MVP古賀紗理那「チームの皆が私を輝かせてくれた」NEC2季連続2冠達成で8度目の優勝【Vリーグ女子】

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2024-03-03 21:52
MVP古賀紗理那「チームの皆が私を輝かせてくれた」NEC2季連続2冠達成で8度目の優勝【Vリーグ女子】

■バレーボール女子2023-24V・ファイナル(3日、群馬・高崎市、高崎アリーナ)

レギュラーラウンド2位のNECレッドロケッツが、今季レギュラーラウンド22戦全勝のJTマーヴェラスを3-1で下し皇后杯とリーグ優勝の2季連続2冠を達成。Vプレミアリーグ以降8度目の頂点に立った。

満員の歓声の中始まった第1セット、序盤は両チームの外国籍選手NECドルーズ・ダニエル(25)とJTドルーズ・アンドレア(31)の激しい打ち合いに。JTキャプテン 田中瑞稀(28)のサーブの場面でJTが4連続得点を決め、主導権を握る。しかしNECが18-20の追いかける場面からドルーズ、アチャラポーン・コンヨット(28)のスパイクなど3連続得点で逆転に成功する。デュースにもつれる展開も、日本代表キャプテン古賀紗理那(27)の高さあるスパイクで食らいつくと最後はJTのミスを誘い、このセットを先取した。

第2セット、タイ代表のエースとして活躍するアチャラポーンの連続得点で、試合はNECの流れになるかと思われたが、今季アタック賞とブロック賞を獲得しているJTのサンディアゴ・アライジャダフニ(28)の高いブロックと強烈なアタックによる連続得点などで一進一退の攻防が続く。先に24-23でセットポイントをとったのはJTだったが、NECは古賀を中心に集中力をきらさず、28-29からアチャラポーン、古賀の連続ポイントで逆転。試合後「第2セット目を勝ち切れたことが今日の勝利につながった」と古賀が話すように、6度のセットポイントを握られながらも、最後は31、32点目を古賀が連続でアタックで決めきりセットカウントを連取した。

後がないJTは数日前に足首を捻挫し、スターティングメンバーから外れていた林琴奈(24)を第3セットのあたまから起用。日本代表でも攻守の要として活躍する林は序盤からNECの得点源ドルーズをブロックで抑え、自らも得点を重ねる。さらに和田由紀子(22)の鋭いスパイクや小川愛里奈(25)のブロックなどで6連続得点で流れを作ると、25-16でJTが巻き返した。

続く第4セットはこれまで見せていなかった古賀のバックアタックが要所で効果的に決まった。さらに山田二千華(24)の移動攻撃やブロックで第3セット目のJTの勢いを断ち切り、最後はドルーズのアタックで勝負を決めた。

チームトップの25得点をマークした古賀は「特に最初のセットは2点差だったんですけど獲ることができた。2セット目も、2点差、3点差でビハインドの状況だったんですけど焦ることなく中盤、後半まで気持ちを切らさずプレーをできて、2セット目を獲れたっていうのが今日試合の勝負を分けたところだと感じている」と振り返った。
2年連続3度目のMVP獲得については「私だけの賞ではなくて、チームで積み上げた結果。私を輝かせてくれたのはチームの皆。チームのみんなに感謝したい」と仲間への想いを口にした。

【スタ―ティングメンバー】
JT(西川、ドルーズ、田中、小川、東、サンディアゴ、リベロ西崎)
NEC(古賀、塚田、山田、甲、ドルーズ、アチャラポーン、リベロ小島)

【個人賞】
■MVP

古賀紗理那(NEC・2年連続3回目)
■敢闘賞
サンディアゴ・アライジャダフニ(JT・初受賞)
■ベスト6
古賀紗理那(NEC・2年連続4回目)、林琴奈(JT・初受賞)、ドルーズ・アンドレア(JT・2年連続3回目)、サンディアゴ・アライジャダフニ(JT・2年連続3回目)、青柳京古(埼玉上尾・初受賞)、塚田しおり(NEC・初受賞)
■ベストリベロ
小島満菜美(NEC・初受賞)
■レシーブ賞
西村弥菜美(久光・初受賞)
■最優秀新人賞
高佐風梨(トヨタ車体)   
■フェアプレー賞
オクム大庭冬美ハウイ(初受賞)
■優秀監督賞
金子隆行監督(NEC・2年連続2回目)

試合前にはVリーグ栄誉賞の授賞式が行われ、Vリーグ通算230試合を達成した青柳京古(32・埼玉上尾)、田中瑞稀(28・JT)が表彰された。

【2023-24 Vリーグ女子 最終順位】
優勝 NECレッドロケッツ
準優勝 JTマーヴェラス 
3位 埼玉上尾メディックス
4位 トヨタ車体クインシーズ
5位 デンソーエアリービーズ
6位 久光スプリングス
7位 日立Astemoリヴァーレ
8位 東レアローズ
9位 岡山シーガルス
10位  PFUブルーキャッツ
11位  KUROBEアクアフェアリーズ
12位 プレステージ・インターナショナルアランマーレ

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