食卓に欠かせない「たまご」の価格がじわりと上がってきています。
価格の変動が少なく、かつては物価の優等生と言われていたたまご。
なぜ再び高騰しているのでしょうか?
【写真を見る】2年続けて“エッグショック”!?たまご高騰いつまで続く 原因は猛暑と“月見商戦”【ひるおび】
たまご高騰 原因は鶏の‟夏バテ”と月見商戦
たまごの卸売価格(東京)の推移です。
2023年に発生した‟エッグショック”。
鳥インフルエンザの影響で、1キロあたりの卸売価格は一時350円まで上昇。
2024年1月には180円/kgまで下がりましたが、再び価格が徐々に上昇し、9月24日は260円/kgになっています。
なぜ再び高騰しているのでしょうか?
理由は鶏の“夏バテ”。猛暑の影響で鶏の食事量が減っていることで、たまごを産む数も減り、サイズも小さくなっているのです。
さらに、秋の風物詩である、たまごを使った‟月見商戦”も価格上昇の要因のひとつに。
坂本哲志農林水産大臣は
「月見商戦などの季節性の需要が高まった。複数の要因が重なったことにより、価格は上昇傾向にある。」
と話しています。
年内は値上がり方向か スーパーでは
東京都練馬区の「スーパーアキダイ」と中継をつなぎ、たまごの価格について聞きました。
アキダイでは例年、白たまごのLLサイズは180円前後で販売していましたが、9月25日時点で259円(税込)となっています。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
非常に高いですよね。普段は上がらない8月から値上がりしてきました。
そもそも10月になって本格的な値上がりをするので、もう9月で240円というのはあり得ないですね。記録的な高値だと思いますよ。
ーー売れ行きはいかがでしょうか?
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
たまごの代わりがないんでしょうね。必要不可欠なものですから、高くても高いわりに売れます。まさに家計に大打撃の商品ですよね。
ーーいつになったら価格が落ち着きそうですか?
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
実はですね、この値段が今年の最安値だと思ってください。
ここからさらに値段が上がります。
毎年毎年30年間経過を見ても、10月よりも11月が高くて、さらに12月が上がるのが普通なんですよ。月見商戦とか、おでんとか、すき焼き。12月になってクリスマスなどどんどん需要が増えてくるので、相場はどんどん上がります。
ですので、値段が下がるのは、年明けです。
ーー必需品のたまごを安く買える方法はないでしょうか?
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
PBブランドみたいな、値段があまり変わらない、変動しないものもあるんですよ。そういうものがむしろ安くなってますね。
それ以外にお店の特売日をチェックするのもいいと思いますよ。
1週間に1回とか定期的にたまごを安く売っている日があるので、そういうものを利用していただければ安く買えるタイミングがあると思いますよ。
恵俊彰:
これから上がっていくとして、去年が350円ぐらいだったでしょ。そのぐらいまで行きます?
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
去年を超える可能性については、実は10月半ばくらいから鳥インフルエンザの時期が来るんですよね。それ次第ですね。
ただやはり、最低でも9月の相場からプラス50円ぐらいが年末の相場なので、200円台後半まで行く可能性はありますよね。
恵俊彰:
2年続けてエッグショックということになるかもしれないですね。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長:
そうですね。そうなる可能性は高いですね。
(ひるおび 2024年9月25日放送より)