男子日本代表は「楽しくやれてる」のが強み 世界王者・ポーランドにも「ストレスをかけることができる」山村宏太さん語る【ネーションズリーグ】

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2024-06-07 12:05
男子日本代表は「楽しくやれてる」のが強み 世界王者・ポーランドにも「ストレスをかけることができる」山村宏太さん語る【ネーションズリーグ】

バレーボールネーションズリーグの男子大会第2週・福岡ラウンドの第2戦となるドイツ戦は、フルセットの大接戦を3‐2(25-22、22-25、25-27、25-23、15-8)で日本が制し、福岡ラウンド2連勝とした。試合の解説を務めた元日本代表・山村宏太さんに世界ランキング1位・ポーランド戦(7日)の見どころを聞いた。

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南波雅俊アナウンサー:ドイツ戦をコートエンドで見ていた山村宏太さんです。勝ちましたね。

山村宏太さん:すごい試合でしたね、本当に。フルセットになってちょっと劣勢の場面だったじゃないですか終始。その中で逆転して勝てる強さっていうのは、改めて今、日本が強いなってすごく感じました。

南波アナ:何が一番良かったですか?

山村さん:関田くんも最初はレフト側がちょっと多かったんですけど、最後は3割ずつくらいの配分なんで。おそらく頭の中で自分の組み立てを作ってると思うんです。その中でドイツ戦で光ったのが小野寺大志選手(28)。

南波アナ:(山村さんが監督をしていた)サントリー(所属)の。

山村さん:サントリーの選手なんですけど。本当に今日数字も、決定率が非常に高かったですし、ブロックは4本で、ほぼ(1)セット(に)1本。高さのあるチームに対してこの数字は本当に驚異的な数字だと思います。

南波アナ:イラン戦の試合後に「ドイツはミドルブロッカーがいい」と。「高くて強い」と。「そのミドルブロッカーに自分たちが、どうやってクイックを決めるか。ブロックをするかが(ドイツ戦の)カギです」とおっしゃっていたんですよね。

山村さん:おっしゃる通りですね、さっき小野寺選手と話したんですけど、「みんなが自分を輝かせてくれた」と。一人一人の個の力がしっかりと際立っているので、そこに「紛れる」わけじゃないんですけど、みんながみんなを助け合ってるっていうのが、今の日本の強さだと思うんで。その謙虚な姿勢も人柄も素晴らしいと思います。

南波アナ:いやぁすごかったですね。でもドイツも強かったですね。

山村さん:びっくりしました。もっと粗いバレーをしてくるのかなと思ったんですけど、身長が高いんで。粗いバレーをしてくるのかなと思ってたんですけど、サーブレシーブは日本をなんと上回っていました。

南波アナ:結構、Aパスが返ってきましたよね。

山村さん:そうなんですよ。高さを生かしたクイックっていうのをなかなか止めることができなかったんですけど、最後の方には50%近くまで決定率を落とすという。日本の組織的な強さを見せてくれましたね。

南波アナ:改めてドイツ戦のMVPはこの人だ、というのは誰ですか?

山村さん:いやみんなと言ってあげたいんですけど、今日はもう小野寺大志でお願いします!

南波アナ:素晴らしい活躍でした!日本は福岡ラウンド、イラン、ドイツに勝って2連勝ということになりましたけど、7日は世界ランキング1位のポーランド、これも強敵ですね。

山村さん:そうですね、もう名実ともに世界ランク1位。先ほど個の力の話をしましたけど、ポーランドの全ての選手も、もう世界のトッププレーヤーの集まりですので。そういった意味でも非常に強いチームです。

南波アナ:去年のネーションズリーグで日本は予選ラウンド10連勝、(その後の)ポーランドには勝てなかった。ポーランドに勝つにはどんなところがポイントになりそうですか?

山村さん:まず日本の強みをどれだけ生かすことができるか、またそれに対してポーランドがどのように対策してくるのかでまた変わってくると思うんですけど、まずは自分たちの強みを前面に出してそれを今の子たちは楽しみながら表現できるっていうのがすごく大事だと思うんで。今日も終盤西田(有志、24)くんがアウトかインかっていうところを体で喜びを表してましたけど。やっぱりああいうプレーがどんどん出てくるとポーランドに対してはストレスをかけることができると。まずは自分たちのバレーボールを、集中してやって欲しいと思います。

南波アナ:山村さんが代表だった頃、(ドイツ戦のゲスト)解説だった清水邦広さんと北京(五輪)でやってたころと比べると代表の雰囲気はどうですか?

山村さん:・・・笑。天と地ですね(笑)。

南波アナ:(笑)

山村さん:やっぱり僕らの頃は、こんな言い方好きじゃないんですけど、根性論、精神論の時代で体育会系の色も強かったんです。やっぱり今は時代が変わってきてスタッフも選手のサポートを並走するような形に変わってきてますんで。本当に今のチームの雰囲気も素晴らしいですし、さっきも言ったんですけど楽しくやれてるっていうのは、ひとつ、スポーツを見る上でみんなが共感できるところなのかなっていうのが今の強みに感じてるんで。僕らもね、必死に日本を背負ってやってたんですけど、うらやましいなと思いますね(笑)

南波アナ:最後ポーランド戦ももちろんなんですけど、ここから日本の戦いが続いていきますし、パリ五輪ではメダルを目指してということになります。日本への期待を最後にお願いします。

山村さん:次のポーランド戦でブラン監督が、どのようなメンバー構成、またどんなところを見せていきたいのかっていうところに非常に興味があって。勝ちに行くこともそうなんですけど強い相手に試すっていうことも大事になってくると思うので。ブランさんがどんな意図を持ってそれを選手に落とし込んで体現してくれるのか、楽しみにしています。

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