イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘停止などをめぐる交渉再開に向けた動きが続く中、ハマスの指導者は恒久的な停戦に基づいた合意案であれば、「真剣かつ前向きに対応する」などと述べました。
ハマスの指導者ハニヤ氏は5日、声明でガザでの戦闘停止や人質解放に向けた合意案が、恒久的な停戦とイスラエル軍のガザからの撤退に基づいたものであれば、「真剣かつ前向きに対応する」と述べました。
一方、イスラエルのガラント国防相は「ハマスとの交渉中も戦闘は継続される」と述べ、交渉が再開しても攻撃を続ける方針を示しました。
イスラエル軍はこの日、ガザへの攻撃を継続していて、新たに中部の難民キャンプへの攻撃を始めたと発表。「地上と地下で戦闘が続いている」としていて、地元メディアは空爆と戦車による砲撃で多数の犠牲者が出ていると報じています。
ガザ保健当局によりますと、過去24時間で36人が死亡し、戦闘開始以降のガザ側の犠牲者は3万6500人以上に上っています。
こうした中、イスラエルで「エルサレムの日」とされる5日、エルサレムでは反パレスチナの右派系ユダヤ人らが集まり、旧市街のイスラム教徒地区を通ってユダヤ教の聖地へと行進しました。
参加者はイスラエルの国旗をかかげ、「アラブ人に死を」などと叫びながら行進。
地元メディアによりますと、一部の参加者が取材に訪れていたパレスチナ人ジャーナリストを襲う事件が起きたということです。