■パリオリンピック™ バレーボール女子 予選リーグ グループB 日本3ー0ケニア(3日、パリ南アリーナ )
予選リーグ2連敗で準々決勝進出へ崖っぷちの女子日本代表(世界ランク7位)は、同20位のケニアにセットカウント3‐0(25‐17、25‐22、25‐12)で勝利。予選突破の最低条件であるストレート勝ちを収め、8強入りへわずかな望みをつないだ。日本はこれで通算成績1勝2敗、勝ち点3、セット率は0.666。各グループ上位2チームと3位チームの中から上位2チーム、計8チームが進むことができる準々決勝に日本が進出するには、4日に行われるグループAのアメリカ対フランスでフランスが3-0で勝利することが求められる。
スタメンは主将・古賀紗理那(28)、セッター・岩崎こよみ(35)、山田二千華 (24)、石川真佑(24)、林琴奈(24)、荒木彩花(22)、リベロは小島満菜美(29)が起用された。
予選突破のためには1セットも落とせない日本。序盤、石川のスパイクや岩崎のサービスエースなど6連続得点でリードした。中盤は相手のブロックなどで3連続得点を許したが古賀、林のスパイクや途中出場の和田由紀子(22)の強打で25‐17で先取した。
第2セットは古賀のバックアタックなどで日本が10‐6とリード。しかしケニアのサーブに崩され、この試合初めて11‐12とリードされた。その後、一進一退の攻防を古賀、石川、林ら得点源がきっちり決め25‐22、苦しみながらも2セットを連取した。
王手をかけた日本は第3セットからスタートで起用された宮部藍梨(26)のサーブが効果的に決まり、6連続得点で8‐1とリード。中盤以降もその宮部のサーブで得点を重ねリードを広げた。日本は3セット連取でストレート勝ちを収め予選リーグ最終戦を勝利で飾った。
今大会をもって引退を表明している古賀は試合後コート上で号泣。「今日勝って最後かもしれないし、最後じゃないかもしれないっていうところで、本当にみんなでこう気持ち立て直して立つことができて良かったです」。「今日は、もうキャプテンとか、もうそういうのは考えずに、バレーボールが大好きな古賀紗理那として戦いました」と振り返った。
1勝2敗、勝ち点3、セット率0.666でグループB3位が確定した日本は、翌4日に行われるグループAの試合でフランスがアメリカにストレート勝ちを収めれば、2大会ぶりの決勝トーナメント進出が決定する。※世界ランキングは試合前時点
【予選リーグ日程】
7月28日 日本 1ー3 ポーランド
8月1日 日本 0ー3 ブラジル
8月3日 日本 3ー0 ケニア