一般社団法人 日本損害保険協会が、「自動運転(レベル4)に対する法的・実務的論点」を具体化した報告書を作成しました。
記録更新のための努力
自動運転技術は、日々、世界的に開発が進行中で、その実現により、ユーザーの利便性向上だけでなく、交通事故の削減、環境負荷の軽減、高齢者等の移動手段の確保など多くの効果が期待されています。損害保険業界では、自動運転車による事故が発生した場合、被害者救済を最優先に迅速な対応を行っています。この報告書は、自動運転が普及した社会においても安心・安全な実務を提供し、被害者救済が可能な体制の整備に貢献することが目的です。
役立つ情報の提供
報告書では、自動運転車事故後の事故原因の究明や適切な責任分担を行う観点で、法的・実務的論点が整理されています。特定自動運行実施者等が登場した場合には、その責任主体が明確かどうかが問題となります。また、物損事故では責任主体が不明確となる問題、製造物責任の立証問題、事故データの取扱いについての課題などが提示されています。報告書は、これら課題の解決に向けた有益な提言を行っています。地域社会への貢献
日本損害保険協会は、安心・安全な自動運転社会の実現に寄与することを目指しています。これらの取り組みは、高齢者の移動手段の確保や交通事故の削減といった、地域社会への大きな貢献となることでしょう。自動運転技術の進化に伴い、損害保険業界も新たな課題に対応し、時代のニーズに応えるべく進化していくことが必要です。関連リンク
報告書「自動運転(レベル4)に対する法的・実務的論点」(概要):https://www.sonpo.or.jp/news/release/2024/240627_gaiyou.pdf報告書「自動運転(レベル4)に対する法的・実務的論点」:https://www.sonpo.or.jp/news/release/2024/240627_houkokusyo.pdf