皇室典範改正案が衆院通過 「本来なら反対すべき」 皇位継承をめぐり“異論”噴出も…今国会で成立の公算【news23】
皇族数の確保に向けた皇室典範の改正案が衆議院を通過し、今国会で成立する公算が大きくなりました。
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“立法府の総意”?異論も 皇室典範改正案 衆議院を通過
今の国会の最重要事項と位置づけられた皇室典範の改正案。
衆院・本会議(10日午後1時半ごろ)
「本案は委員長報告のとおり可決いたしました」
与野党の賛成多数で衆議院を通過し、今国会で成立する公算が大きくなっています。
ただ、採決に先駆け、中道改革連合の一部の議員は氏名標を立て退席。野田前共同代表も「渋々、賛成に回った」と明かしました。
中道改革連合 野田佳彦前共同代表
「本来ならば私は反対すべきだと思っているが、党の決定通りに行動した」
「立法府の総意」としてまとまったはずの改正案に噴出する異論。
もともと与野党の「全体会議」で決まった案では皇族数の確保に向け、▼女性皇族が結婚後も皇室に残ることや、▼旧宮家の男系男子を養子に迎えられることを柱としていて、“皇位継承”の議論には踏み込んでいませんでした。
しかし、政府案では養子に男の子が生まれた場合、「皇位継承権」を持つことが盛り込まれていたのです。
中道改革連合 中野洋昌衆院議員(10日)
「『立法府の総意』を今回の改正案がはみ出ているのでは」
木原稔 官房長官(10日)
「養子の子孫については、ご指摘のように取りまとめに記述がないことから、現行の皇室典範に基づいて判断する。養子の男(の)子孫は、これは生まれながらの皇族であり、現行の皇室典範第1条および第2条が適用され皇位継承資格を有する」
木原官房長官は「養子の男の子孫は皇位継承権を持つ」とした上で…
中道改革連合 中野洋昌衆院議員
「例えば女性天皇、あるいは女性宮家の創設等、こうしたことについても、引き続き検討していく必要があるのでは」
木原稔 官房長官
「今回の改正については、将来の皇位継承のあり方について、立法府における将来の検討を先取りするものではない。これを縛ったりするような趣旨のものではないと承知をしている」
皇位継承について”将来の議論を縛るものではない”と説明しました。
専門家「女性・女系天皇排除」との批判も
ただ、皇室制度に詳しい専門家は…
名古屋大学大学院 河西秀哉教授
「『立法府の総意』から“政府案”になっていった経緯というのは、私は基本的には女性天皇・女系天皇を排除して、「男系でいくんだぞ」と強く決めてしまうことだったと思う。
法律を変える余地はあると今のところなっているけど、「女性天皇・女系天皇にしたい」という声が出たとしても、「いやもう2026年でやりました」と言える。だからほとんどその余地はない」
一方、自民党の小林政調会長は衆院通過を受け…
小林鷹之 政調会長(10日)
「安定的な皇位継承の確保は、我が国の根幹であって、国柄そのものだと考えている。衆議院で可決できたということは、非常に大きな意義があったのではないかと非常にポジティブに受け止めている」