■パリオリンピック™ 卓球男子団体・3位決定戦 日本 2-3 フランス(日本時間9日、パリ南アリーナ)
卓球男子団体の3位決定戦で日本は、開催国フランスにフルマッチの末に敗れ、メダルにはあと一歩届かなかった。
完全アウェーの中、ダブルス(戸上隼輔・篠塚大登)と第2試合(張本智和)を落とすも、戸上と張本がシングルスで2勝をもぎ取り勝負の第5試合へ。最後は篠塚が今大会シングルス銅メダルのF.ルブランに善戦も敗れてしまった。
試合後、インタビューゾーンで篠塚は「もう相手は格上なので、自分はできることをやって、思い切るだけだと思って試合に入ったんですけど、本当に最後、申し訳ないなっていうふうに」と最後まで粘った第5試合を振り返った。
今大会初出場のダブルスだけではなく、団体のシングルスでも強敵相手に堂々のプレー。「100%とは言えないですけど、90%くらいは自分の攻めるプレーを出せたんじゃないかなと思います」と満足とはいかないまでも手ごたえを感じたようだ。
戸上は後がない状況から第3試合で気迫の勝利。「1番でダブルスを落としてしまって、昨日同様、悪い流れを作ってしまったと思って。2番で張本選手がすごくいい試合をしてくれて、3番自分が取ることによって、昨日のこともありましたし、まだチャンスがあるっていうのを見せたいなと。そこで勝ち切ることができたので本当に良かったです」と振り返った。
エース張本はシングルスから団体戦までの激闘を終え「正直、準決勝が終わった時点では最悪の大会だなと思いましたけど、今日勝てなかったですが、すごくいい大会だったなと。戸上と篠塚とそして田勢監督、サポートしてくれたスタッフみんなと戦えて。もちろんメダルっていう形にならなかったですけど、このチームをすごく誇りに思います」と語った。
今大会“あと一歩で勝利”の悔しさも経験。「そうですね。スウェーデン戦もフランス戦も僕が勝てば勝ててたので、2人(戸上、篠塚)は責任を感じる必要はないと思います。僕は今日2番勝ってれば、勝ててたので。戸上は3番で勝ったので、僕が1対1にした時点で今日は勝ててたんです。本当に2人はダブルスも頑張ってくれたし、3番でも頑張ってくれたし、篠塚だから5番であんないい試合をして。他の人だったら3対0で負けてたと思う」と団体戦を振り返り、最後は「全員が出し切ったと、本当にいいチームでした」と涙をこらえながら2人に言葉を届けた。