たとえ『猫可』の住宅だったとしても、激しい騒音はご近所トラブルの原因になってしまいます。そこで今回は、「よくある騒音トラブル」の具体例と、ご近所迷惑にならないために取るべき対策について詳しく解説いたします。
猫暮らしに「よくある騒音トラブル」
『猫も可』とする住宅であれば猫をお迎えできる一方で、やはり気になるのは騒音にまつわるトラブルです。
とくに、共同住宅の場合は、戸建てよりもさらに騒音トラブルにならないように配慮しなくてはなりません。
では、具体的にはどのような問題が起こりやすいのでしょうか。
そこで今回は、「よくある騒音トラブル」について、ご近所迷惑にならないために取るべき対策とともに解説いたします。これから猫を迎える方、転居のご予定がある方は参考にしてみてください。
1.高所から飛び降りる音
猫は高い場所を好む動物で、キャットタワーや棚の上、テーブルの上などで寛ぐ習性を持っています。もちろん、1日中その場所に留まるわけではないので、時間が経てば場所を変えることがあります。
その際に、どうしても「ドンッ!」という着地音が響いてしまいます。猫のいる場所が2階以上の場合、時間帯によっては階下の住人に迷惑がかかるでしょう。
解決策としては、可能であれば着地点となる場所にラグマット等を敷くことをおすすめします。マットが音を吸収するため、衝撃音を軽減させる効果が期待できますよ。
また、愛猫がバランスを崩して落下してしまった際のクッションとしても役立つので一石二鳥のアイテムになります。
ラグは洗えるものや、簡単に交換ができるタイルマットなどを活用してみると良いでしょう。
2.ドタバタと走り回る音
猫はしばしば、深夜や早朝に走り回ることがありますよね。いわゆる「深夜の大運動会」と呼ばれる行動です。
単頭の場合もさることながら、これを多頭飼育の猫達にされてしまったら、近隣住民はもちろんのこと、飼い主さんやご家族も頭を抱えることになるでしょう。
そこで効果的なのが、「絨毯の導入」と「就寝前の夜食」です。
絨毯はラグマットと同様に、足音を軽減する効果が期待できます。
就寝前の夜食は、本能からの行動を抑制するためです。
そもそも運動会自体が本能的な行動で、狩りを目的としています。つまり、空腹を感じさせなければ狩りをしなくなる、という作戦です。ちなみに、このとき与える夜食は、少量のキャットフードで構いません。ガッツリ食べる癖がついてしまうと肥満になる恐れがありますので少量にしておきましょう。
絨毯を導入する際は、猫の爪が引っかかりにくい『カットパルプ』というタイプを選択すると良いでしょう。さらに、愛猫の爪も定期的にカットするように心がけてください。
3.鳴き声や壁を引っ掻く音
人と暮らす猫は、野良猫と比べてよく鳴きます。これは人が言葉によるコミュニケーションを取ることを学んだ結果、猫も鳴くことで飼い主さんとのコンタクトを取るためです。
また、猫によっては寂しがり屋な性格の子もおり、留守番時に鳴いてしまうことがあります。壁が薄いと、隣室に響く恐れがありますよね。さらに壁といえば、爪を研ぐ音も騒音になりがちです。
これらの音を軽減させるには、「遮音カーテン」や「防音シート」が便利です。防音シートは、直接壁に貼り付けることで効果を発揮します。
尚、爪とぎに関しては、爪とぎ器やキャットフードの導入も役立つでしょう。ちなみにタワーを置く際は、隣室から少し離れた位置に置くことをおすすめします。
まとめ
ご近所間の交流が希薄になった現代、ちょっとした物音がトラブルに繋がりやすくなっています。そこに猫が加わることで、万が一相手が猫嫌いだった場合には、そのリスクが高まる恐れがあります。
絨毯やラグ、防音シートなどを上手に活用しながら、猫による騒音を少しでも軽減できると良いですね。また、入居時のご挨拶の際に、さりげなく猫がいることを伝えておくことも大切です。
今回解説した内容が、これから猫と暮らしはじめる飼い主さん、そして新たな場所へと移られる飼い主さんのお役に立てれば嬉しいです。
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