから、「日本はペットボトルから浄水器へのスイッチの可能性が高い」と考えられます。そんな今後成長の可能性が期待される日本において、同社では若年層を取り込むサステナビリティを強調したリブランディングを実施することになりました。リブランディングの施策は、「新製品の展開」、サステナビリティを取り入れるヒントとなる「プロジェクトの展開」、そして「ブランドロゴのリニューアル」です。新ブランドロゴは、水、浄水を象徴するデザインで、設立当初のロゴと似ており、原点回帰という社内向けメッセージも込められているそうです。
次に、BRITA Japan株式会社 マーケティング部 アシスタントディレクター 土屋麻美さんより新製品の紹介が行われました。
今回発売されるのは、サステナビリティをテーマとしたガラス製の「グラスジャグ」、バイオベースプラスチック素材を使った浄水カートリッジ「Maxtra Pro ピュアパフォーマンス」と「Maxtra Pro ホットドリンク」、トレンドカラーを取り入れた「ボトル型浄水器」と「ボトル型浄水器アクティブ」の計5商品。それぞれオープン価格で3月12日(火)より発売します。※「グラスジャグ」は百貨店、専門店などの一部店舗のみで販売。
ブリタのポット型浄水器は、使い捨てではないもののこれまでプラスチック製品でした。今回、リブランディングを機にガラス製の「グラスジャグ」を発売することになりました。ブリタのガラス素材製品が発売されるのは日本で初めてのことです。ガラスにはリサイクルガラスを60%使用し、水受け部は100%バイオベースのプラスチック素材を採用。耐久性と軽さ、そしてサステナビリティを備えた商品となっています。また、浄水カートリッジの「Maxtra Pro」2種は、どちらもバイオベースプラスチック素材を50%しようしたサステナブルなカートリッジ。新たに高性能フィルターメッシュが追加されたことで微粒子のろ過能力向上。塩素や鉛などの15項目に加えPFOS/PFOA除去、活性炭が塩素など味やにおいに影響する物質を除去し、安心で安全なすっきりとした味わいの水が楽しめます。2種の違いは、「ピュアパフォーマンス」は飲み物から料理まで幅広く使用でき、「ホットドリンク」は「ピュアパフォーマンス」より炭酸塩高度の除去率が50%アップしているので、「ホットドリンク」でろ過した水道水を沸かして紅茶や緑茶など温かい飲み物を作るとよりおいしくいただけるそうです。
持ち運びに便利な浄水フィルター付きの「ボトル型浄水器」は、ペットボトルなどの使い捨てプラスチックごみを減らせるサステナブルなアイテムです。ワンタッチで開閉可能な「ボトル型浄水器」は、ライトブルー、ライトグリーン、モーヴピンクの3色展開。
水を押し出せる柔らかいボトルで、コップ付きで注いで飲むこともできる「ボトル型浄水器アクティブ」は、ダークブルー、ダークグリーン、モーヴローズの3色展開。どちらもシンプルでインテリアやファッションにも馴染む、トレンドを取り入れたニュアンスカラーで登場します。
続いて、BRITA Japan株式会社 マーケティング部 ディレクター 今泉秀一さんが『あしたを変えるプロジェクト』について説明しました。BRITA Japanでは、脱プラスチックをはじめとしたサステナブルな日常へのきっかけを創りたいという想いから『あしたを変えるプロジェクト』を始動。アンバサダーにはモデルの山賀琴子さんが就任しました。プロジェクトの第1弾では「あしたを変える。」をテーマに2月22日(木)よりCAMPFIRE(キャンプファイヤー)にてクラウドファンディングを立ち上げました。支援者には3組のクリエイターによる取り入れると暮らしが素敵になるアイテムと、ブリタの新製品「グラスジャグ」をリターン品として用意しています。3組のクリエイターは、2人組アートユニットのsaraさん、料理家のワタナベマキさん、絵描きのLee Izumidaさんです。
「あしたを変えるプロジェクト」
https://camp-fire.jp/curations/ashitaokaeru
Araiさんが撮った写真にsakoさんが落書きするスタイルのsaraさんは、初となる絵本の制作とオリジナル卓上カレンダーを制作。また、4月6日(土)には二子玉川 蔦屋家電2Fにて写真&イラストワークショップも開催します。
料理家のワタナベマキさんは「北陸漆器の輪島キリモトのお弁当箱」、「高岡うるしばの漆器お箸」、「fog linen workのキッチンクロス」をセレクト。お弁当に合うレシピを添えて提供します。
Lee Izumidaさんは300年以上の歴史を持つ九谷焼の「上出瓷藝(かみでしげい)」とコラボし、「湯呑み」にニワトリのデザインを手掛けました。
そのほか、プロジェクト第2弾の取り組みとして、3月11日(月)~4月10日(水)に開催される『あしたを変えるBRITA SHOP』では、ブリタの水を使ったほうじ茶や出汁の試飲など、実際にブリタ商品を体験できる取り組みを行います。また、プロジェクト第3弾としては、山賀さん、Lee Izumidaさん、ワタナベマキさんの水を取り入れたライフスタイルを紹介するブランドブックを制作しました。
トークセッション
ここから、『あしたを変えるプロジェクト』アンバサダーの山賀琴子さんと、クラウドファンディングで九谷焼の「湯呑み」のデザインを手掛けた絵描きのLee Izumidaさんが登場し、マギー社長と共にトークセッションが行われました。
山賀さんは、プロジェクトのアンバサダーに就任した感想を聞かれ「私は一番好きな飲み物は?と聞かれたらお水と答えるくらいに本当にお水をよく飲むし大好きなので、お話をいただいてすごく嬉しかった。アンバサダーとしてブリタの魅力をより多くの方に伝えたい」とコメント。
Lee Izumidaさんは、クラウドファンディングのリターン品のアイテムのひとつである「湯呑み」を制作したことについて「健康管理のために毎朝白湯を飲む。実際浄水器を使わせていただくと水の味がすごく美味しかったので、できれば水を実際にお客様が使えるものを、と思い作らせていただいた」と話しました。
また、綺麗な赤色が印象的な「湯呑み」のニワトリの絵について。ニワトリを描いた理由として、「朝使うということと、ニワトリには神の使いや幸運を掴み取るといった縁起のいい意味がある」と説明し、「職人さんが一個一個丁寧に作り、質感も素敵に仕上がったのでぜひ使っていただけたら嬉しい」とアピールしました。ブリタの商品について、山賀さんは「使って最初に驚いたのは、お水が本当にまろやかに美味しく感じたこと。水道水と飲み比べしてみたんですけど、目を閉じて飲んでも分かるくらい差があった。ぜひ皆さんにも一度“利き水”をしてみてほしい」とコメント。
今回新発売となった「グラスジャグ」について、「生活にも馴染むデザインで、見た目がおしゃれなところが気に入っている」と山賀さんが絶賛すると、マギー社長は「水を飲むときに、やっぱりグラスから飲む方が美味しく感じるという気がする。また、ガラスなので重たいのかなと思われるかもしれないが、とても軽いんです。サステナビリティにフォーカスしているということで、ガラス製品となった時に、社内ではカーボンフットプリントの問題が持ち上がったが、カーボンフットプリントの少ない、環境にやさしいガラスを見つけることができ、やっと商品化できた」とガラスの素材へのこだわりを説明しました。
また、サステナブルなアクションとして日々心掛けていることは、山賀さんは「出先で『ボトル型浄水器アクティブ』を持ち歩くこと」と、「物を買うときは長く使えるかを考えてから」と回答。Lee Izumidaさんも、「物を大切に使うこと」とし、「キッズワークショップでは、家から出たワインボトルや着なくなった洋服をアップサイクルして楽しみながらやることを意識している」と、サステナブルのアクションは無理なく長く続けられることがポイントだと話しました。
『あしたを変えるBRITA SHOP』が二子玉川 蔦屋家電に期間限定オープン
『BRITA Japan リブランディング発表会』後は、二子玉川 蔦屋家電 2F SHARE LOUNGE POP-UP SPACEで2024年3月11日(月)~4月10日(水)の期間で開催される『あしたを変えるBRITA SHOP』の内覧会が行われました。『あしたを変えるBRITA SHOP』では、ブリタの新商品「グラスジャグ」およびカートリッジの「Maxtra Pro」でろ過した水を使って炊飯器で炊いた一口サイズのおにぎりや、浄水で煮出した出汁、ほうじ茶、水(ろ過した水)を無料で試食試飲できるブリタ体験コーナーのほか、ブリタ新商品「グラスジャグ」の展示も行っています。
筆者もブリタの浄水器を使ったものと、使わない水道水で入れたほうじ茶と出汁の飲み比べを行いました。出汁は香りが違うように感じ、ほうじ茶は「Maxtra Pro」でろ過した水を使った方が、口当たりがまろやかでした。おにぎりは雑味のない、お米本来の香りや甘さが感じられました。ぜひこの機会にご自身の舌で違いを確かめてみてくださいね!
■『あしたを変えるBRITA SHOP』概要
実施期間:2024年3月11日(月)~4月10日(水)
会場:二子玉川 蔦屋家電 2F 「SHARE LOUNGE POP-UP SPACE」
内容:
①BRITA製品の下記の試飲・試食
<水(ろ過した水)、ほうじ茶、出汁、おにぎり>
※出汁・おにぎりは、土日祝日のみの展開予定
②ブリタ新商品「グラスジャグ」の展示
これまでも、ブリタを使えば水道水がおいしく安全な水になり、ペットボトルは不要!というエコなイメージがありましたが、今回のリブランディングでサステナブルをより一層強化した取り組みが行われています。ペットボトルの使用量が多く、浄水器を使う割合がまだまだ少ない日本。BRITA Japanが企業としてサステナブルに取り組み、消費者である私たちがその価値に気付き、商品を使っていくことで未来は変えることができるはず。サステナブルはもちろん、おいしさと安全、そしてスタイリッシュさを兼ね備えたブリタの新商品を、この機会にぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?