障害者向けのグループホームを運営する「恵」が食材費を過大に徴収するなどしていた問題で、厚生労働省が法律に基づき、「連座制」を適用する方針を固めたことが分かりました。適用された場合は全国のおよそ100か所の施設が順次、運営できなくなります。
【動画】障害者向けグループホーム「恵」に「連座制」適用の方針 約100か所運営打ち切りへ 厚生労働省
愛知県を中心に障害者のグループホームを運営する「恵」は、2億円あまりに上る食材費の過大徴収に加え、サービス報酬の不正受給が明らかになっていて、愛知県と名古屋市はきょうにも、県内5つの事業所の指定を取り消す行政処分を行う方針です。
関係者によりますと、これを受けて厚労省は会社が組織的に不正に関与していたとして、障害者総合支援法に基づき、ほかのグループホームなどにも今後、指定の更新を認めない「連座制」を適用する方針を固めたことが分かりました。
適用されると、恵が運営している全国およそ100か所の施設で6年ごとの指定の更新が認められず、順次、施設の運営ができなくなる見通しです。