![前DeNA バウアー 今季初の実戦で159キロをマーク「私はメジャーと契約するべき選手」MLB復帰への思い語る](/assets/out/images/jnn/1047006.jpg)
■MLBキャンプ(日本時間11日、米アリゾナ州・グレンデール)
MLB復帰を目指している前DeNAのトレバー・バウアー(33)が日本時間11日、米アリゾナ州フェニックスを拠点にMLB傘下球団と試合を行いプロ契約を目指す「アジアンブリーズ」の一員としてドジャースのマイナー戦に登板。3回、打者12人相手に42球を投げ、2安打4奪三振で無失点と好投した。最速99マイル(約159キロ)の直球とスプリットなどの変化球でマイナー打者を抑え込んだ。
バウアーは1回裏、先頭打者にセンター前ヒットを許すなどして1死満塁のピンチを迎えたが、続く2人のバッターを空振り三振とセカンドゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。2回裏は2者から三振を奪い、わずか9球で三者凡退。イニング途中から打者に球種を宣告したり、ファンに投げる球種を聞くなど余裕の姿を見せた。3回裏には強烈なピッチャーゴロを自ら取ってアウトにするなど、この回も三者凡退に抑え、マウンドを後にした。
降板後には多くのファンに囲まれ、サインに応じたバウアー。実戦登板は23年8月30日の阪神戦以来、約半年ぶりとなったが「楽しく野球が出来ました。沢山のファンが来てくれて最高でした」と振り返った。
MLBのチームと契約出来る希望は?との質問には「私はメジャーのチームと契約する機会を与えられるべき選手だと思います。最低条件の契約でも構わないし、お金は問題ではありません」と、メジャー復帰の思いも口にした。
バウアーは昨季、DeNAで19試合に登板し、10勝4敗、防御率2.76をマークした。21年には性的暴行疑惑が持ち上がり、22年2月にドジャースを戦力外になったが、23年に和解が成立した。
【バウアーとの一問一答】
Q:今回の登板はどのようにアレンジされたのですか?
バウアー:
監督のマークがアジアン・ブリーズの一員になって登板しないかと数週間前に声をかけてくれました。9日にダイヤモンドバックスのマイナーチームとの試合で登板する予定でしたが、登板日がずれてきょう登板する事になりました。
Q:古巣ドジャースのマイナーチーム相手に登板すると聞いた時の気持ちは?
バウアー:
対戦チームの事は気にしませんでした。今日はマウンドに上がって投げたかっただけです。
相手の選手達も対戦を楽しんでくれていたら良いです。私自身も登板を楽しんでファンを喜ばせたかっただけです。対戦チームが誰であれ、登板を楽しみました。
Q:最高球速が99マイル(約159キロ)出ていましたが?
バウアー:
99マイルも出ると思いませんでした。アドレナリンが出ると思いませんでしたし、真剣になり過ぎずに冗談を言いながら登板を楽しむ事だけを考えていました。99マイルが出たのは良かったです。みんなは忘れていますが、以前にメジャーで投げていた時より球速が速くなっています。きょうは昨シーズンの最高球速99マイルと並びました。きょう99マイル出ていることが分かっていたら、100マイルに出せるように試みていました。99マイル出ていることは2イニング目まで知りませんでした。
Q:今日は自身の投球を披露する目的だったと思いますが??
バウアー:
今日はここに来て登板する事を楽しみたかっただけです。私の実力を疑問視している人はいません。昨年は日本で3か月間で130イニングを投げました。私の実力を疑問視している人はいません。きょうはスプリットで4つ三振を奪いました。昨シーズンもスプリットで三振を奪えていましたが、アメリカのファンはそれを見れていません。私の投球は以前よりも改善されています。自分はまだ屈指のトップクラスの投手だと思っていますが、否定されても構いません。きょうは投げることを楽しみたかっただけです。
Q:メジャーのチームと契約出来る希望は?それとも日本に戻りますか?
バウアー:
私はメジャーのチームと契約する機会を与えられるべき選手だと思います。最低条件の契約でも構わないと言っています。お金は問題ではありません。出場停止を2度経験して、法的にも問題は何もありません。論理的に考えれば、契約出来るチームがあるはずですが、現状は契約してくれるチームがありません。これが現状なので仕方ないですが、誰にも将来のことは予測出来ません。
Q:きょうはお客さんに何を見せたかったですか?
バウアー:
きょうの登板を見たファンは、私がまだ屈指のトップクラスの投手であることは分かったと思います。きょうは打者に球種を宣告してアウトを取れましたし、ここに来て楽しみながら野球が出来たら良いと思っていました。制球も良く良い投球が出来て、ファンも私がトップクラスの投手であることが分かったと思います。そう思わない人がいたら、それはそれで構いません。
Q:次のステップは??
バウアー:
近日中にエリックとライブBPで対戦してユーチューブの動画を制作したいと思います。あとはトレーニングを続けて、ユーチューブのファンを楽しませたいと思います。その後どうなるかはわかりません。現状は予定はありません。自分でコントロール出来る状況ではありません。良い準備をして、みんなが私がまだ世界で屈指の投手であることを認識してくれたら、状況に変化が起きるかもしれません。