明け方、まだ寝ているときに、猫が鳴き続けて起きてしまったということはありませんか?ごはんをあげたにも関わらず鳴きやまなかったとか、いつもとは全然違う鳴き方で心配になったという人もいるでしょう。実は、猫が明け方に激しく鳴く要因はひとつだけではありません。大きく分けて考えられる3つの理由を解説します。
猫が朝激しく鳴くときに考えられる理由3つ
「まだこんな時間なのに!うるさいなぁ」と思いつつも、眠い目をこすり起きてしまう早朝の猫大鳴きタイム。
飼い主さんがイライラしながら起きても、猫自身には何も悪気はありません。なぜなら、鳴いている猫でさえ仕方のない理由があるからなのです。
1.お腹が空いてしまった
猫が朝ニャーニャーと激しく鳴くときには、何かを要求して飼い主さんを起こそうと鳴いているケースが考えられます。真っ先に考えられるのは、お腹が空いたケースです。
ハラペコの猫にとって、唯一の頼れる存在は飼い主さんです。食べ物がある場所を勝手に漁ったら叱られてしまうのをわかっているのかもしれません。なんとか飼い主さんに起きてもらいたいと考えて、鳴いているのでしょう。
2.薄明薄暮性による生理的な活動
そもそも猫は薄明薄暮性の動物で、明け方や夕暮れ時に活発に活動する動物です。
猫はよく一日のうち半分以上を寝ているといわれています。しかし、深い眠りと浅い眠りを繰り返すその睡眠内容は人間よりもこま切れで、一回につき数分間ずつしか深い眠りに落ちません。そのため、日の出の時間帯には、猫の体内時計が反応してほとんど覚醒してしまう場合があります。
この時間帯は、猫の狩りの対象となる小動物が動き出す時間のため、猫も本能的に活動がもっとも活発になります。家庭で飼われている猫にも、この本能は残っているため、早朝の激しい鳴き声や活発な行動となって出てしまう場合があります。
3.未避妊の場合は発情期の可能性も
未避妊の場合は、発情期を迎えてしまっているかもしれません。飼っている子猫が生後6ヵ月を過ぎていれば、もしかしたら発情期に差しかかっているのかもしれません。早熟なケースだと、生後4ヵ月過ぎたころに性成熟する個体もいます。
オスの場合は明確な発情期はなく、発情したメスに誘発されて大声で鳴くようになります。単頭飼いの家庭でも、野良猫がいれば発情する要因となります。
避妊手術は、飼い主にとって精神的なハードルにもなりますが、放置していて解決する問題ではありません。心配なことも含めて、動物病院で相談するようにしましょう。
猫が朝大鳴きするときの対策
猫が早朝に騒ぎ始めたら、だいたい何時頃に猫が騒ぎ出すのか覚えておきましょう。生活のリズムを少し変更して、鳴き出すタイミングをずらすように工夫してみるのも方法のひとつです。すぐには変わらなくても、徐々に変化していきます。
以下に、そのいくつかの方法をあげてみましょう。
夜食や自動給餌器の利用
早朝の鳴き声が空腹によるものであれば、寝る前にすこしだけおやつを与えたり、自動給餌器を設置したりするのもよいでしょう。
猫の空腹感が限界に達しないうちに、飼い主さんが起床して朝食を出せるようになれば解決です。もちろん、日頃の夜の食事をすこしずつ遅くするのも、愛猫の活動タイミングをズラすためには役立ちます。
夜の活動量を増やす
朝鳴くのと同時に活発に活動しているなら、寝る前に猫を遊ばせる時間を取りましょう。おもちゃを使って、すこし猫が疲れるくらいの遊びを10〜15分くらい行います。
寝る前に運動させることで、夜中に溜まるエネルギーを消費し、朝まで静かにしてくれる可能性が高くなります。
無視する訓練
愛猫の鳴き声にいちいち反応してしまうと、猫としては飼い主さんを呼んだら起きてくれると学んでしまいます。そのため、できる対策を尽くしたら、あとは完全に無視することもひとつの方法です。
これには、かなりの忍耐が必要ですが、猫が「朝は呼んでも起きてくれない」と学習すれば、起床時まで静かに過ごしてくれるでしょう。
まとめ
猫の朝の大鳴きは、猫ができる精一杯の意思表示です。猫の本能や生活リズムから来ているため、すぐにやめさせるのはすこし難しいかもしれません。
しかし、まったく対策がないわけではありません。鳴いている理由が空腹なのか、ただ元気いっぱいなのか、はたまた恋の季節なのか、原因を見極めて対策を立てれば、意外とすんなり解決できるかもしれません。
一方、朝だけでなく日中もずっと激しく鳴いてしまう場合は、見えないストレスや病気が隠れているかもしれません。
特に引っ越しや模様替え、家族の移動で生活環境が変わった猫や高齢の猫などは、その可能性が考えられます。高齢猫に多い甲状腺の病気では、猫がよく鳴く症状が見られます。認知症の場合も考えられます。
猫の行動を観察して対策したのに効果がない場合や、日中もずっと鳴き続けるなど、おかしいなと感じることがあれば獣医師に相談するようにしましょう。
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