イスラエルに対する報復攻撃を宣言するイランは緊張緩和を求めるアラブ諸国の呼びかけを拒否し、「攻撃によって戦争を引き起こしても構わない」などと伝えたとアメリカメディアが報じました。
イスラム組織ハマスの最高指導者が訪問先のイランで殺害されたことをうけて、イスラエルによる攻撃だと断定するイランは報復攻撃を行う方針を明言しています。
これをうけ、アメリカやアラブ諸国はイランに対して自制を求めていますが、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは4日、イランは緊張緩和を求める呼びかけに拒否する姿勢を示しているということです。そのうえで、アラブ諸国の外交官に対して「攻撃によって戦争を引き起こしても構わない」と伝えたなどと報じています。
また、複数のアメリカメディアは4日、イスラエル当局者などの話として、イランによる報復攻撃が「差し迫っている」としたうえで、早ければ5日にも行う可能性があるとの見方を示しました。そのうえで、アメリカ中央軍の司令官が5日にイスラエルを訪問し、イランからの攻撃に対する防衛態勢などについて協議するとしています。
攻撃の規模については、今年4月にイランがイスラエルを直接攻撃した時を上回る可能性も指摘されていて、緊張の度合いが高まっています。