俳優の板垣李光人さんが東京・渋谷PARCO「GALLERY X BY PARCO」で行われた自身初となる「板垣李光人 個展 愛と渇きと。」の取材会に出席しました。
【写真を見る】【板垣李光人】絵が好きになった原体験は”ティム・バートン”「きれいなだけじゃない面も描いているところが好き」
これまで趣味でデジタルアートなどを楽しんできた板垣さんですが、映画「ブルーピリオド」の出演を機に、自身のアート欲が高まる中で制作に取り組み、これまで描いてきたデジタルイラストに油絵を重ねる複合アートを12点制作。今回は「渇愛(かつあい)」をテーマに作品を展開しています。
初開催にあたり板垣さんは“役者として映画とかドラマとか、自分の出ている作品を見るのは最近やっと慣れてきたんですけど、絵は今回、初めてなので、(自身出演の映像作品を初めて見て感じた)そのときの最初の緊張感というか、すごいドキドキして、なんか初心を思い出した。だから来てくださるお客様がどう見てくれるかな、と楽しみでもありながら、ドキドキと不安な気持ちがあります”と緊張した面持ちで感想を述べ、“発表するとしても ネット上くらいでいいかなと思いつつも、見て欲しいなという気持ちもありました”と素直な気持ちを吐露しました。
お気に入りの作品について聞かれた板垣さんは、「華」という作品を紹介し、デジタルで描いたものをキャンバスに印刷し、その上に油絵をいれ、さらに布で作った花のモチーフを使ったと技法を説明し、“花のモチーフを作るのにも、ずっと小さくなりながら縫って作っていたので、肩と首を痛めながら作った作品なので、そういう意味でも思い入れがあります”と、制作の苦労を明かしました。
また絵画が好きになった原体験については“小さい頃からティム・バートンの作品が好きで、ビジュアル的な面もですけど、彼はディズニーとか子供向けの作品であっても生きているものの卑しさとか、きれいなだけじゃない面も描いているところが好きで、それは自分の役者としての好きな芝居とか作品にも通じるのかと思っていました”と明かしました。
また、美術との親しみ方について問うと“日本は「静かに鑑賞しないと」みたいなイメージがあるけど、もちろんすごい解釈をする楽しみ方もあるけど、もっとラフに「これ家に置いたらかわいいな」とか「待ち受けにしたいな」とか、それこそ買い物ついでに、ちょっと寄ってみようぐらいな気持ちで見ていただけたら嬉しいし、そういう存在であって欲しい”と回答。
また個展のテーマ「渇愛」にちなみ、現在、渇愛しているものを問われた板垣さんは“やっぱり今だと「小さい秋」。でっかい夏しかないから小さい秋がなさすぎて…服が好きなので、夏のTシャツ1枚よりも着込みたいんですよ。小さい秋を探してましたけど、やっとちょっと見つかってきました”と、アーティスティックな回答で笑顔を見せ、降壇時には“寒暖差すごいので、ご自愛ください”と報道陣に気遣いを見せていました。
【担当:芸能情報ステーション】