高齢になっても働く人の数が増え続けています。
国の調査では70歳から74歳の年代の約3人に1人が仕事をしていることがわかりました。みなさんは何歳まで働きたいですか?
【写真を見る】あなたは何歳まで働く? 老後に異変、働く高齢者 過去最多914万人…70代前半の34%が就業【Nスタ解説】
「100年時代を生きるには」 70代前半は3人に1人が働く
現在は“人生100年時代”とも言われています。
近年、物価高や年金など老後の生活を考える中、何歳まで働き続けますか?
30代・会社員
「できるなら働きたくない。50歳くらいまでは、何かしら仕事はするだろうなと思っていて、(老後は)ゆっくり静かなところで暮らしたいなとは思います」
20代・医療関係
「働けるうちはずっとやっていければ。(職場には)上の方だと、50代後半の方もいますし、資格はずっと使えるので」
20代・大学生
「定年まで。未来が不安」
20代・大学生
「55歳くらいで辞めたい。体も衰えてしまうので、仕事するのも辛いと思う」
10月2日、東京都新宿区で行われたシニア向けの就活イベント「シニアしごとEXPO2024」には、新たな仕事との出会いを求め、約450人が会場に足を運びました。
イベントには、ガストやバーミヤンを展開する「すかいらーく」、「日本郵便」や「Amazon」など約30社が参加しました。
総務省労働力調査によると、65歳以上の就業者数は増加を続けていて、2023年は914万人と、過去最多を更新したということです。
70歳から74歳までの就業率は34%で、70代前半でも3人に1人以上が働いていることになります。
歳をとっても働きたい、そこにどんな事情があるのか聞きました。
Q.まだまだ働きたい?
50代・前職は医療関係
「もちろんです。新しいことできたらいいな」
50代・前職はサービス業
「経済的不安がこの先ありますので、親は2人健在なんですけど、85歳なので先行きの事を考えて、(高齢者)施設に入れるとなると、お金も当然かかるし、今すごく大変なんです」
60代・前職は事務系
「(朝)起きてからやることがない状態は、結構つらいんですよ。仕事を探しているというよりも、これからの生き方を模索している」
50代・前職は食品系
「100年(時代を)生きるには、新たな社会的接点が必要なので、いろいろ多様な人たちとお仕事ができたら、年齢問わず。そんなところを考えています」
「66歳以上まで働きたい」34%→81% 30代と60代の違い
井上貴博キャスター:
何歳まで働きたいか、という調査があります。
エン・ジャパン「ミドルの転職」の調査によると、30代の回答者は、60歳までは27%、65歳までは39%、66歳以上は34%だったそうです。
60代の回答者は、65歳までは16%、66歳以上は81%となりました。
※有効回答数:3059人
30代より多い理由は、継続的に収入を得られる、社会参加ができるためだということです。
ホラン千秋キャスター:
30代で考えていることは、60代になったときに「あのとき甘かった」ではないですが、見えている景色が世代で違うと思います。これくらい変わってきてもおかしくないと思います。
私は仕事がなくなるまで働きたいです。
井上キャスター:
私は命が途絶える寸前まで仕事して、前のめりで死んでいこうと思っていましたが、最近になってやめようと思いました。
いいところでやめて、仕事にしがみつくのはやめようと思いました。
最年長は88歳 物流倉庫でスキマバイト
井上キャスター:
シニア世代にスキマバイトが増えているそうです。
スキマバイトアプリ「タイミー」の65歳以上の登録者は、去年より約2倍になっているそうです。
例えば、これまでやっていた経験を活かし、飲食店・スーパーなどで調理補助をする一方で、物流倉庫などで仕分け作業をすることもできます。
勤務は最短1時間から募集していて、体調にあわせて自由に働き方を選べます。最年長は88歳で、物流倉庫の仕分け作業に勤務している人もいます。
こういう働き方も増えていくのかもしれません。