![【松本幸四郎】 「僕はすごい人なんだなぁって思いました」 京極夏彦さんの”ベタ褒め”に反応](/assets/out/images/jnn/1282956.jpg)
歌舞伎俳優の松本幸四郎さん、作家の京極夏彦さんが歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」『狐花』取材会に登壇しました。
本作は京極さんが小説家デビュー30周年の記念すべき年に、歌舞伎の舞台化の為に執筆された作品で、歌舞伎への新作の書き下ろしは初となります。
今月26日に、小説「狐花 葉不見冥府路行(はもみずにあのよのみちゆき)」として発売、来月4日から歌舞伎座にて舞台初日を迎えます。
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幸四郎さんは“京極さんの作品で歌舞伎が出来ることを「夢の夢の夢」ぐらいに思っていたので。それが実現する事に興奮しています”と喜びを語りました。
今回、書き下ろしをすることになった、いきさつについて聞かれた京極さんは、“お話をいただいたから(笑)”と笑わせ、“最近、いろいろなものが歌舞伎化され、夢枕獏さんの「陰陽師」ですとか、最初はそういったお話だと思い、光栄なことでございますとお受けしました”と明かしました。ところが“最初の打ち合わせで「新作でお願いします」と頼まれ、しり込みしました。そして八月納涼大歌舞伎という話を聞いて、その段階でイヤだと断れなかった”と、苦笑いしつつプレッシャーがあった事を吐露しました。
幸四郎さんは、京極作品の魅力について“独特な世界観と小説ですけど優しいというか、怪しさ、艶っぽさや音楽が聞こえてくるような色彩を感じました。セリフも型にはめるのではなく、ただ感情的なものを、そのまま感情表現するという方法ではないので、世界観というのは必然ではないというのを感じていました”と評し、“台本を初めて読んだ時、セリフに音楽が乗っているよう、シェイクスピアのような劇だと感じました”と感想を述べました。
また、幸四郎さんの印象について、京極さんは“声がいいとか、姿がいいとかあると思いますけど、今の(歌舞伎界の)大看板を表せる方だと改めて思いました”と語り、それを受けて、一言求められた幸四郎さんは“それを受けてとあれば、僕はすごい人なんだなぁって思いました”と答え会場の笑いを誘っていました。
【担当:芸能情報ステーション】