猫が子猫から成猫になるまでには、心も体も大きな変化を遂げます。本記事では、「成猫」がいくつからなのか、子猫が成猫へと成長しているのがわかる変化のポイントを4つ解説します。猫の成長段階を知ることは健康管理をする上でも大切なことですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
「成猫」とは何歳から?
一般的には、体が成長し性成熟を迎えた後、成長が止まる1歳頃からを「成猫」とみなします。
ただし、猫種によっては成熟する月齢が異なる場合があるため、子猫の時と成猫になってからの違いを見分けることで成長の度合いを把握すると良いでしょう。
子猫と成猫では必要なエネルギー量が異なるなど、日々の健康管理にも密接にかかわりますので、今回紹介するポイントを参考にしてみてください。
1.体が大きくなり筋肉がついてくる
子猫から成猫になると大きく変わるのが「体格」です。成猫になるにつれて体が大きくなり、体重も増えて筋肉質になっていきます。
ドライフードも食べられるようになる生後2ヵ月頃から発育期に入り、生後3~6ヵ月程度で骨や筋肉が発達して体重が成猫の約50%まで増え、生後8~9ヵ月あたりではほぼ成猫と同じくらいの体格になるのです。
成猫の体重は出生時のおよそ40~50倍になり、生後9ヵ月以降はゆるやかに変化します。子猫から成猫への成長過程では適切な食事管理が必要です。
2.歯がすべて生え変わる
猫も人間と同様に頭蓋骨の成長に伴って歯が生え変わります。猫の場合は生後3ヵ月~6ヵ月あたりで、歯茎の下で形成されていた永久歯が乳歯を押し出す形で生えてくるのです。
乳歯は生後3ヵ月頃から抜け始め、生後6~8ヵ月頃になると乳歯のときには無かった後臼歯を含め30本の永久歯が生え揃います。
成猫になってからは、一般的に永久歯が白いうちは1歳前後の若い猫と判断でき、年齢を重ねるごとに歯が黄ばんでいきます。
猫は歯周病や口内トラブルが起こりやすいため、大切な歯を守るためにもこまめな口腔ケアが重要です。
3.発情期を迎える(避妊していない場合)
避妊手術を行っていない場合、猫が性成熟を迎える生後6ヵ月前後で発情期が訪れます。
メスの猫は生後4~12ヵ月、オスの猫は生後8~12ヵ月になると交尾ができるようになります。そして発情期には、尿をスプレーのようにまき散らしたり独特の大声で鳴いたり、というような行動を起こすのです。
発情期の問題行動を避けるためにも、『繁殖させる予定がなければ、避妊手術は発情期が訪れる前にすると良い』と言われています。
4.行動が落ち着いてくる
生後3~6ヵ月頃までは、おもちゃを追いかけたり他の猫たちとじゃれ合ったりと、活発に遊びまわります。
しかし猫の性格など個体差はありますが、成猫(1歳前後)に近づくにつれて自然と行動が落ち着いてくるのです。
やんちゃ盛りで手が付けられない子でも、時が解決してくれるかもしれませんよ。
まとめ
今回は、猫が子猫から成猫になったことがわかるポイントについて解説しました。
猫種によっては成熟するまでの期間が異なることもありますが、一般的には1歳からを成猫とみなします。子猫から成長していくなかで乳歯が永久歯へと生え変わり、成猫に近づくにつれて体つきがしっかりして体重も増え、筋肉質になります。
活発だった行動はおおよそ1歳前後で落ち着きを見せ、他の猫たちや飼い主との関係性もきちんと構築できるようになっていくでしょう。
猫がどのように成長していくのか、心身ともにどんな変化をしていくのかを知ることで、その時々に適したお世話をしていってくださいね。
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