RSウイルス 妊婦への定期接種開始 約3万円の自己負担が「原則無料」に、お母さんから赤ちゃんへ“最初のプレゼント”【Nスタ解説】
乳幼児が感染すると重い肺炎などを引き起こすおそれがある、RSウイルス。生まれてくる赤ちゃんの重症化を予防するため、妊婦を対象にした原則、無料の定期接種がきょう(1日)から始まりました。
RSウイルス 妊婦への定期接種開始
埼玉県所沢市にある産婦人科クリニック。臨月を迎えた女性が接種していたのは、RSウイルスのワクチンです。
これまでは3万円ほどの自己負担が必要でしたが、4月1日から原則無料で受けられることになりました。
臨月の妊婦
「結構2~3万円って大きい額。出産するにも色々お金もかかるので、無料になるのはすごく助かる」
「私、今36週4日なので、すごくギリギリだった」
生まれたばかりの赤ちゃんは、自力で十分な量の抗体を作ることができず、RSウイルスに感染すると重症化する恐れがあることから、妊婦向けのワクチンで初めて定期接種の対象になりました。
松田母子クリニック 松田秀雄院長
「母子免疫ワクチンという言い方をしますが、“お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼント”とも考えられています」
接種の対象は、妊娠28週から36週。母親に抗体ができると、胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに伝わり、感染や重症化を予防することができるといいます。
発症を抑える割合は、生後3か月以内で6割程度、生後6か月以内で5割程度とされ、重症化を防ぐ効果はさらに高くなっています。
子どもが3人いる妊婦
「SNSとか、結構色んな情報が出てるので、確かに心配はあったんですけど、上の子たちが風邪とかもらってくることの方が多分多いかなと思ったので、できることをやった方がいいかなと接種を決めました」
妊婦の人たちが心配するのは『ワクチンの安全性』。厚労省は主な副反応として、接種した箇所の痛みや頭痛などをあげています。
産婦人科の医師は…
松田母子クリニック 松田秀雄院長
「早い週数で打った場合に、若干の切迫早産の症状が出ることが一部報告されていますが、28週以降という形にすれば、あまりその症状はないだろうと考えられている」
「先天性または後天性の免疫不全状態にある方の場合は、主治医と相談のうえ接種するように心がけてください」
RSウイルス 乳幼児 重症化で突然死のケースも
出水麻衣キャスター:
RSウイルスは、2歳までの乳幼児がほぼ一度は感染するとされています。
北里大学の藤倉雄二主任教授によると、「そのうちの3割が重症化する恐れがある」と言い、その理由は「(乳幼児は)空気の通り道が発達していないために、▼ひどい気管支炎になったり、▼呼吸が止まるなどの突然死というケースもある」と言います。
また、初期症状が風邪と似ているため、▼ぐったりして顔色が悪い ▼ミルクを飲まないという症状で病院に行ってみたら即入院というケースもあるということです。