犬の『呼吸』がいつもと違うときに考えられる原因6つ 異常を見つけたらすぐに病院へ

2024-06-18 11:00

犬の「呼吸」がいつもと違うときに考えられる原因をご紹介します。愛犬の呼吸の異常にすぐに気づけるように、飼い主さんはぜひチェックしてください。

犬の「呼吸」がいつもと違うときに考えられる原因

道路に伏せて舌を出したフレブル

愛犬の健康管理について、マメにしている方が殆どだと思います。しかしそういう方でも、「呼吸」のチェックはできていますでしょうか。

犬は体の状態で呼吸の仕方が変わります。そのため、愛犬がいつもと違う呼吸をしている時は注意するようにしましょう。

今回は、犬の「呼吸」がいつもと違うときに考えられる原因について解説します。今まであまり愛犬の呼吸について確認できていなかった場合には、ぜひ参考にしてくださいね。

1.運動後で息があがっている

犬は散歩に行ったり、家の中で走ったりするなどの運動をすると「ハアハア」と荒い息をします。これは運動後の体内に、より多くの酸素を取り込むための行動です。

運動後しばらくして通常の呼吸に戻るなら、心配はいりません。

2.体温が高くなっている

犬は体温が高い時にも息が荒くなります。体温を下げるために舌を出し、「ハッハッ」と息をする仕草は犬の「パンティング」と呼ばれ、運動後や暑い日によく見られる行動です。

愛犬が暑そうに呼吸をしていたら、涼しい場所で休ませ、水分を摂らせてあげましょう。

3.興奮している

興奮状態にある犬も、いつもとは違う呼吸をすることが多いです。興奮すると体が熱くなり、脳が酸素を求めて呼吸が荒くなります。

遊びに夢中になっている時や、飼い主さんが帰宅して大喜びしている時など一時的に息が荒くなるなら、それは興奮によるものでしょう。

4.不安やストレスを感じている

動物病院など苦手な場所に行った時や、雷が鳴っている時など、犬は不安やストレスを感じて呼吸が乱れることもあります。

不安やストレスは犬を緊張させ、普段のような落ち着いた呼吸ができなくなるのでしょう。愛犬が不安がっていたら、優しく声をかけ落ち着かせてあげましょう。

5.体に痛みがある

ケガや病気で体に痛みがある時にも、犬は呼吸が乱れます。痛みに耐えようとするため息が浅くなったり、速くなったりする様子が見られるでしょう。

愛犬が辛そうな息をしていたら、動物病院へ連れて行ってください。

6.病気

犬は病気によって、いつもと異なる呼吸をすることがあります。病気によって息の仕方が異なります。

上記のような原因が思い当たらない場合は急ぎ動物病院で診断してもらうことをおすすめします。

犬の「呼吸」が乱れている時に考えられる病気

ベッドに座るコッカースパニエル

犬の呼吸が普段と違っていて、上記のような特別な原因が考えられないとき、次の病気にかかっている可能性があります。

心臓病

心臓病を患っている犬は、呼吸に異常が出る場合があります。

  • 心筋症
  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • フィラリア症

これらの疾患にかかっている犬は、心臓に負担がかかり苦しさから息が荒くなります。

低血糖

犬の呼吸が荒く、口の中や舌の色が真っ白になっている時は「低血糖」を疑いましょう。

低血糖は空腹や感染症、キシリトールの誤飲などが原因で起き、他にも次のような症状がみられます。

  • ぐったりする
  • 震え
  • 痙攣
  • 意識障害

低血糖は子犬に多く、症状が急速に悪化することが多いので、異変を感じたら一刻も早く動物病院へ連れて行きましょう。

気管支炎

「気管支炎」も、犬の呼吸に影響が出る病気です。

犬の気管支炎は、感染症やアレルギー、食べ物や異物の誤嚥によって起き、呼吸の乱れや咳などの症状があらわれます。

愛犬が口を開けて浅く速い呼吸をしていたり、咳をしていたら気管支炎を疑いましょう。気管支炎は原因によって治療法が異なるので、動物病院で治療を受けることが大切です。

異物誤飲

病気とは少し異なりますが、異物の誤飲でも犬の呼吸が荒くなることがあります。

犬は苦しさから普段とは異なる呼吸をし、最悪の場合は窒息してしまう恐れがあります。犬のオモチャや部屋の中にある小物など、犬が誤って飲み込まないように注意しましょう。

もし誤飲してしまったら、すぐに動物病院に連絡して指示を仰いでください。誤飲した物や犬の状態によって対応は異なります。

まとめ

ドアにもたれたビーグル

愛犬の異常を早期に発見するためには、普段からどんな呼吸をしているのか健康チェックを行うことがとても大切です。

息が荒いと犬が苦しい思いをしてしまいますし、治療が遅れると命にかかわる場合もあります。

もし愛犬の呼吸が普段と違う、苦しそうにしている、症状が改善しないなどの異常があれば、すぐに動物病院で相談しましょう。

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