あの定番商品に人気雑誌も…“100周年”続々!長年愛されるための“変化”とは【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-25 22:03

長年愛され、食卓や職場で定番となっている商品には、2025年は100周年を迎えるものが多くあります。長く愛されるための時代に合わせた変化とは…?

【写真で見る】100年前の開業当時と「伊豆の玄関口」と呼ばれていく熱海駅

女性の洋服率1% 100年前の日本

齋藤慎太郎キャスター:
熱海駅が開業100周年を迎えましたが、そんな100年前(1925年)の日本はどういう状況だったのでしょうか。

人口は5973万6822人で、現在の半分程度です。

銀座通りを歩く女性の洋服率は1%で、ほとんどの人が和服を着ていました。
※「今和次郎集 第8巻(服装研究)」より

そして、25歳以上の男性に選挙権が与えられ、山手線が環状運転を始め、日本初のラジオ放送も、このころ始まり、徐々に近代化が進んでいったというわけです。

マヨネーズも100周年 アメリカで食べたものに魅了され開発

齋藤キャスター:
100年前に誕生したもので、今も欠かせないものがたくさんあります。

「キユーピー マヨネーズ」は1925年に発売されました。

キユーピーによると、当時の日本は砂糖・塩、酢、醤油、味噌などが調味料として主流だったそうですが、生野菜を食べる文化がなかったということです。

そのため、マヨネーズが整髪料に間違えられたという逸話があるそうです。

キユーピー創始者・中島董一郎さんは、アメリカでポテトサラダを食べて魅了され、マヨネーズを開発したといいます。

そんなポテトサラダが美味しく作れるコツをキユーピーに聞きました。

「具材10:マヨネーズ2」という比率が一番美味しいそうです。

キユーピー広報
「和えるタイミングが大事!じゃがいもが人肌に冷めた時にマヨネーズを和えると味がなじむ」

井上貴博キャスター:
日本に入ってきて日本の味が海外に行って、タイなどで日本に売っていないマヨネーズが売っていたりしますね。

「小学一年生」創刊の年 時代とともに付録が進化

齋藤キャスター:
1925年には、小学館の「小学一年生」が創刊されました。

当時の内容を見ると、「読めばみんな優等生に」と書いてあり、国語・算数ドリル、お仕事紹介、漫画などが掲載されていました。

ピーク時は、全小学1年生の7割が購読していたということです。

絵には和服を着ている女性がいて特徴的ですが、「オカアサマイツテマイリマス」と言えるようにしようということも書いてあります。

表紙の文字は、右から「セウガク一年生」と書いてあり、時代を感じます。

「小学一年生」(小学館)の魅力の一つは、付録です。

1991年は、音が出る「入学おめでとう! レコードセット」というものがありました。レコードを手回しすることで音が出ます

2006年は、「ピカチュウ★マナフィの けいたい糸でんわ」で、携帯電話の形をしている糸電話です。2006年当時はガラケーでした。

2021年は、太陽の光で絵が出現する「おひさまチェキカメラ」というものです。太陽光を当てることによって、徐々に絵が出てくるということです。

2023年は、「バーコードスキャン!! セブン−イレブン おしゃべり♪ ハイテクおかいものレジ」という紙で作るレジセットです。

セブン−イレブンとコラボしたもので、シーフードヌードルのバーコードをスキャンすると、「セブンプレミアム シーフードヌードル 200円」などと商品名と金額を読み上げます。

2022年は、「くるポン おみくじマシン」で、よく飲食店などで本物を見かけるかもしれません。レトロブームなど、流行を取り入れているということです。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
うちの子は、こういう付録付きの本が好きで買うのですが、付録がよくできすぎていて、大人でも作るのが大変なときがあります。

「シヤチハタ」100周年で変化も

齋藤キャスター:
そして「シヤチハタ」も100周年です。

シヤチハタと言うと、印鑑を思い浮かべるかもしれませんが、実は社名であって、商品名ではありません。商品名は「ネーム9(ナイン)」といいます。

創業者は、問屋で印係として働いていました。

スタンプ台でインキをつけてハンコを押すのがめんどくさいということから、効率がいいハンコを作りたいと、生み出されました。

1970年、大阪万博に出展して話題になりました。

いまはデジタル化ということで、印鑑もなかなか使わなくなってきていますが、こんな商品もあります。

木・布・プラスチックもOKという「おなまえスタンプ」、楽しく手洗いができるようにという「手洗い練習スタンプ おててポン」などを作り出しているということです。

形を変えながら、100年続いています。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
100年続いているのは、すごいと思います。我々の「日本水泳連盟」も、2024年に100周年を迎えました。

先週まで行われた競泳の日本選手権も、第100回大会だったので、いろんなものが一気に近代化した100年だったんだと改めて感じました。

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<プロフィール>
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父

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