家に飾らないで!猫には危険すぎる『春の花』5つ うっかり誤飲してしまったときの症状と対処法

2024-04-10 11:00

好奇心旺盛な猫は、花で遊んでいると、ついパクッと口にしてしまうことがあります。しかし、花の中には猫にとって有毒な花が潜んでいます。今回は、特に春の季節に人気がある切り花として売られている花の中から5つ紹介します。万が一、飲んでしまったときに出る症状や対処法も紹介しています。

1.チューリップ

カラフルなチューリップ

開花時期:3月下旬から5月上旬

チューリップは中央アジアを原産とするユリ科の植物です。今では、世界中で栽培されており、特にオランダが最もよく知られています。

赤、黄、白、ピンクなど鮮やかな色合いと大振りな花びらが特徴です。

チューリップには、球根をはじめ、茎や葉、花にいたるまで有毒成分が含まれています。

「ツリピン」や「ツリパリン」とよばれるこの成分は、直接触れたり、誤飲したりしてしまうと激しい皮膚炎や口内炎を引き起こします。大量に食べると心毒性を起こすという報告もあります。また、人間でも中毒を起こす可能性がありますので、注意しましょう。

2.アネモネ

アネモネブーケ

開花時期:2月から5月

アネモネは、ヨーロッパから地中海沿岸が原産のキンポウゲ科の多年草です。

白、赤、ピンク、紫、青などカラフルな色が特徴ですが、実は色がついている部分は「ガク」の部分。なんと、花びらのない珍しい植物なのです。

アネモネには、全ての部分に有毒成分の「アネモニン」が含まれており、汁液に触れると激しい炎症を引き起こします。食べてしまうと呼吸困難など命にかかわる可能性もあります。

3.ラナンキュラス

ラナンキュラス

開花時期:3月から5月

ラナンキュラスも、アネモネと同様キンポウゲ科の多年草で、原産地は、南ヨーロッパからアジア西部にかけての広範囲です。

薄い花びらが幾重にも重なったバラやカーネーションのような豪華な花びらの品種が人気で、赤や黄色、オレンジ、白などの色とりどりの花を咲かせます。

ラナンキュラスにも、有毒である「アネモニン」が含まれています。ポンポンのように丸い形をした花は、猫は興味を持ちやすく誤飲の危険が高まります。

4.スイートピー

スイートピーの花束

開花時期:4月下旬から6月中旬(品種により8月くらいまで)

スイートピーは、オリーブやレモンで有名なイタリア・シチリア島原産のマメ科の植物です。

フリルのような可憐な花びらが特徴で、色は赤、ピンク、黄色、白、青、紫など濃淡合わせて16色ものカラーが揃っています。バラのようなほんのりと甘い香りがするのも特徴です。

スイートピーの茎や種には、「アミノプロピオニトリル」という毒性の高い成分があり、猫が口にしてしまうと神経に異常をきたすことがわかっています。麻痺やけいれん、死に至ることもあります。

5.ラベンダー

花瓶差しのラベンダー

開花時期:4月から7月

ラベンダーは、地中海沿岸、南アジアからアフリカ北部にかけての広範囲が原産の常緑性低木です。

色の名称にもあるようにラベンダーは紫色が有名ですが、なかにはピンクや白い花のラベンダーも存在しています。真っ直ぐ伸びた茎の先の方に、つぶつぶした小さい花をたくさんつけるのが特徴です。

ラベンダーの花や葉には、精油が取れるほどの油分が含まれています。この香りの油には「リナロール」という成分があり、猫は代謝が十分にできず中毒症状を起こす可能性があります。

鉢植えが一般的なラベンダーですが、春に開花すると香りを楽しむために、切り取って部屋の中へ飾るケースがあります。ラベンダーの香り成分が中毒の原因となるので、花自体はもちろん、ラベンダーのアロマオイルも含め家の中への持ち込みも避けたい植物です。

猫が危険な花を誤飲したときの症状・対処方法

菜の花を食べそうな猫

猫にとって危険な植物を食べると、12時間以内に異常が出る可能性があります。

主な症状や対処法は以下の通りです。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • よだれ
  • ふるえ
  • ふらつき
  • 呼吸困難
  • 意識低下
  • けいれん

症状の違いや重症度は、摂取した植物の種類や量によっても異なり、貧血や腎障害など症状が出るまでに時間がかかることもあります。

もし、猫が誤飲してしまったことに気付いたら、自宅で吐かせようとせず、すぐに動物病院へ相談してください。

また、食べてしまった植物の名前や量がわかれば獣医師に伝えましょう。最近では、写真から植物を検索することもできますので、写真を撮影しておくことも有効です。

まとめ

ピンクの牡丹を眺める猫

好奇心が強い猫は、植物が飾られていると、どうしても興味を持ってしまうことがよくあります。

私たちが飾る花の中には、今回紹介したような猫に有毒なものが多数存在します。今回は、春に出回る花を紹介しましたが、ほかにも危険な花はたくさんあります。

猫が誤って食べてしまうと中毒を起こし、場合によっては命に関わる重篤な症状を引き起こすおそれがあります。

すこしでも猫が食べてしまったことがわかったら、すぐに獣医師に相談するよう心がけましょう。

ときには人からお花を頂くこともあるかもしれませんが、猫を飼っている家ではできるだけ飾らないようにしておく方が安心かもしれません。

関連記事

『保護猫大家族』の帰宅の瞬間…想像を遥かに超えてくる光景がすごすぎると100万再生の大反響「みんなお利口」「ずっと見てられる」
嫌いな人に見せる猫の10の態度
保護子猫と先輩猫を会わせてみた結果…『思春期の男の子』みたいになってしまう先輩の姿がほっこりすると話題「可愛すぎる」「尊い」の声
保護した子猫に『新しいおもちゃ』を買った結果…大苦戦する様子が微笑ましいと4万4000再生「愛らしい」「一生懸命な姿が可愛い」
猫が『ママに猫吸いされた』結果…まさかの返しが愛おしすぎると166万再生の大反響「顔好きw」「飼い主のクセがすごい」の声

  1. 千葉百音 77.27点のSP自己ベストで首位発進!坂本花織は冒頭のジャンプ無効で涙の5位発進【GPファイナル】
  2. 高市総理が就任後初の“夜会食” 麻生副総裁ら党幹部が出席 今後の政権運営や国会対応など意見交換か
  3. 中国の航空各社 日中路線のキャンセル無料措置を来年3月28日まで延長 春節の大型連休に影響か
  4. 物価高の時代に奇跡のワンコインランチ 寿司チェーン店の挑戦!驚愕の90円ランチも【Nスタ】
  5. 【 川﨑麻世 】初めて “ラストまで” 妻の店で手伝い  “寿司を握って・週5で食べて・それでも寿司屋に通いたい”
  6. 今川焼?大判焼き?回転焼き?“あの和菓子”はなんと呼ぶ? 大規模調査で呼び方勢力図マップが完成!?【Nスタ解説】
  7. 【 ちゃんみな 】体調不良で出演をキャンセル 「申し訳ありません 早く回復する様努めます」
  8. 「率直に困った」スペイン豚肉輸入停止でスーパー困惑 生ハムピンチも…豚肉じゃない!代替〇〇生ハムに注目【Nスタ解説】
  9. りくりゅうペアが3季ぶりファイナル制覇!フリー自己新で三浦は涙、大接戦制しミラノ五輪へ弾み【GPファイナル】
  10. 【 西山茉希 】カニの身を豪快に絞り出す「おしゃべりせっかちクック」 “西山食堂” 快調運転「まずは年末まで駆け抜けよう!」
  1. 同僚の日本人女性(58)の顔や首を刃物で刺したか 中国籍の男(39)を逮捕 女性は死亡…事件当時は面談中か 千葉・いすみ市
  2. 当せん者は誰?7億円宝くじ無効まで約1か月…宝くじ売り場には「WANTED」の文字も
  3. 0歳から投資可能に!? 政府与党が検討進める「こども向けNISA」 月5000円投資するといくら貯まる?【Nスタ解説】
  4. 「クラウンRSに乗りたい気持ちが抑えきれなかった」 車窃盗容疑で逮捕の男 東京・足立区の盗難車による死傷ひき逃げ事件 死傷者は14人に 警視庁
  5. 今川焼?大判焼き?回転焼き?“あの和菓子”はなんと呼ぶ? 大規模調査で呼び方勢力図マップが完成!?【Nスタ解説】
  6. 【速報】川崎市のリサイクル工場で火事 現在も延焼中 逃げ遅れなし
  7. 「乗るのは控えようかな」ガソリン安も喜び束の間?首都高 来年度に値上げか 上限料金撤廃も 老朽化や物価高で維持管理費増
  8. 動機は…彼女に会いたくて? 静岡・伊豆の国の病院から逃走・確保された島田健太郎被告(54) 病院には置き手紙も 静岡県警は謝罪
  9. 【 川﨑麻世 】初めて “ラストまで” 妻の店で手伝い  “寿司を握って・週5で食べて・それでも寿司屋に通いたい”
  10. りくりゅうペアが3季ぶりファイナル制覇!フリー自己新で三浦は涙、大接戦制しミラノ五輪へ弾み【GPファイナル】
  11. 大阪大学の坂口志文・特別栄誉教授がストックホルム到着 ノーベル生理学・医学賞に選出 10日の授賞式までに様々な行事に出席予定
  12. 「率直に困った」スペイン豚肉輸入停止でスーパー困惑 生ハムピンチも…豚肉じゃない!代替〇〇生ハムに注目【Nスタ解説】