ハリケーン「ミルトン」が直撃のフロリダ州　少なくとも10人死亡　竜巻が原因か

大型ハリケーン「ミルトン」が直撃したアメリカ南部・フロリダ州で10人が死亡しました。竜巻が原因とみられます。

大型ハリケーン「ミルトン」は10日、フロリダ半島を横断し大西洋に抜けましたが、大雨による洪水で多くの地域が冠水していて、警察や消防などによる救助活動が続いています。

フロリダ州知事によりますと、これまでに少なくとも340人が救出されたということです。

住民
「何と言ったらいいかわからない。ここで生まれ育ったが、こんなことは初めてだ」

一方、マヨルカス米国土安全保障長官は、“ハリケーンの上陸の前後にフロリダ州内で竜巻が27回発生し、少なくとも10人の死亡が確認された”と明らかにしました。

また、ハリケーンの影響で、メジャーリーグのタンパベイ・レイズがホームグラウンドにしているドーム球場の屋根が吹き飛ばされるなど多くの建物が破壊されました。

住民
「壊滅的な被害です。ただ、生きている限り、建物は直せます。命は替えがありません」

AP通信によりますと、現在も300万世帯以上で停電が続いているということです。

フロリダ州知事は「最悪のシナリオは回避した」と強調していますが、アメリカ南部は2週間前にハリケーン「ヘリーン」に襲われ、230人以上が死亡するなど甚大な被害が出たばかりで、復旧には時間がかかりそうです。