『犬の噛み癖を直す方法』についてまとめました。犬の噛み癖を直すためには、噛むという行動の意味を知り、噛み癖がついてしまった犬の気持ちをよく理解してあげられることが大切です。
犬はどうして噛むの?
「甘噛みをする」と言うように、犬はよく噛む動物です。
甘えて噛むこともありますし、遊びの最中にじゃれて噛むこともあります。また、わがままを言うときや反抗するときにも噛むことがあります。「早くお散歩に行こうよ!」と急かすようにして腕を甘噛みしたり、爪切りを嫌がって手を甘噛みしたりすることもあります。
噛む強さが甘噛み程度であったり、ケガをしたことがなかったりすると、愛犬の噛み癖に気づいていない飼い主もいらっしゃると思います。
最も重要で大切なことは「人を噛んではいけない」と教えることです。「かるく噛むならいいよ」「ケガをさせない程度ならいいよ」などと安易に許してはいけない行為だからです。
犬の「噛み癖」を直す方法
噛むことを許されてきた犬に対して、いきなり「噛んではいけない!」と強く言ったところで(何で?)と混乱させてしまいます。噛む行為を悪いことだと知らないのです。これまで許されてきた行為だからです。
みなさんにも無意識に行っている習慣があるのではないでしょうか。噛み癖のある犬にとっても同じで、癖であり、習慣なのです。毎日1時間の運動を習慣化しよう!と考えていても続けられなかったり、悪い癖をやめようと思っていてもついやってしまったりしますよね。
犬の噛み癖は必ず直せます。「今すぐに!」というのは難しいですが、犬が噛む理由を理解し、根気強く向き合うことができれば、しっかり直すことができるでしょう。
触り方の改善点を見つける
人に触られることを嫌がって噛んでしまう犬の噛み癖を直す方法は、触られるのが嫌なのではなく触り方に改善点があると考えることです。
お散歩後に手足の汚れを拭くとき、抵抗するからといって、ギュッと力を込めて手足をつかんでいませんか?
ひとりが犬の体を抑えつけ、もうひとりが爪切りや歯磨きをするなどしていないでしょうか。無理強いが噛む行為に繋がった可能性があります。
ただ撫でようとしただけなのに噛むというのは、また嫌なことを無理強いされるのではないかと恐れているのです。
まずは、犬の体に優しく触ることから始めてみましょう。触ることができるようになったら徐々に爪切りや歯磨きにチャレンジしていきましょう。
気弱な態度で接するのをやめる
噛むことで「やめろ!」と表現する犬の噛み癖を直す方法は、人が堂々とした態度で接し、気弱な態度で接するのをやめることです。
「キャーッ!」と声を上げていませんか。噛むからといって、「わかった、わかったから…」と引き下がっていませんか。
強い態度を見せれば嫌なことを回避できると犬は思っているのです。その結果、犬は何事にも強い態度を見せるようになってしまい、気に入らないことがある度に噛むようになってしまいます。
堂々と接し、噛もうとしたときは「いけない!」と強い口調で一喝しましょう。
噛んだら遊んでもらえないと教える
遊びの最中、興奮や楽しさから思わず人の手を噛んでしまうことがある犬の噛み癖を直す方法は、噛んだら遊んでもらえないと教えることです。
甘噛みでも許してはいけません。噛んだときは「おしまい」と声をかけ、遊びを中断します。おもちゃも片づけてしまって構いません。
犬は噛んで遊ぶことが大好きです。しかし、人の手は噛んで遊ぶものではありません。噛んで遊べるおもちゃを与えることも大事ですが、噛んで良いものと悪いものがあるということも遊びながら学んでもらいましょう。
まとめ
今回は、犬の「噛み癖」を直す方法を解説しました。
習慣になってしまった癖は、正直すぐには直りません。「直したい!」という強い意志を持つこと、愛犬の気持ちと向き合うこと、じっくり時間をかけること、焦らず冷静でいることで、少しずつ直すことができると思います。
噛み癖をつけさせてしまった自分が悪い…と、自分を責めすぎてしまう飼い主がいますが、そんなことはありません。これから直せばいいのですから、直るまではトラブルがないよう注意して過ごしてくださいね。
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